「どちらにせよ行き着く先は同じなのかも知れない…ただ、後者の生き方を選ぶ時…、人は生きる目的に向かって頑張れる。そして、それを持つ者が、本当に強いのだと…この戦いで、やっと分かったような気がします…。」
「負けられない理由が、俺には有るッ!!」 「…どうせ避けられはしないのだからな…だから、わざと受ける覚悟が決まったっ!」 「俺は…、そう簡単にはッ!…死ねないんだよ…ッ!!」
「…昨日の自分を超えるっ!」 「上忍がゴールなどと思った事は無いっ!!」
「さぁ行け、ナルト!サスケを闇から引き摺り出せるのは…、お前だけだっ!」
プロフィール
忍者登録番号 | 012587 |
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誕生日 | 7月3日 |
星座 | かに座 |
血液型 | O型 |
身長 | 159.2cm(13歳)→172.1cm(17歳) |
体重 | 45.8kg(13歳)→54.2kg(17歳) |
性格 | クール、現実主義 |
好きな食べ物 | にしんそば |
嫌いな食べ物 | かぼちゃ |
戦ってみたい相手 | うずまきナルトロック・リー |
好きな言葉 | 飛躍 |
趣味 | 瞑想 |
忍者学校卒業年齢 | 12歳 |
CV | 遠近孝一、根本圭子(幼少時) |
概要
漫画『NARUTO』の登場人物。
第三班(ガイ班)の一員で、メンバーの中では冷静な人物。ロック・リーとは体術のスタイル・性格、共に正反対である。
また、ガイ班はうずまきナルト達より一期上であるため、年齢は彼らより一つ上である。
木ノ葉の名門日向一族の分家の人間で、父親同士が双子の兄弟のため、宗家の日向ヒナタとその妹の日向ハナビとは従兄妹の関係にある。額には一族の掟で分家の呪印<<卍>>が刻まれている(海外ではハーケンクロイツを彷彿とさせないよう、X字に変更されている)。
周囲からは「日向始まって以来の天才」「木ノ葉の下忍(当時)で最強の男」と称され、実の父親から「お前を宗家の子として生まれさせてやりたかった」と嘆かれるほどの才能と実力を持ち、白眼と柔拳を用いて戦うのは一族の他の忍と同様であるが、本来なら日向分家には伝えられない奥義「八卦掌回天」や「柔拳法・八卦六十四掌」を才能と独学によって会得している。また、彼の白眼はチャクラが流れる経絡系だけでなく、チャクラを体外に放出する穴「点穴」をも見切り、そこを柔拳で的確に突くことで相手のチャクラの流れを絶ってしまう。これを活かし、鬼童丸との戦いでは相手の口から放たれるチャクラの糸に自分のチャクラを逆流させ、内臓を破壊している。
来歴
第一部
4歳の頃に日向宗家の嫡子で従妹にあたる日向ヒナタが雲隠れに誘拐されそうになったことが原因で、父ヒザシが日向家当主ヒアシの身代わりとして殺されたことから宗家の人間を憎むようになる。同時に、この事件が切っ掛けで才がありながら分家に生まれた自身の運命を恨み、「人生は変えようのない運命に支配されている」という諦観した人生観を持つようになり、自分よりも実力が劣る者を「落ちこぼれ」として見下す冷酷な性格となる。特に、宗家嫡子でありながら才能に劣る従妹のヒナタのことは父の死の遠因を作った存在として憎むと共に徹底的に見下しており、中忍試験の際には彼女を本気で殺そうとすらした。
しかし、中忍選抜試験・本戦でナルトに敗北した後はヒアシから父ヒザシの真相を聞かされ、父は里の上層部や宗家に殺されたのではなく、里を守るために「自らの自由な意志」で日向の運命に逆らって命を懸けたことを知る。これ以降は宗家との蟠りは解け、運命は誰かの手で決められるものではないと悟り、性格も軟化していった。
アニメでは手術後のリーの身を案じたり、ヒナタの修行を付き合うなど、里や仲間に対する思いやりの心を養い、性格と共に人間関係も改善されている。
サスケ奪還任務では音の四人衆である鬼童丸の足止めを買って出て重傷を負いながらも勝利し、木ノ葉へ帰還、シズネ達のおかげで一命を取り留める。
第二部
他のメンバーに先んじて上忍に昇格しており、ガイ班の一員として風影奪還任務に参加、カカシ班の応援に駆けつける。
白眼で暁のアジト入口の禁止札や草陰に隠れたデイダラを発見する等して活躍した。
ペイン侵攻時では任務で里の外に出ていたが、里の異変を察知して班全員で急遽木ノ葉に帰還し、ペインとの戦いで重傷を負ったヒナタを発見する。
能力
白眼(びゃくがん)
日向一族の血継限界であり、三大瞳術の一つ。洞察力、視界範囲は写輪眼をも上回る。
発動時には挿絵のように目の周りに血管が浮かび、数キロ先の光景と、自分の周囲ほぼ360度を同時に見られるようになる。また、障害物を突き抜けて向こうにいる敵だけを索敵したり、相手の経絡秘孔を見抜くなどの行為も可能。日向一族の柔拳はこの白眼の利点を最大限に生かしたものと言えよう。
柔拳法・八卦六十四掌(じゅうけんほう・はっけろくじゅうよんしょう)
ネジやヒナタの代名詞とも言える拳法。いわゆる八卦拳であり、全身の点穴にチャクラを流し込むことで相手の体を内部から破壊し、戦闘不能にさせる。
八卦空掌(はっけくうしょう)
掌からチャクラを放出し敵を射抜く。複数名で同時に行うと「八卦空壁掌」となる。
八卦掌回天(はっけしょうかいてん)
敵の攻撃を全身の点穴から放出されるチャクラで防ぎ、弾き飛ばす体術。本来は日向宗家の嫡子にのみ伝えられる体術であり、分家のネジは天賦の才と実力により独学で習得している。テンテンからは「我愛羅の砂に並ぶ第二の絶対防御」と称された。
※父のヒザシは穢土転生後に回天を使っているためヒザシが教えた可能性もある。
『ロック・リーの青春フルパワー忍伝』での扱い
基本的にはテンテンに次ぐツッコミ要員なのだが、よく真面目さが空回りして「天然ボケキャラ」を露呈することがある。白眼も常人離れした超視力に留まらず、食べ物の素材を分析したりQRコードを読み込んだりと、もはや肉眼なのかすら怪しいほど多機能になっている。
また、リーの幻術(寸劇)に付き合わされてしょっちゅう女装をしており、それがやたらとかわいい。
他にもオッサンや子供、動物の役をやらされ「なんで俺がこんな役を…」と苦言を漏らしつつもえらく力の入った演技を見せている。
なお、過去の一件の反動からヒナタには必要以上の愛情を注いでおり、ヒナタを気遣うあまり親ばかならぬ「いとこ馬鹿」となり、度々キャラが崩壊する。ナルトとは三角関係っぽい立ち位置を見せることもあった。
一方、彼がナルトとヒナタが交際・結婚する妄想は実現しており、アニメ版第40話Bパートでは「速い、と言ってもウザイン・ボルトではあるまいし…」というネジのセリフから、何気なく彼の口から自分の従甥の名前を、ボルトの登場前に言っている事から、今では「ネジはNARUTO本編の予言者」として讃えられているとか。
余談
- 二部での姿は髪型やシルエットがどことなく『餓狼 MARK OF THE WOLVES』の牙刀に似ている。
- 『疾風伝』のアニメオリジナルストーリー「三尾出現の章」のおまけで、出番の少なさから嫉妬をあらわにしていた(しかもガイ班のメンバーの中ではアニメオリジナルストーリーを含めても最も出番が少ない)。
- 2012年に公開された劇場版アニメ『ROADTONINJA』での限定月読の世界では、白眼を使って女湯を覗くスケベ野郎になっており、『フルパワー忍伝』での同映画との連動企画では引きこもりで中二病のゲーマーになっていた。
- 原作者は漫道コバヤシの中で「ネジにはナルトとヒナタがくっつくためのキューピッドになってもらいました(笑)」と言った (詳細はこちら)。 ネジがあまりにあっけない最期を迎えたことについては、『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』の上映を記念して行われたインタビューにおいて
- 「死って意外なほど突然来るんですよ。それまで、例えば自来也の死のシーンとか、わりとねちっこく演出することもありましたが、ネジのときはそれをあえてやめました。死は突然だし、戦場の中で感傷に浸る余裕もない。いつ誰が死ぬか分からないという覚悟がないといけないし、丁寧に描き過ぎればウソくさくなる」
- とその意図を語った。しかし逆に読者からは多くの非難や批判が殺到してしまった。