概要
『ドラゴンボール』シリーズに登場するキャラクター。
孫悟飯とビーデルの一人娘で悟空やチチ、ミスター・サタンの孫娘に当たる。地球人とサイヤ人(ハーフ)のクォーター。
顔立ちは母・ビーデルによく似ているが、瞳の色は父・悟飯の遺伝を感じさせ、どことなく祖母のチチにも似ている(チチ、悟飯、ビーデル、パンは全員髪をぱっつんにしたことがある)。
原作では最終話に登場。祖父の幼少期と同じ構成の武道着姿だったが、その後を描いたGTではオレンジのバンダナに赤いチビTシャツ、白いハーフパンツという現代風の衣装を纏っている。
またGTでは母親譲りの愛らしい外見とは裏腹に、性格はやや自己中心的で気が強く(スタッフ曰く「ブルマを意識した」とのこと)、14歳年上のトランクスも呼び捨てにする。その勝ち気な性格や超人的なパワーで男子が怯えてしまい、なかなかボーイフレンドが出来ないことが悩みらしい(祖父である悟空曰く「チチみてぇな性格」)。
正義感が強く行動力も人並み以上で、後述の宇宙船の話もさることながら、デート中に遭遇した銀行強盗団を一人で叩きのめしてしまったこともある。学生時代の母そっくりである。
ただし、こうした行動力が逆にトラブルに巻きこまれることも多く、その都度悟空たちに助けられている。
名前の由来は、悟飯(ご飯)から主食つながりで、食べ物の「パン」。
また、サタン、ビーデル(デビル)つながりで、バフォメットの原型パン(牧神)を含むダブルミーニング。
パン(主食)はキリスト教のイエス・キリストのメタファーなため、祖母のミゲルと同じく天使の要素も持っている(チチ(牛乳)と悟飯(米)も白いもの繋がりである)。
フライ「パン」山とも名前が被っており、ひいお爺ちゃん・牛魔王の要素もちゃんとある。余談でパンケーキはパンみたいなケーキではなくフライパンで焼くケーキが由来である。
容姿
4歳(第28回天下一武道会)
魔人ブウ編から10年後の物語に登場。年齢は4歳。
悟空の指導もあってか、4歳にして格闘技の実力はすでに常人の域を超えており、初登場時には既に舞空術を習得し地球を一周するまでに上達している。天下一武道会では前大会の「子供の部」が廃止されたため大人たちに混ざって出場するも、大柄な大人の対戦相手をさっくり倒してしまうなど悟空の後継者としての片鱗を見せていた。アニメでは叔父の孫悟天も倒している。
おじいちゃん子。
9歳~10歳(ドラゴンボールGT)
原作の5年後を舞台としたオリジナルアニメ『ドラゴンボールGT』では、悟空やトランクスと共にメインキャラの1人として活躍。ドラゴンボールの力で子供の姿になってしまった悟空が、宇宙に散らばった究極のドラゴンボールを探すことになるが、元々は悟空・トランクス・悟天の三人が旅立つ予定だった宇宙船に密航し、悟天を置き去りにしたまま宇宙船を発射させ、ドラゴンボール探しの旅に参加することになる。
これまで少年期の悟飯、悟天やトランクスのように、幼い年齢で超サイヤ人に覚醒することが多かったが、パンはまだ覚醒に至っていない。これはほぼ同年代のブラも同様で、それもあってたまにファンの間で超サイヤ人に覚醒したパンやブラのイラストが描かれることも。
スタッフによると「ピンチに陥ったパンを悟空が助ける」という“ヒーローとお姫様”の様式美を確立するため、敢えてパンには超サイヤ人化させなかったと明かしている。
0歳~3歳(ドラゴンボール超)
映画『神と神』では登場しないが、彼女の存在を示唆する場面がある。
その後の復活の「F」では誕生しており、ピッコロに面倒を見てもらっていた。
『超』は映画同様赤ん坊の姿で登場。生まれたばかりにも関わらず武空術を取得している。また、ある理由で現代に来た未来トランクスが悟飯家に遊びに来たのだが、やんちゃなパンに振り回されていた。GT編を見たことある視聴者ならニヤリと来るだろう。
3歳(スーパーヒーロー)
登園前にピッコロのもとでトレーニングを行っており、その賜物か「多少の衝撃ではびくともしない強靭な身体」に「筋骨隆々の成人男性を一撃でノックアウトできるだけのパワー」など、サイヤ人の性質が色濃く表れている。一方、気の扱い方には習熟しておらず、作品冒頭では自発的に舞空術を発動しようとして失敗している。
この頃の髪型はGT編の未来自分やフリーザ編の幼少期の父を彷彿するようなおかっぱの髪型になっている。
ゲームにて
ドラゴンボールZ Sparking! METEOR
GT姿のパンが登場。アニメ内で使用した技の他、ギルを使った必殺技もある。ストーリーモードでは悟空がやられその怒りでベビーを倒してしまうIF展開がある。またグレートサイヤマンやスポポビッチなどと戦わせると試合開始前に珍しい会話が聞ける。
ドラゴンボールヒーローズ
ギャラクシーミッション1弾からGTのパンが登場。そして何と邪悪龍ミッション1弾では4歳の彼女がドラゴンボールゲームシリーズで初登場。初登場時のアビリティの「無邪気な少女」。また、ビーデル同様乙女の会心の一撃を持っているカードもある。
ドラゴンボールフュージョンズ
幼少期の悟空や悟天、トランクスと共にメインキャラクターとしてGTのパンが登場。その三人と主人公と共に神龍によって作り出された不思議な世界を旅をする。また本作ではベジータの娘のブラとフュージョンしたブラパンが登場する。
スーパードラゴンボールヒーローズ
スーパー1弾から登場しているが、大体レアリティが一番低いコモンの為、対人戦等には不向きだが、ユニバースミッション9弾で、父や祖父の後を追うように、パン:ゼノとしてゼノ戦士に加入された。
ドラゴンボールゼノバース、ゼノバース2
ゼノバースでは、時の巣があるトキトキ都(後にコントン都)を訪れ、主人公の先生となる。勝気だが面倒見はよく、明らかに自分の上を行っている主人公に対して必死に『先生』ぶろうとしている。この辺りの見栄っ張りさは祖父によく似ている。
パラレルクエストやストーリーGT編などでは、邪悪龍たちに襲われてピンチになっているところを主人公に助けられている(上記の先生パンとは別人)。
ゼノバース2でも引き続き登場するがストーリーには出てこない。両親がグレートサイヤマンに扮しているのを「いい年してヒーローごっこしている」と見てかなり恥ずかしがっている。パンの衣装や頭巾(髪型)も実装されており、どちらの作品でもアバターをパンそっくりにすることができる(ただし等身や体格は幼くできない)。
ゼノバース2の「∞の歴史編」ではパートナーとして連れて行くことが可能。終盤では黒幕が連れて来た孫悟飯と戦うこととなる。この悟飯は別の歴史から連れて来られ洗脳された存在であり、明らかに『父』とは異なる言動だったためパンは「パパの偽物」と断じた。戦闘中には、主人公(ゼノバースの主人公の後輩)を通して自分も成長できたと感謝を示す。殆ど告白のような内容であり、台詞も結構長い。ツンがデレた瞬間である。
関連キャラクター
血縁者
孫悟空(ドラゴンボール)、ミスター・サタン(祖父) チチ、ミゲル(祖母)
牛魔王(ドラゴンボール)(曽祖父) 孫悟空jr.(玄孫)