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編集内容:関連タグからクリヤマ長官を削除。クリヤマの一連の暴挙はセレブロに操られていた為で、彼自身の意志による挙動ではなかったので。

「そんな事で終わると思っているの? そんな綺麗事で怪獣と人間の戦いは終わらない…”完全に滅ぼす”か…”支配”しない限り…永遠に……」

演:野村真美

概要

ウルトラマンデッカー第10話『人と怪獣』に登場。

TPU怪獣研究室室長であり、カイザキ・サワの大学時代の恩師である女性。56歳。

12月20日生まれで血液型はO型。

5年前にクローン技術を応用して怪獣を生み出し、更にその怪獣の脳にコントロール装置を埋め込んで制御し、怪獣兵器を生み出そうとした事で室長の任を解かれていた。

元々は純粋に怪獣の生態を研究する研究者だったが、次第に怪獣の力を恐れるあまり、来るべき怪獣の脅威に対する兵器として逆に怪獣の力を制御して利用するべきと言う危険な思想を抱くようになった。しかし、それを危険視したサワが上層部に報告した事で計画は挫折し室長を解任された事でサワに恨みを抱いていた。

しかし、その後は10年前に発見した怪獣の化石に様々な怪獣の遺伝子を組み込み、更に脳にコントロール装置を組み込んで、クローン怪獣兵器ネオメガスを生み出してしまった。

『怪獣は人類が管理すべき』という極端な平和理論の元、ネオメガスを誕生させデモンストレーション代わりにキングゲスラサドラを襲わせて、これをスフィアや他人類の脅威への対抗策にしようとしていた。

この際、これらの脅威に警戒する他国や企業から秘密裏に資金提供を受けて独力で完成させたのだが、このスポンサー達がこれらの技術を必ずしも平和利用するとは限らない点はカイザキも指摘しており、シゲナガもそれはある程度察していた。

しかし彼女は自身を否定したカイザキに自分の正しさを証明するために彼女の前でネオメガスを起動させる。だがデッカーとGUTS-SELECTに撃破され、シゲナガも逮捕された。

彼女のバックにいたスポンサーもTPU情報部によって突き止められて研究データも回収、飛び散った細胞も全てTPUによって処理され、「二度とネオメガスが生み出される事はない」と告げた上で、カイザキは「自分は(怪獣と)”共存”なんて大それた事ができるとは思っていないが、無駄な争いを避け、人間も怪獣も、一つでも多くの命を救う為に自分のできる事をしたい」と自分なりの平和の為の想いをシゲナガにぶつけた。

それに対してシゲナガは、当記事冒頭にあるセリフを冷笑する様に返し、完全に滅ぼすか支配しない限り、怪獣との戦いは永遠に続くと、最後まで自分の過ちを認める事はおろか、主義主張を改める事もなく、TPUの兵士達に連行されていくのだった……

余談

モチーフとなったのはウルトラマンダイナに登場したオオトモ博士。あちらもクローン技術で怪獣を生み出して兵器として利用しようと考えるマッドサイエンティストであったが、あちらは最終的に生存したマキと違い、怪獣を完全に制御する事が出来ずに暴走させた結果、踏み殺されると言う最期を迎えている

劇中で一瞬映る報告書によると、ウルトラマンガイアの主人公・高山我夢の在籍していた学校と同名の城南大学の出身と記載されている。

関連タグ

ウルトラマンデッカー ネオメガス

ウルトラシリーズ

二階堂教授:『ウルトラマン』に登場したマッドサイエンティスト。同じく怪獣を育成し、操っていたが、上記のオオトモ博士と同様に制御しきる事が出来ずにその怪獣によって致命傷を負わされ、怪獣がウルトラマンに倒されるとその後を追うかのように命を落とした。

久里虫太郎戸井ゆきお:前者は『ウルトラマンA』、後者は『劇場版ウルトラマンR/B』に登場した自作の怪獣でウルトラマンに戦いを挑んだ人間達。久里は敗北後、死亡したが、戸井は生還して改心している。

ゴンドウ・キハチ:ダイナにおける自らの信ずる(過激な)正義を掲げ、いくつもの過剰な威力を有する兵器を生み出し無謀ともいえる作戦を立案するが、いずれも悲惨な結末を迎え、しまいには事もあろうに人造したウルトラマン兵器にするという大それた計画を実行するも、開発した人造ウルトラマンもまた悲惨な結果に至ってしまった。怪獣を兵器化しようとしたシゲナガとは対象的であるが、視聴者の一部からは「彼女こそゴンドウポジションでは?」と考えられる。

稲森京子:『ウルトラマンガイア』に登場した女性科学者。こちらも怪獣をコントロールして制御しようとしたが、上記のオオトモ博士や二階堂教授と同様に制御に失敗して逆に怪獣に殺されると言う末路を迎えている

マウンテンピーナッツ:『小説版ウルトラマンギンガS』に登場した怪獣に対する見方を曲解した過激派繋がり。ただし、こちらは怪獣の保護を優先して人類の命を二の次にする等、シゲナガとは似て非なる思想と言える。

ユウキ・マイ:『ウルトラマンZ』に登場したシゲナガ同様に、怪獣の力を、地球防衛の為の兵器として利用しようとした軍事組織関係者

彼女の職業は上級士官とシゲナガと対象的な立場である他、怪獣のみならずウルトラマンの力さえも兵器化する野心を懐き、前述のゴンドウのように人造ウルトラマンを開発するも諸悪の根源策略に踊らされ最強最悪の怪獣へと変貌させてしまうというほぼ同じ轍を踏む事となったが、最終的に隊長の手で気絶させた後、シゲナガの様に失脚したものと思われる。

その他の特撮・ゲーム作品

エマ・ラッセル:こちらは怪獣と人間の共存を目指していたが、その果てに怪獣を使って文明を滅ぼして世界を浄化しようという歪んだ思想を抱いてしまった女性学者。ただしこちらはマキとは違い、肉親への情が残っており、最期は自ら囮となって家族を守って命を落としている。

エルデ・ミッテ:色々と共通点を持つ女性科学者でこちらも自身の教え子と対立していた。

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