「私は、アシエン・エリディブス。
真なる神と人とを紡ぐ調停者……。」
プロフィール
概要
他のアシエンとは異なり白い法衣を纏っており、ナプリアレスからは「白法衣」と呼ばれていた。
彼は「ゾディアーク」から人を「覚醒」させる命を課せられている。
「オリジナル」と呼ばれる3体のアシエンの一体であり、アシエンの中でも強大な力を持つ。
彼の紋章は闇の異形者「戒律王ゾディアーク」の獣印が元になっている。
性格
その目的は「光と闇の均衡を保つ」ことであり、目的を果たすためならば敵である第一世界の光の戦士だった者たちを味方に付けるといった策略家としての一面も持つ。
敵対者である筈のミンフィリアや光の戦士に対しては戦う意思を見せておらず、招いたウリエンジェには星の真実を語っている。
普段の敬称は「君」だが、転生組のように信頼に値しない者には「お前」と呼ぶ。
関連タグ
ファイナルファンタジー14:新生エオルゼア 蒼天のイシュガルド 紅蓮のリベレーター 漆黒のヴィランズ 暁月のフィナーレ
エオルゼア ゾディアーク(FF14) アシエン ウヌクアルハイ 影の王 ???
「紅蓮のリベレーター」以降のネタバレ注意!!
「わざわざ手間を掛けてまで「調停者」たる私が、道化を演じているのだぞ?」
「お前に初めて、この顔を晒したときに誓ったろう?
私が持つ力と知恵のすべてを、帝国のために振るおうと……。」
魔大陸でラハブレアやイゲオルムが消滅し闇の戦士が敗れた後は特に目立った行動は起こさなかったが、死亡した「ゼノス・イェー・ガルヴァス」の体を乗っ取り、アサヒ・サス・ブルトゥスを使って「アラミゴ再侵攻」を企てるなどガレマール帝国で活動を再開した。
ゼノスの肉体を得たことで強大な力を手にしたが、ギムリトダークの戦場にて光の戦士と相対した時は苦戦を強いられており、ゼノス本来の強さには及ばないようである。
その後謎の声に苦しむ光の戦士に止めを刺そうとするが、エスティニアンの妨害を受け失敗。
本国に帰還するのであった。
「漆黒のヴィランズ」のネタバレ注意!!
光の戦士が第一世界に渡ったことを知るとこれを好機としてヴァリスに侵攻の再開を進言するが、そこにガレマール帝国軍百人隊長の体を乗っ取ったゼノスが現れる。
超越者となったゼノスと対峙するも逆に圧倒され、肉体を捨て月へと撤退する。
その後、エメトセルクが第一世界で消滅したことを感じ取り、最後の「オリジナル」として決意を固めるのだった。
メインクエスト「追憶の凶星」のネタバレ注意!!
「エメトセルク…………。」
「残念だよ……君らしくないことをしたものだ。
調停者として、それは棄却すべき思考だと言わざるを得ない。」
ユールモア領に埋葬されていたアルバートの遺体に憑依し第一世界での活動を開始。
次に「蘇ったアルバート」として国民たちの前に現れ「光の戦士」になるように扇動し、更には「流星雨」の幻影を投じることでセイラーとヴォナードの「超える力」を覚醒させた。
アシエンである筈のエリディブスが何故「光の戦士」を増やすのか、この時点でその真意は謎に包まれていた。
なお、エメトセルクが言及していた「肉体の乗り換えによる自我の崩壊」を裏付けるかのようにエリディブスも肉体を乗り換えるごとに性格が少しずつ変わっており、
アルバートの肉体を奪ったエリディブスは以前よりも直情的な物言いが目立つようになっていた。
メインクエスト「クリスタルの残光」のネタバレ注意!!
「エリディブス……
その名こそが私のすべてで、その名だけが私のしるべだ。」
古代人の記録の解析や、光の戦士による過去視によって、彼の経歴や目的が明るみに出る。
この命から産み落とされる嬰児が、
どうか……救いの希望とならんことを……。
十四人委員会の新参者として「調停者エリディブス」となった彼は、委員会の中でも年若い人物であった。生真面目で心配性で、頑固者であったが、エリディブスという座になによりも誇りを持ち、そして委員会の仲間たちを愛する仲間思いの人物だった。
それ故に、ゾディアークが生み出された際、その犠牲の筆頭として自らを「核」として捧げたのだ。
これで仲間は、世界は救われると信じていた。
だがゾディアークが封印されてまもなく、仲間たちの嘆きを感じ取った彼は、エリディブスの職責として、なにより仲間を助けたい一心でゾディアークからこぼれ落ちた。
しかし、ゾディアーク化と分離の影響によって彼の性質は蛮神のそれに近くなり、またゾディアークになる前の記憶も朧気な状態になってしまう。
それでも仲間たちを助けたい、エリディブスならばそうするべきだという想いに突き動かされ、彼はまず力を取り戻す手段をとった。
それこそが、「英雄」を誕生させることである。
「世界を救いたい」という願いから生まれた蛮神ゾディアーク。そしてその片鱗であるエリディブスもまた、その「願い」を「信仰」として己が力に変える性質を持っていた。
彼は世界中から「英雄」を見出し、時に導き、時に倒されるべき敵として立ちふさがり、時に英雄を見いだせなければその火付け役として自ら「英雄」を演じた。そうしてエリディブスとしての力を得ていった。
だが、長い時の中で多くの「願い」を糧としてきたことによって魂は変質していき、最後に残った記憶は自らの座とその役目だけとなった。
第一世界で「光の戦士」を量産したのも、彼らの「願い」が自分を強くするためであった。
そしてエリディブスの真の目的とは、ラハブレアやエメトセルクを倒した「闇の戦士」に復讐し、排除することだった。そのために彼は水晶公の体を奪おうとするも失敗。だが彼の記憶の詰まったソウル・サイフォンを奪うことに偶然成功し、それをコントロールキーとしてクリスタルタワーを奪取。タワーの力と水晶公の異世界からの召喚技術を使って他の鏡像世界から光の戦士の幻体を大量に召喚し、使役し、その「願い」を力として吸収すると共に、「闇の戦士」たちを襲わせたのだ。
「お前が終わりをもたらさんとするなら、私はそれに抗おう。」
「みじめにも、無様にも、なお戦い続けんとした、
なりそこないの英雄たち……
ウォーリア・オブ・ライトの名を以って!」
「勝負だ、闇なる名で呼ばれし者よ……!」
そして決戦の場はクリスタルタワーの最上階。かつてのアラグ帝国皇帝「ザンデ」の謁見の間。
クリスタルタワー奪還のために乗り込んできた「闇の戦士」を迎え撃つエリディブス。
エリディブスの真実を知った「闇の戦士」は言い放つ。
「お前はもう戦えない。戦う目的がない」
ゾディアークから抜け出し、記憶を失ってまで助けたかったラハブレアもエメトセルクももう居ない。空っぽの彼に残されたのは、なりそこないである転生組とエリディブスという目的を失った職責だけ。
それでもと、彼は抗う。調停者として、最後の古代人として、かつて「ウォーリア・オブ・ライト(光の戦士)」と呼ばれた英雄の姿で、彼は「闇の戦士」との最後の決戦に挑む……
「諦めるものか―――我らの 約束を―――」
互いの限界を超えた激戦の末、遂にウォーリア・オブ・ライト…エリディブスは膝をつく。
しかし、まだ諦めないエリディブスは最後の一撃を放たんと闇の戦士に襲いかかる。
…が、水晶公が切り札として用意していた「クリスタルタワーそのものを超特大の白聖石として使う」という秘策を発動。奇しくもラハブレアと同様、エリディブスはその力を、存在を、魂をもエーテルに分解されてクリスタルタワーに吸収されてしまった。
後には、古代人にしては小さな人影が現れる。
そこにあったのは古代人の子供の姿で現れたエリディブスだった。
闇の戦士は力尽き縮こまるエリディブスに近づき、エメトセルクの遺した十四人委員会の面々のソウルクリスタルを差し出す。
それを見たエリディブスは漸く、忘れていた記憶を思い出した…
そう……私は、好きだったんだ……彼らのことが……。
役目をやり遂げたら、もう一度見られると思っていたんだよ。
彼らの、幸せそうな笑顔を……。
私が最後に残ったって……仕方ないじゃないか……。
暁月のフィナーレのネタバレ
「……まさか、君に起こされるとは。
何をどうしたらこんな事態になるんだ。」
ゾディアークの消滅によって「終末の災厄」が再来し、その事態を解決する手がかりとして第一世界に向かった光の戦士によってクリスタルタワーの中から魂を呼び起こされる。
記憶が戻った影響で性格は本来のものになっており、いきなり起こされたことに困惑していた。
光の戦士に「エルピス」とオリジナルのファダニエルの情報を話し、途中で記憶が混濁するものの彼(彼女)を過去に飛ばす方法を思いつく。
その方法とはクリスタルタワーの時間跳躍機構で1万2千年前のエルピスに跳ばすことであり、同時にそれはエリディブスの魂を使い切ることでもあった。
それでもエリディブスは調停者の最後の責務として光の戦士を送り届けることを決意し、彼(彼女)がエルピスに跳ぶ手助けをし、星海へと還っていった……
──ハイデリンよ 私は先に逝く
真なる者 旧き人も 残すは君だけだろう
最後のひとりは いちばん寂しい
その役回りを譲ることが ゾディアークからの意趣返しだ
残された者の意地で 君と新たな英雄のやり方で
この星を どうか──