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水の都の護神の編集履歴

2023-02-09 12:00:00 バージョン

水の都の護神

みずのみやこのまもりがみ

『水の都の護神 』とは劇場版ポケットモンスターの5作目。正式名称は『劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス』。

概要

2002年7月13日公開。無印シリーズの劇場版は本作が最後となる。劇場版の長編では上映時間がとくに短い作品の一つでもある。同時上映作品は「ピカピカ星空キャンプ」。


本作は2001年公開のディズニー映画、『アトランティス失われた帝国』と類似した部分が見られる(命と水に携わる宝石状の秘宝、津波的な災害描写など)。


もっとも、「アトランティス」は本作以上に、もっとよく似ている作品が存在するが、どちらも『海底二万マイル』がモデルなので似ているのは当然だという指摘もある。

 

公開時期が近い作品であるため、『アトランティス』から少なからぬ影響を受けた可能性はあるかもしれない。


また、初期の宣伝で「『こころのしずく』が、伝説のポケモンを呼び覚ます」とあったが、実は彼らの事なのかもしれない・・・。

ちなみにポケモン映画における予告詐欺は、割とよくあることである。いい加減にしろ!!!


2022年のポケモン映画25周年記念でリバイバル上映が行われた映画の1つ。ラティアスが先着順で配布されたが、これは公開当時には行われておらず(ゲーム内に登場しない新規のポケモンだったため)、今回が初となった。


ストーリー

世界で一番美しく歴史のある水の都<アルトマーレ>。そこでサトシたちはポケモン水上レースに参加する。そこへ少女‘ カノン’に変身した「ラティアス」が現れ、サトシたちは秘密の庭へと導かれる。秘密の庭を守る ‘ボンゴレ’や、本物のカノンと出会い、この庭と秘宝「こころのしずく」の話を聞かされる。しかし、秘宝を狙う怪盗姉妹‘ザンナー’と ‘リオン’がラティオスをとらえ、こころのしずくを奪ってしまう。アルトマーレに隠された封印は解かれ、やがて大津波が押し寄せてくる。サトシとピカチュウは、ラティアスとラティオスは、この危機をどう乗り越えるのか!?(公式サイトより引用)


興行収入と評価

※一部 Wikipedia より抜粋。

本作はアニメシリーズ無印期の最後を飾った作品であり、また、それまでのピカチュウ・ザ・ムービーから趣を大きく変え(公式でハートフルストーリーと謳う唯一の作品)、海外ロケが行われた初の作品(場所はご存知ヴェネツィア)であり、更にアコーディオン奏者のCoba氏や宮沢和史氏を招くなど、音楽面で非常に注力された作品であった。また、ポケットモンスターの劇場版作品では唯一、アカデミー長編アニメ映画賞の最終選考エントリー作品&日本アカデミー賞にもノミネートされた


しかし……作風が主要な観客層のニーズと合致しなかったのか、あるいは時代の流れだったのか、ハリーポッター第一作スターウォーズ最新作、スタジオジブリ作品など超ド級のライバル達がせめぎあっていた為か、観客動員数、及び興行収入に関しては、歴代ポケモン映画の中でも、下から数えた方が早い所に位置する(動員250万人、興行収入26.7億円)。

まあ元より「ピカチュウ・ザ・シリーズ」は第一作目の『ミュウツーの逆襲』より年々動員数が減少していたのだが。

そして本作以降、ポケモン映画は「幻のポケモンの劇場配布」など、特典を押し出した新戦略に基づく展開により、動員数を盛り返すことに成功している。

公開当時は本編で言う「第2世代」の末期であり、「ポケモンはもう終わり」という空気が世間的に漂っていたことも影響しているだろう(奇しくもその評価はラティアス・ラティオスも登場する同年の新作で覆ることになるのだが)。


長らく本作が保持することになってしまった「ポケモン映画の歴代最低興行収入記録」であるが、本作公開から13年後の2015年、第18作目の『光輪の超魔神フーパ』が26.1億円という記録で、これを更新してしまっている。

奇しくも、歴代作品でも登場ポケモンが(ランク的な意味で)豪華な作品であり、かつラティアス・ラティオスが再出演した作品でもあるが……ジンクスでもあるのだろうか。


その一方で2017年の『キミにきめた!』公開前に行われた過去19作の人気投票企画では最高収入の『ミュウツーの逆襲』を押さえ1位に輝いた。

さらに2021年の『ココ』ヒット記念に行われた人気投票企画『ポケモン映画歴代シリーズNo.1決定戦』でも初代アニポケ枠として再び1位、そして『夏の思い出、ゲットだぜ!25周年ポケモン映画祭』で上映される3作品を決める投票でも当然のように当選と(ちなみに他2つは『七夜の願い星 ジラーチ』と『ディアルガVSパルキアVSダークライ』)ファンからの評価は非常に高い。

また先述した音楽面でも高い評価を得ており、本作の劇伴BGMを収めたミュージックCDは現在定価の4倍弱ほどのプレミア値がついている。

公開当時は大して話題にならず、後に評価を大きく上げるという意味では『ラピュタ』や『トトロ』に近いだろうか。


ゲストポケモン

伝説ポケモン

伝説のポケモン以外


ゲスト


関連イラスト

ひとりぼっちじゃない

水の都の護神でヴィネット追憶


余談

本作の兄妹ラティ兄妹は、歴代のドラゴン型ゲストポケモンではかなり異質で、ゲームのバトルには反映されていない「ゆめうつし」や変身が目立つ一方で、戦闘を避けたり、積極的な戦闘用の能力(とくに光線技などの飛び道具)をほとんど有していない。数多くのポケモンが戦闘に特化・適応した一方で、積極的な戦闘を避けたり他の生物との交流や共存を選んだということなのだろうか。

なお、唯一の戦闘的な能力である「光の結界」は、後に発売されたゲームの「ラスターパージ」のエフェクトに流用されたが、その後のアニメやゲーム作品では「ラスターパージ」のエフェクトが光線に変わったので、厳密にはこの光の結界の正体は不明である。


なお、ラティアスとラティオスを兄妹にしたのは脚本家である園田氏の意向であるようだ。

(参考:https://note.com/daihonbanchou/n/n0b8679573977


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