概要
熱海駅(静岡県熱海市)から伊東駅(伊東市)までの16.9kmの路線で横浜支社の所属。終点の伊東駅で接続する伊豆急行と相互直通運転を行っている。
昭和10年3月に熱海駅-網代駅がまず開業、昭和13年12月に伊東駅までつながり、全線開業した。
もともとは下田まで行くつもりだったのだが、昭和初期の財政難ゆえに伊東で打ち切られてしまった。残りの区間は伊豆急行の手によって開通している。
余談だが、伊東線は静岡県内のJR在来線5線区の中で唯一、JR東海ではない路線でもある。
路線データ
路線延長 | 16.9km |
---|---|
駅数 | 6駅 |
軌間 | 1067mm |
複線区間 | 熱海駅~来宮駅 |
電化区間 | 全線(直流1500V) |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
保安装置 | ATS-PN |
運転指令所 | 熱海CTC |
最高速度 | 95km/h |
最長トンネル | 宇佐美トンネル(2941m) |
駅一覧
●:停車 ▲:一部停車 |:通過
運行形態
特急
東京駅〜伊豆急下田駅間を結ぶ「踊り子」5往復(土休日は5.5往復)、「サフィール踊り子」が1往復運行されている。
この他繁忙期等に臨時列車が設定され、一部は新宿駅発・池袋駅着で運行する。
普通
線内運用は少なく、基本的には熱海〜伊豆高原・伊豆急下田間の運行。
線内運用を含め大部分が伊豆急行所属車両で運行される。
また朝と夜に東海道線・上野東京ライン直通列車が運行される。この列車は東海道線の車両で運行される為、グリーン車が連結されている。
使用車両
現在の使用車両
自社車両
E257系2000番台・5000番台
大宮総合車両センター東大宮センター所属。
特急「踊り子」で使用。基本的に2000番台での運行だが、臨時列車や代走で5000番台が使用される事もある。
大宮総合車両センター東大宮センター所属。
特急「サフィール踊り子」で使用。
185系0番台・200番台
大宮総合車両センター東大宮センター所属。
現在は定期運用は無く団体列車等で入線する。
定期運用があった頃は特急「踊り子」や東京発伊東行普通列車(521M)で運用された。
国府津車両センター・小山車両センター所属。
東海道線直通列車及び一部の線内運用列車で使用。
基本編成の10両のみ乗り入れ。
伊豆急行所属
伊豆高原車両区所属。大部分の普通列車で運用される。
2100系は2016年まで臨時特急「リゾート踊り子」としても運用されていた。
過去の使用車両
ここでは国鉄民営化後に使用された車両を記載。
自社車両
EF65形1000番台
田端運転所所属。臨時特急「踊り子」「サロンエクスプレス踊り子」牽引機。
尾久客車区(現・尾久車両センター)所属。
座席車が臨時特急「踊り子」で、ジョイフルトレイン化された編成が「サロンエクスプレス踊り子」で運用された。
田町車両センター(現・東京総合車両センター田町センター)所属。団体列車や臨時列車で入線。
大宮総合車両センター東大宮センター所属。
特急「スーパービュー踊り子」で使用されていたが、同列車廃止に伴い廃車された。
国府津車両センター所属。
臨時快速「伊豆クレイル」専用車両。同列車廃止に伴い廃車された。
国府津車両センター所属。基本編成の11両は東海道線直通列車で、付属編成の4両は伊東線・伊豆急行で運用された。
211系0番台・2000番台
田町車両センター所属。基本編成10両が東海道線直通列車で使用された。
JR東海所属
113系
静岡車両区所属。4両編成が伊東線・伊豆急行で2004年まで運用されていた。
伊豆急行所属
伊豆高原車両区所属。伊東線では伊豆急行開業から2002年まで使用された。
伊豆高原車両区所属。
その他の静岡県内のJR在来線
※以下はすべてJR東海の路線網である。