リベラドライバー
りべらどらいばー
リベラルアップ!
概要
『仮面ライダーリバイス』に登場する変身ベルト。
リバイスドライバーを反転させ「オーインジェクター」と「バイスタンプゴースロット」を取り除いた上で、リバイスドライバー同様「テールグリップ」とデモンズドライバーの「デモンズレッドパッド」に酷似した形状のオーインジェクターを付けたデザインで、劇中におけるこれまでの変身ベルトと比較すると、かなり簡素な見た目となっている。
ドライバー部分中央には、リアクター装置である「ゲノムリフレクター」を防護するケージのようなパーツ・「リフレクターオープナー」が付いている。
第11話で五十嵐さくら宛てに何者かから宅配便で送られてきた。
ジョージ・狩崎は存在こそ知っていたものの、その所在を把握していなかったらしく、自分のあずかり知らない所でさくらが所持・装着しようとしているのを見た際には驚愕していた。
この事実からリベラドライバーはジョージの管轄外=彼以外の人物が作成を主導したor何者かがジョージから接収したドライバーと思われていた……が、第12話でジョージが「私が廃棄したドライバーが何故、君の妹のカラテガールに!?」と、珍しく激情のままに血相を変えていた為、組織の内部に裏切り者が存在し、暗躍している可能性が浮上した。
元々はリバイスドライバー以前に量産化を視野に開発が進められていたが、「悪魔がそのまま実体化して動き回る」問題から最終的にドライバー自体と開発データは共に処分された。しかし、そのデータを何者かがサルベージ・改良を行い、「リベラドライバー」と名付けられて完成した。この経緯からドライバーを完成させた人物=さくらへ送った人物は同一人物と思われる。
劇中ではアギレラが度々さくらに対し「強い力を求める」ように煽っている様子を見せ、一向にリベラドライバーを使用しないさくらの態度に不満を募らせていた為、デッドマンズ側も新たなドライバーの存在を知っていたようである。
因みに前述の通り量産化を視野に入れていた為か、このドライバーで変身するシステムでは、変身失敗しても、ゲノムリフレクター内のエネルギーが暴発・変身者を軽く吹き飛ばす程度で、他のライダーに比べ変身者への負荷が小さい仕様になっている。変身失敗の先駆者が起こした惨事に繋がる欠陥と前述の悪魔の制御問題さえ解消できれば、大きな戦力になった事態が予想できる。
第32話にて、さくらの心の迷いからドライバーが故障したような状態となっており、ジャンヌは本調子を出せなかった。その後、ラブコフによる反抗によってドライバーが破損。第33話にて、狩崎真澄の手によって修理された。
機能
オーインジェクターに起動したバイスタンプをセットと同時に押印、横に倒してリフレクターオープナーが下に開き、ゲノムリフレクター内のエネルギーを解放し悪魔を実体化させる「リベラルアップ」で変身と同時に悪魔を実体化させる。また必殺技の発動やバディを武装へと変身させる「リバディアップ」の発動等、多彩な攻撃の起点となる。
変身時には、バイスタンプの起動に反応して鉄骨の様な特殊フィールドを展開、変身妨害を防ぐ機能が搭載されている為、第三者が変身者のすぐ近くに居た場合、その存在ごと守ってくれる。
ただ前述の通り、実体化した悪魔の制御が不完全の欠陥がある。
さくらの場合は、「自分の弱さから目を逸らさず向き合う事」。さくらは自分の内なる悪魔・ラブコフをバディよりマスコット(曰く、「今までの弱い私」)として分離・実体化させて仮面ライダージャンヌへの変身を果たしており、「今まで直視せず長所も短所もごちゃ混ぜだった自分を見極め、弱さを脱ぎ捨て強さを解き放てた」のが変身成功の鍵だったと考えられる。
ただしアギレラを人間に戻そうと決意した32話で、ラブコフが拒絶した結果ドライバーが破損するアクシデントが発生している。
謎
結果的にフェニックスの戦力増強、延いてはデッドマンズを追い込む事態に繋がったリベラドライバーだが、現状「誰が廃棄したそれを回収・改良・さくらに譲渡したか?」が判明していない。
一見すると、さくらの闇落ちを狙ったアギレラ(及び彼女の意を酌むデッドマンズ構成員)と思われるが、さくらがリベラドライバーを所持する光景を見ていた裏切り者が見せた、僅かだが驚いた様子からその可能性は低く見える(無論、裏切り者の演技の可能性もあるが)。
玩具
「仮面ライダーリバイス 変身ベルト DXリベラドライバー」の商品名でプレミアムバンダイから発売。2021年11月29日予約開始、2022年3月発送。コブラバイスタンプとクジャクバイスタンプが同梱されている。2022年4月25日、プレミアムバンダイ限定販売のベルトとしては異例となる再販受付が開始された。こちらは2022年9月発送予定。
コブラバイスタンプ以外を使用した共通変身音声は「Ah~!ジャンヌ!○○!ダダダダーン!」。○○には使用したバイスタンプ名が入る。
また、10種のバイスタンプをゲノムチェンジに使用しようとすると、変身音声の最後の部分が「ダダダダーン!」から「デュデュデュデューン!」に変わる。
これくらいのギミックのベルトなら過去にもいくつかあったため一般販売してもよさそうだが、要因としてはバイスタンプが2個付属していること、ラブコフの声が鳴ることであろう(ただし台詞は3種類)。財団Bェ···
余談
- 名前の由来は「liberal」(リベラル)=「自由」だと思われる。変身時の檻のようなリフレクターオープナーが開いて内部からバイスタンプの絵柄が出てくるというギミックからするに、「内なる悪魔を解放して自由にする」という事だろう。
- 上述の通りリベラドライバーは狩崎にとって失敗作なため狩崎の手でサルベージには至らなかったが、それを考えるとリバイスドライバーの「テールグリップ」はリベラドライバーの意匠の名残であり、形状的にリバイスドライバーは完全に悪魔を制御できる、リベラドライバーの完全版とも言えるだろう(ただし悪魔の制御が保証された代わりに、変身失敗した場合のリスクもひどくなったが)。
- またリベラドライバーが配送されてきたシーンでは、一部視聴者から「プレバンで予約したベルトが届いた?」「CSMかな?」などとネタにされる羽目になった。
- そして上記の通り「プレミアムバンダイの限定販売」である為、劇中でもリ本当に「プレバンで予約したベルトが届く」事態になる。
- 何故「ジャンヌドライバー」でないのかは不明。バイスタンプを用いた変身ベルトは基本的に「ライダー名+ドライバー」であり、またツーサイドライバーもライダー名が付いていないがこちらは変身に使う武器にライダーの名前が付いている。
- リベラドライバーの命名はジョージ・狩崎が行ったものではなく、彼が処分したデータを「ウィークエンド」がサルベージした際に現在の名称が付けられている。ジョージが開発を継続していた場合は「ジャンヌドライバー」になっていたのだろう。
- ゲノムチェンジの際の「ウェポンポンポーン!」の掛け声は、おそらくEXITがネタ始めの挨拶やネタ中に多用する「ポンポンポーン!」と「武器」を意味する英語・「weapon」を掛けていると思われる。(ちなみに、システムボイス担当の藤森慎吾氏はEXITの2人にとっては「チャラ男芸」の先輩と言える。)
- その特徴的な女性システムボイスから、(放送開始と同時期にテレビ朝日系のドラマで主題歌を担当していた縁もあり)歌い手のAdoが担当しているのではないかという意見があった。のちに本人がTwitterのリプライに反応する形で「ちょっと似てる」としつつ否定している。
- 他にも、力強くハスキーな歌声で知られるアイナ・ジ・エンド(BiSH)や、前作『仮面ライダーセイバー』でサーベラの武器煙叡剣狼煙のシステムボイスを担当していた福田みゆ(NEOJAPONISM)が担当しているのでは?という意見もあり、特にAdo説が消滅してからはこの2名のどちらかではないかと考える視聴者も多い。
関連タグ
ウィークエンドライバー:発展、改良型。
ファイズブラスター、ラウズアブゾーバー:宅配便で送られてきたアイテム繋がり。
なでしこドライバー:「プレミアムバンダイ限定」「女子高生(?)が使う変身ベルト」仲間。ちなみに玩具の予約開始日はリバイス放送開始の2日後。
ハイパームテキガシャット:さくらの夢が具現化したともいえるフォームの変身アイテムで、開き方のギミックがリフレクターオープナーと類似。
ゲーマドライバー、ビヨンドライバー:玩具版で鏡を搭載することでギミックを再現したベルト繋がり。
リベラ(牙狼):特撮における「リベラ」繋がり。こちらは女性悪役の名称である。なお、この作品内にはリバイスに出てくる別のドライバーの名前を冠するキャラがいる。
EXIT:ゲノムチェンジの際の待機音「Weapon_Pon_Pon!(Pon_Pon!)」かから連想した視聴者もいた模様(※ちなみに、8割ベルトのシステムボイスを担当している藤森慎吾は、EXITの2人にとって事務所の先輩であり「チャラ男芸」の先輩と言える)