『でも「デク」って…「頑張れ‼︎」って感じで なんか好きだ 私』
『だからって何もしやんのはちゃうやろ!!? 未来なんて何かせんなかわらんやろ!』
プロフィール
触ったモノはなんだって浮かせる無重力ガール
ヒーローになることが親孝行 麗らか笑顔に秘められた決意
―――僕のヒーローアカデミア 公式キャラクターブック2 Ultra Analysisより
ヒーロー名 | ウラビティ |
---|---|
個性 | 無重力(ゼログラビティ) |
学校・学年 | 雄英高校ヒーロー科1年A組5番 |
出身校 | 露座柳(ろざりゅう)中学校 |
誕生日 | 12月27日 |
身長 | 156cm |
血液型 | B型 |
出身地 | 三重県 |
好きなもの | 星空、和食 |
性格 | いつも麗らか |
入試実技 | 3位 |
個性把握テスト | 10位 |
一年一学期中間学力テスト | 13位 |
CV | 佐倉綾音 |
概要
雄英高校ヒーロー科1年A組の女子生徒。主人公出久のクラスメート。
本作のヒロイン。
人物
赤いほっぺたとショートボブにした茶髪で冬季の制服では黒ストを履く。朗らかで裏表がない性格で、笑顔が素敵な女の子。
一人称は「私」で、言葉遣いは天然気味でかなりざっくりしており、感じたことをそのまま口に出すことが多い。
また、普段は標準語で話しているが、ふとした拍子に関西弁が出る(三重弁)。
憧れのヒーローは災害救助で活躍するスペースヒーロー13号先生(後に試験で戦う事になる相手。詳しくは後述)。
強敵相手にも臆さず立ち向かっていく男勝りなところもあるが、峰田の覗きに困り顔をしたり、恋愛話で顔を真っ赤にして慌てるところなどとても可愛らしい一面もあれば、落ち込みやすいが気持ちの切り替えは早く、つらい出来事があっても人前では暗い姿を見せない健気な一面も。
出久達とは時には仲間として助け合い、時にはライバルとして切磋琢磨する関係。
男子では出久と飯田、女子では梅雨ちゃんと特に仲が良い。持ち前の麗らかさと分け隔てない人当たりの良さで、基本的に誰とでも仲良くできる様子。ノリも良く、芦戸や上鳴等のウェイ系とも盛り上がれる。発目のことは苦手そうにしている。
親は建設会社を経営しているが収入はかんばしくないため、雄英が寮制になるまでは一人暮らしをしており、単行本おまけページでは彼女の涙ぐましい節約生活の模様が収録されている。
コミカルな描かれ方だが、生活は結構真面目に苦しかったらしく、初めて寮に立ち入った際には「豪邸やないかい」と思わず眩暈を起こしていた。
また、他の生徒が当然のようにスマホを所持している中で一人ガラケーのまま。しかも、あちこち塗装がハゲているなど相当使い込まれている。
子供のころから人の喜ぶ顔を見るのが好きで、彼女がヒーローを目指した切っ掛けは、ヒーローが人々を笑顔にする姿に憧れたこと。
一度は自分の個性が親の仕事に役立つと思い、実家に就職することも考えたが、両親からは「自分の夢をかなえてくれた方が何倍も嬉しい」と言われたため、将来は両親に楽をさせてあげるためにも必ずヒーローになってお金を稼ぐと心に決めている。
ヒーロー名はウラビティは『gravity』(重力)から『G』(重力の単位記号)を外して頭文字の『U』を付けており、そのまま自分の名前『麗(うら)+日(び)+茶(ティー)』の読み替えになっている。以前から考えてあったと言うだけあって、かなり凝ったネーミングである。
出久との関係
出久とはクラス内でも行動を共にすることが多く、彼に対しては幼い頃に爆豪から付けられたあだ名のまま「デクくん」と呼んでいる。これは入学初日に「馬鹿にした呼び方」だと自分を卑下した緑谷に対して、彼女はこの呼び方を「『頑張れ!』って感じなんか好きだ」と好意的に受け止めたため。
出久にとってこの言葉は、今までの自分では思いもよらなかった発想であり、小心者の出久が自分に自信を持つ一つの切っ掛けになった。その意味では、出久のヒーローネームの名付け親でもある。
入学以来、夢に向かってひた走る出久の姿を間近で見続け、訓練などで度々チームを組んでいることもあって、出久の能力には仲間として高い信頼を寄せている。チームメイトとして出久に作戦を求めたり、窮地の際には「デクくんならこんなときどうするか」と考えてみる場面も。
期末試験の最中、青山から「きみ、彼(出久)の事が好きなの?」と指摘され、仮免試験の二次試験の際に緑谷への恋心を自覚すると同時に自分が出久の「夢に向かって一心に頑張る姿」に惹かれていたことを再確認する。だからこそ、自分の夢のため、そして出久の足を引っ張らないために、彼女は当面その感情を心の中にしまっておく事を決意した。
戦闘能力
個性と並ぶ麗日のもう一つの代名詞。それが『ガンヘッド・マーシャル・アーツ』である。
G.M.Aとは、プロヒーローガンヘッドが編み出した対敵格闘術のこと。
※画像はイメージです。
雄英体育祭での爆豪戦の反省を踏まえ、自分の将来の選択肢を広げるために戦闘能力を磨くことが必要になり、そのために手っ取り早く実戦的な格闘技を身に着けることを考え、職場体験で武闘派と名高いガンヘッドのヒーロー事務所へと赴いた。
訓練の全容は不明だが、この職場体験は彼女曰く「とても有意義だった」ようで、後に学校へと戻ってきた彼女はまるで別人のようなオーラを身にまとっていた。
生まれ変わった彼女の力はその後の期末試験で早速披露された。その後も度々実戦で格闘技術を活用しており、トガヒミコ等のプロヒーローでも手に余る凶悪敵を隙を見て一時的拘束し、更にA組・B組合同戦闘訓練では、柳の背後から音も無く近づき、手刀の一撃で意識を刈り取るという達人のような芸当を披露した。
入学当初、ほんわかした笑顔を浮かべていた彼女が、まさか素手でヴィランと渡り合う武闘派ヒロインに成長するなど、一体誰が予想しただろうか。
現時点では戦闘はほぼG.M.Aのみで戦い、個性はあくまでもサポート手段として使っているが、今後の成長次第では更なるポテンシャルを彼女は秘めているのかもしれない。今日もどこかでウラビティの拳が唸る。
コスチューム
ヒーローコスチュームは、個性の使用による酔いを抑えるため首や手首にある酔いを抑えるツボ押し機能が付いている。
だが被服控除のコスチューム要請の際、彼女はこの機能しか要望していなかったためデザインがお任せ扱いとなり、制作会社側の独自の判断でパツパツスーツになってしまった。ヒーロー科最高。
余談だが、このコスチュームは爆豪のコスチュームと同じデザイナーが担当している設定。
A組・B組合同戦闘訓練での出来事をきっかけにコスチュームが改良されており、1月以降はヘルメットのデザインが変わり、手首にはワイヤー、ブーツには推進剤のようなものが導入された。また、クリスマスに緑谷からもらった根付がポケットにこっそりしまってある。
個性
個性は『無重力(ゼログラビティ)』。
指先の肉球で触れた対象物を無重力状態にする。解除の際は手を合わせるように両手の肉球を重ね合わせる。
指先で触れる事が個性発動のトリガーのため、暴発を防ぐために日常生活でも色々な工夫をしている。箸やお茶碗、バスの手摺りの持ち方が非常に独特。また、就寝時はミトンをつけている。
無重力化できる許容量(入学時点で約3t程)が存在し、越えて使用すると酔いを起こし、最悪リバースする。
物を浮かせるのと同じ要領で自分自身を浮かせることも可能だが、短時間の使用でも嘔吐してしまうほどに負担も大きい。しかし訓練を重ねることでこの負担は軽減されるらしく、現在は許容上限の向上と共に、空中浮遊を自身の必殺技として磨いている。
相手が飛行能力を持っていない限り、宙に浮かせた時点で動きを封じたも同然であり、「被害者を出さず、生かして捕える」という義務を負うヒーローには好適といえる。
林間合宿の個性伸ばし訓練では、『三半規管の鍛錬と酔いの感覚に慣らし、限界重量の底上げ』のために、自身に個性を使用した状態でウォーターボールで坂から転がり続けた。
訓練の甲斐あってか、仮免試験の時点で短時間ならデメリットなしで自身を浮かせることができるようになる。
必殺技
- 彗星ホームラン
屋内対人戦闘訓練において使用。
- 流星群
体育祭での対爆豪戦において使用。戦闘により抉れた地面を大量に浮かし、一斉に落下させる。
- G・M・A(ガンヘッド・マーシャル・アーツ)
ガンヘッドの下で学んだ近接格闘術。詳しくは上記。
- メテオファフロツキーズ
蛙吹との連携技。お茶子が個性で浮かせた大量の岩石を、蛙吹が伸ばした舌で打ち飛ばして攻撃する。
活躍
雄英高校入試会場で初めて緑谷と出会い、入学後は仲の良い友人となる。
USJ襲撃の際は、13号先生の指示の下、障子と協力して飯田に助けを呼びに行かせる。
雄英体育祭は、第1種目障害物競走では16位でクリアし、第2種目騎馬戦では出久、常闇、発目とチームを組み4位通過する。
最終種目ガチバトルトーナメント、1回戦では爆豪と戦い良い場面を作るもするも敗退する。詳細はこちらへ。
職場体験では、ガンヘッド元で活動しG.M.Aを習得した。
期末試験では青山と共に13号先生に対峙し、時間ギリギリまで使うがゴール直前、ブラックホールの影響範囲に入ってしまう。手すりに掴まり耐えていたところ、青山が麗日の心を揺さぶり、掴んでいた手すりから手を離させてしまう(因みにその時の彼の台詞は「緑谷出久ならって考えたろう?君、彼の事好きなの?」である)。
それを見た13号先生は流石にブラックホールを急停止。結果懐に飛び込むことになった麗日がG.M.Aで13号先生を叩き伏せ、カフスをつけミッションクリアしたが、演習であるということを前提にした勝利、また制限時間いっぱいまで使っているので得点は低い。
林間合宿襲撃の際は、梅雨ちゃんと共にトガヒミコの襲撃を受ける。その後、出久らと合流したがスキを付かれてMr.コンプレスに爆豪と常闇を連れて行かれる。追跡のため、梅雨ちゃんと協力しあり、緑谷、轟、障子を飛ばした。
ヒーロー仮免試験一次試験では、スタート早々に傑物学園高校の攻撃で一度は1年A組皆バラバラになるが、出久や瀬呂と合流でき3人で協力し一次試験通過できた。
二次試験では、個性などを使い救助活動を続け無事ヒーロー仮免許を取得する。
インターンでは、波動の紹介で蛙吹と共に、リューキュウの元で活動する。死穢八斎會潜入捜査にも参加し、リューキュウ、波動、蛙吹と共に活瓶と交戦する。
雄英文化祭では、ダンスチームとして参加。
A組・B組合同戦闘訓練では、第五試合に登場。出場者は、A組から出久・麗日・芦戸・峰田、B組から物間・小大・庄田・柳・心操。
スタート時から麗日・芦戸・峰田VS小大・庄田・柳の3VS3になり、3人のコンビネーションに苦戦する。更に出久の個性の暴走により試合が止まるも、出久を助けるためにすぐに動き心操の協力を得て緑谷の暴走を鎮め、物間の強襲により試合が再開する。再びの暴走を危惧して個性を使えない出久を無重力で援護をした上で、物間が出久の個性をコピーできなかったところをG.M.Aで確保し、その後も立て続けに小大、柳を確保した。第五試合はA組の勝利になった。
冬のインターンでも、波動、蛙吹と共にリューキュウの元で活動する。
春の時期には、他の雄英高校の生徒達と共に、超常解放戦線との全面戦争に動員される。
開戦時、彼女は緑谷や爆豪らと共に最後方の部隊に配置され、バーニンらプロヒーローの指揮の元で一般市民の避難誘導を行った。
当初の戦況はヒーロー側優勢で進んでいたが、死柄木弔の覚醒を機に状況は一変する。
死柄木の個性『崩壊』の伝播によって市街地が瓦礫に呑まれていく中、彼女は『無重力』の個性によって、辛うじて崩壊の影響範囲から逃れることができた。
その後、緑谷や爆豪、轟、飯田、ねじれ達が相次いで死柄木との戦場に向かう中で、彼女は部隊のメンバー達と共に、破壊された市街地での避難・救助活動に奮闘し続けた。
しかし、ギガントマキアの猛進によって町が破壊されていくその最中、彼女の前に突如として単独行動中のトガヒミコが現れる。
トガヒミコは麗日を人気のない暗がりへと誘い込み、麗日に対して一対一での対話と戦闘を仕掛けた。
彼女は麗日にナイフの刃を向けながら、「自分」や「社会」、「普通」、「好き」、「ヒーロー」、自分の目に映る世界のことと、それに対する自分の様々な考えを打ち明かした。
麗日は「好きに生きて他人を脅かすなら、その責任は受け入れなきゃいけない。」とトガヒミコに告げ、彼女を突き放すが、その言葉を聞いたトガヒミコは、哀しげな微笑と涙を浮かべ、何も言わず麗日の目の前から去っていった。
このとき麗日にはトガヒミコの言葉の意味も、彼女が何を求めていたのかも理解はできなかったが、トガヒミコの「普通の女の子」のような強がった微笑みを見たとき、麗日は「敵」は自分と同じ「人間」で、自分が彼女のことを何も知らないということに初めて気づかされた。
全面戦争後(ネタバレ注意)
プロヒーローと超常解放戦線の戦いは各地に大きな被害の爪痕を残し、均衡が失われた社会は急激に混乱を深めていくこととなった。
雄英高校に一般市民向けの避難所が開設されたその傍ら、緑谷はワン・フォー・オールの継承者としての使命を果たすために、クラスメイト達を残して雄英高校を去っていった。
緑谷が書き残した手紙を見た後、麗日は1年A組のクラスメイト達と共に、行方を眩ませたデクの捜索を開始した。
彼らは当初、デクに同行してAFOの刺客と戦うつもりであったが、エンデヴァーから緑谷が孤立した状態になっていることを確認してからは、エンデヴァー達の協力の下で緑谷の安全を確保するために動くことになる。
彼らは疲弊しきったぼろぼろの状態のデクを発見し、何とか雄英高校へと連れ戻したもの、雄英高校に戻ったとき、緑谷は不安と恐怖に駆られた避難民達からの強烈なバッシングを受けることになった。
避難民達の不安な表情を見たデクは、再び雄英高校を去ろうとするが、麗日はそんなデクを引き留め、雄英高校の屋上へと一人飛び乗り、多くの人々の注目の中で避難民達への必死の呼びかけを行った。
雄英に入学して以降、誰かを救けるためにいつも必死な緑谷を見る中で、彼女はずっと「ヒーローが辛いときに誰がヒーローを守ってあげられるだろう」という疑問を抱いていた。
緑谷出久は、「特別な力」を託された「普通の高校生」で、今の彼には支えてくれる人と、安心して帰れる居場所が必要だった。
責任の重圧に押し潰され、人々から拒絶されたデクを救けることこそが、彼女のヒーローとしての「戦い」だった。
平和への想いをオールマイトが緑谷に繋ぎ、緑谷をA組が繋ぎ、そして麗日が人々と緑谷を繋いだ。
麗日の必死の説得によって、人々は心を突き動かされ、人々が緑谷を受け入れたことで、無事に彼は雄英高校への帰還を果たすこととなった。
最終決戦の前日。
麗日は荒廃した町の風景を眺めながら、全面戦争以降、自分の頭から離れなかった悩みを緑谷の前で打ち明かした。
緑谷が雄英高校に帰ったその日、彼女は屋上で人々に呼びかけを行いながら、不意にトガヒミコのことを思い出していた。
あのときの麗日は「みんなで笑える明日」を想い、人々に訴えかけていたが、果たしてその未来で、トガヒミコ達は笑えているのだろうか。彼女はなぜトガヒミコが敵になったのかを知らず、あるいはこれまで知ろうとすらしなかったのかもしれない。
そしてその想いは、ワン・フォー・オールの精神世界の中で、死柄木の中に救けを求めて泣いている子供の面影を見た緑谷と同じものだった。
雄英高校に入学し、彼らはかけがえのない多くのことを学び、人や社会がヒーローと敵、正義と悪だけで割り切ることができないものであることを知った。
―――戦いは避けられなくても、その奥にあるものは無視したくない。
二人は互いの想いを確かめ合い、ヴィランとの最後の戦いへ身を投じていく。
僕のヒーローアカデミアすまっしゅ!!
真面目な飯田とは異なる天然気質のボケ担当。考える前に口が先に出るタイプで、無自覚に毒を投下する。
本編ではしっかり者だが、家では年相応に両親恋しさからホームシックになることもある。
男同士の戦いを見るのが好きで戦闘に参加せず傍観の立場をとったことで出久を驚かせるなど熱血フェチのミッドナイトと似ている。
実はやることが無骨。花見では食事係を担当すると塩おにぎりのみを提供し、あの爆豪が一部をリメイクして作り直した程。貧乏キャラに拍車がかかっている。
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