ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

「死なせない…私は、護るためになったんだ…ウルトラマンに!!」

「自分のためじゃない、誰かにとって大切なものを守るために…私もなりたいんだ、そんなウルトラマンに」

演:中村加弥乃

概要

ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』に登場する、謎の女性。

ラヴィー星人という不思議な力を持った異星人種族であり、カナタと別れた筈のウルトラDフラッシャーウルトラマンディナスに変身する。

他の生物とテレパシーで心を通わせる力があり、通じ合った生物のウルトラディメンションカードを生成し、その力を使うことができる。

容姿

とても動きやすいラフな服装で左胸の方にディメンションカードを入れるホルダーをつけている。

性格

元々動物とテレパシーで繋がれる代わりに身体能力に恵まれないラヴィー星人ではあるが、それに物怖じすることなく立ち向かう芯の強さを持ち、「光の戦士」として必要な物は既に持ち合わせている。

かつて自分が普通の人間だった中、自分のためではなく誰かを守るために今も戦い続けているダイナに憧れており、今でも彼には深く感謝と尊敬の念を抱いている。

だからこそ自身が戦いに向いていないと知っていていても、あの時助けてくれたダイナのようなウルトラマンになりたいという一心で旅を続けてきた。

総合的に言えば、決して実力は十分ではないが精神面や心構えはまさしく「ウルトラマン」として選ばれる素質に溢れた人物であり、ダイナの猿真似ではなく怪獣カードによる独自性のある戦い方を自分なりに作るなど、伊達にウルトラマンに選ばれた訳ではないことを感じさせる。

元から怪獣たちと暮らすことがザラなラヴィー星で育ったが故にコミュニケーション能力も優れており、事前にガギのカードを複製して新生GUTS-SELECTのメンバーに分配するなど機転も効くタイプ。

なお、デッカーのことは「地球でもウルトラマンがいると聞いたことがある」ぐらいの認識で、デッカー・アスミとの面識はなかったようだ。恐らくトリガーのことも知らないと思われる。

また、カナタと初めて会った際に馬乗りになるような形でぶつかるなど、どこか抜けているところもある。

能力

ラヴィー星人固有の能力としてテレパシー能力で相手と考えていることを共有することができる。ディナスの場合はこの能力を応用し、心を通わせた怪獣たちの力をディメンションカードとして使うことができる(ウルトラマンになる前ではこれらのカードは一切使っていないため、怪獣カードを使えるようになったのはDフラッシャーを手に入れてからと思われる)。

劇中では鳥のディメンションカードも制作しているため、心が通じ合うならば怪獣というより大抵の動物のカードは作れるようだ。

バリヤーの展開・及び悪性の音波に対する耐性の付与。劇中ではGUTS-SELECTの面々に対する音波の影響を緩和するため、ブランクのディメンションカード5枚にガギの力を込めたカードを複製しそれぞれに配った。

虹色の突風衝撃波を放つ。恐らく共にラヴィー星で暮らしていた個体のカードと思われる。

ベムスターの腹を模したエフェクトを用いて擬似的に瞬間移動する。

なお、ウルトラマンに変身したときにはゼットンエレキングケルビムなどのカードを使用している。

経歴

元々は一般的なラヴィー星の住人であり、そこで暮らすザンドリアスの親子と平和に生活していた。ある日、そこにとある人物によって強化されたゴドラ星人マグマ星人が来襲し、ディナス本人も瀕死の重傷を負ってしまう。

だが、そこで彼女やザンドリアスを守ったのがかつてスフィアやバット星人らと熾烈な戦いを潜り抜けた歴戦の勇者・ウルトラマンダイナだった。圧倒的な力でゴドラ星人らを叩きのめしたダイナは、ディナスを救うために一時的に光の力を彼女に与え、傷を治療することにした。

しかし、なんとその光の中でウルトラDフラッシャーが作られ、彼女はそのまま巨大化。特殊すぎる経緯ではあったが、光の戦士「ウルトラマンディナス」へと変身するのだった。(これについては、ダイナ本人も予期せぬ出来事だったと語られている)

故郷をダイナと共に守りきった後、光の戦士としての旅で様々な怪獣たちと交流する中、ディナスは以前ラヴィー星を襲ったゴドラ星人たちがプロフェッサー・ギベルスと呼ばれる科学者が糸を引いていたことを知る。ギベルスの次の狙いが「地球」と呼ばれる惑星だと察知した彼女は、彼らの野望を阻止するために地球へ飛来したのだった。

地球に到着後はギベルスの手下であるペダン星人達からの追跡を撒いておりベムスターの力でワープすると、カナタに馬乗りになる形で出会い、その際彼から普通の人と何か違う?と言うと直ぐに謝ってその場から去っていった。

それから数日後、街の人たちが急に眠りにつくという不可解な任務に出ていたカナタ達がペダン星人達によって意識が朦朧としかけた際にガギのディメンションカートで耐性をつけて彼らの現場制圧に加勢するとペダン星人は、キングジョーを召喚して踏み潰そうとした。新生GUTS-SELECTのテラフェイザーが苦戦するの見ると、カナタ達に街の人たちを眠らせてる装置を破壊してくださいと言って自らはDフラッシャーを召喚してウルトラマンディナスに変身して、キングジョーを撃破した。

装置も破壊されて変身が解かれると、新生GUTS-SELECTの面々に自身の素性とここに来た目的を話した。その直後にイカルス星人が来ると出撃前にGUTS-SELECTの面々にギベルスの装置の対策用にガギのディメンションカードを複製して渡し、カナタと共にイカルス星人を追跡するが、外との連絡を断ち切られてしまい、リュウモン達と連携で空間を作ってる装置を破壊してイカルス星人を辛うじて倒すことに成功。その直後にギガロガイザから奇襲を受けて連戦のダメージで倒れてしまった。

カナタ達にダイナみたいに誰かにとって大切な人を守るそんなウルトラマンになりたいと吐露するとカナタ達との対話を得て共にTPU本部の奪還に向かうがギベルス一味に捕まってしまうもカナタ達にゆかりのある人物達達のおかげで状況を打破して逆にギベルスを追い詰めるが、ギベルスはギガロガイザになり暴れ出すとディナスに変身して、テラフェイザーに搭乗したカナタと共に立ち向かうが、ゾルガウス合体したギベルスの攻撃から自身を庇ったカナタが致命傷を追ってしまい、仇をとらんと殴りかかるも返り討ちにあってしまい、変身が解けてしまう。

カナタを死なせない誰かを守るためになったんだ!とカナタに手を置き、カナタに思いを伝えると自身のディナスのカードとリュウモン達に渡した5枚のウルトラディメンションカードが反応してカナタの元にDフラッシャーとデッカーのディメンションカードが現れ、カナタは復活してデッカーに変身することに成功した。

ギベルスとの戦いが終わりしばらくした後は、TPUの宇宙開拓チームの護衛艦になったナースデッセイ号に乗り込み宇宙開拓事業に参加した。

ディナスのカードを核にデッカーを復活させた事、その後に再変身してデッカーと共闘しなかった事からDフラッシャーとディメンションカードをカナタに『継承』する形でウルトラマンの変身能力を失ったと思われる。

劇場版の後日談にあたるLIVESTAGEにて、黒幕の策略によって意識が朦朧と仕掛けたカナタがすんでのところでDフラッシャーをディナスの元に届けて変身してカナタの元にやってきたため、カナタの意志によってフラッシャーの光をディナスに渡すことで変身できるようである。

余談

「不完全なウルトラマン」という立場では、「ネオフロンティアスペース」において、アスカ=ダイナの光を強引に奪って起動するも自我が無い故に本物になれなかった人造ウルトラマンテラノイドマドカ・ダイゴの息子であり超古代の遺伝子によってティガに変身するがサイズが不十分な形となったマドカ・ツバサウルトラマンゼロと一体化はしたが心の問題から完全な変身が中々できなかったタイガ・ノゾム等の境遇に近いものがあり、アガムスシゲナガ・マキの様に、彼女もまた複数のキャラクター達の立ち位置を担ったと言えるのかも知れない。

また、光(ウルトラマン)の力を獲得し宇宙で戦っていたが、主人公を救うためウルトラマンの力を主人公に委ねる。そして最後は主人公と共に宇宙の果てへ旅経つ描写から、『ダイナ』の第1話と最終話におけるアスカ・カズマの立ち位置も担っていたと言える。

演者の中村女史は、カイザキ・サワ役の宮澤佐江も所属していたAKB48の元メンバーであり、宮澤の先輩である。幼少期は『ティガ』『ダイナ』をリアルタイムで見ていたと語っており、ディナス役のオーディションでは自分のウルトラマン愛を語りすぎるあまり、監督から制止されてしまったとか。

またリュウモン・ソウマ役の大地伸永氏とは恋愛番組の企画で一時期一緒に暮らしてたことがあり、彼を通じて宮澤女史以外の他のキャストともコミュニケーションが取れたと語っている。

イチカ役の村山優香氏とは、今回ダブルヒロインのため関わりが多く食事の後カナタ役の松本氏と大地氏と別れて歯磨きをしてる際に、話し声が松本氏達の元まで聞こえて2人からは仲良しだねと突っ込まれている。

以前別のドラマでお世話になったアクションチームのジムに出向いて撮影日までトレーニングをしてたようであり、カナタ役の松本氏は、ディナスがカナタと初めて会った時に馬乗り状態になったカットの撮影の際に中村さんアクションできる人だと思ったようである。

また現場では、ジード以降のニュージェネシリーズでアクション監督をしてる寺井大介氏からウルトラマンコスモスの撮影当時の話を聞いたり実際にコスモスの使ったフルムーンレクト等光線技の動きを披露してもらったという。

何気にウルトラシリーズでは珍しい人間態とウルトラマンの名前が同じ人物である(人間時の名前をそのまま使っているタイタスやフーマのようなパターンもあるが、彼らは憑依先の変身者はいたが、固有の人間態は映像作品には登場しなかった)。

新世代ヒーローズではウルトラマンロッソウルトラマンブルの先代の変身者が正にそれであったが、メインキャラクターでは彼女が初となる。

また、中村氏はディナスがまたウルトラマンになる展開を待っている。

グランドフィナーレの挨拶にて、中村氏は武居監督より、ディナスに中村女史が起用されたのは、ウルトラマンになれなさそうな人もしくはならなそうな人という選考基準の元選んだと聞いたと語っている。