国際セリ名簿基準委員会
こくさいせりめいぼきじゅんいいんかい
概要
国際セリ名簿基準委員会(International Cataloguing Standard Committee:ICSC)とは、競走馬のセリを行う際にその馬に関する実績などの表記を標準化するための委員会。
サラブレッドの生産、競走、セリ市の国際化が進展する状況を踏まえ、1981年に「全世界的にセリ名簿の記載基準の統一性を確立すること」を目的として、ICSCが組織された。
国ごとに異なるレベルにある競馬の競走をパートⅠ、パートⅡ、パートⅢ、パートⅣ(障害競走)というカテゴリに分け、そのランクを統一した基準で示す。
パートⅠに認定された国は、その国のG格付け(グレード、またはグループ)が直接ICSCの定める国際格付けとなる。その一方で、すべてのG格付け競走(重賞競走)は国際開放しなければならない。日本は2007年にパートⅠ国に認定された。
ICSCにGI認定された競走はセリ名簿にて太字(ボールドタイプ)で記載することが可能である。
パートⅠ
すべての国際競走に国際グレード(国際グループ)の格付けが適用される。
・1981年認定
アイルランド、アメリカ合衆国、イギリス、カナダ、ドイツ、フランス
・1985年認定
アルゼンチン、オーストラリア、チリ、ニュージーランド、ブラジル、ペルー、南アフリカ共和国
・2003年認定
・2007年認定
・2016年認定
パートⅡ
一部の国際競走に国際グレード(国際グループ)の格付けが適用される。
・1981年認定
インド、マラヤン・レーシング・アソシエーション( シンガポール・マレーシア )、スンディナヴィア(スウェーデン・デンマーク・ノルウェー)、パナマ、プエルトリコ、ベネズエラ、中華人民共和国・マカオ行政自治区
・1992年認定
ウルグアイ(パートⅠから降格)
・2006年認定
・2008年認定(パートⅢから昇格)
・2016年認定(パートⅢから昇格)
・2019年認定(パートⅠから降格)
・2021年認定