概要
シリーズ全体としてはデデデ大王の側近のようなポジション。
カービィとも個人として親友ともいえる間柄で、相棒ないしサポート役として活躍することも多い。操作可能な作品においては、赤いリボンが飾られた槍を手に戦っている(一部作品ではリボンの色がオレンジになっている)。
一人称はボク。デデデ大王に対しては敬語口調で「大王さま」と呼んでいたが、ディスカバリーでは「デデデ大王」と呼び捨てにしていた。カービィに対してはフレンドリーな口調で「カービィ」と呼んでいる。
「大王の逆襲」等の様子を見る限り、デデデへの忠誠心は厚い模様で、普段はぐうたらでワガママな彼の美点を理解している人物の一人。
『カービィバトルデラックス!』のサイトにある必勝法の動画では、講師を務める秘書スージーのアシスタントとしてフルボイスで登場しており、声優は齋藤彩夏(本人のブログより)が担当している。
現在個体として一名しか確認されていないワドルディであり、近年では操作キャラになったりで非常に優遇されている。
初期こそデデデ大王の付き人のような形での登場だったが、『トリプルデラックス』以降は独立して登場する機会も多く、本編作品では概ねサポートに徹しているものの、番外ならデデデより活躍している作品も結構ある。
「バンダナワドルディ」という9文字の名称が長過ぎるためか、『星のカービィWii』などの作品では単にワドルディと表記されることもある。
登場作
スーパーデラックス
サブゲームの一つ「かちわりメガトンパンチ」の対戦相手として初登場。三連戦中の先鋒。一番目だけあって非常に弱い。
完全なミニゲーム限定だけあって、この時点では「場の雰囲気に合わせてバンダナを巻いただけの一般ワドルディ」の域を出ない感は否めず特別な個体としての制作意図はなかったようで、攻略本でも当然「ワドルディ」表記だった。2人対戦ではランダムで2Pプレイヤーが使用できる。
ウルトラスーパーデラックス
ゲームモードの一つ「大王の逆襲」にも引き続き登場。
デデデ大王の忠実な部下であり、ラストステージのリベンジ オブ デデデでカービィが向かってくる様子を大王に報告している。
中ボスラッシュの後、カービィと戦うことになるものの、戦闘能力は「格闘王への道」のワドルディと同じ。吸込めば一発で倒せる。
なお、ここで吸い込んでいても、何故かマスクドデデデ戦にも唯一の観客として登場しており、カービィがダメージを受けると喜ぶリアクションを見せる。
EDにおいても、他のワドルディ達とともにデデデ大王について行く。「バンダナワドルディ」という名称が付けられたのもこの作品から。
先述の通り「格闘王への道」のワドルディがこれに差し替えられている。相変わらず攻撃らしい攻撃は仕掛けてこず歩いてジャンプするだけである。ただし接触ダメージは結構大きい。
また、普通のワドルディよりは耐久力・体力はあるものの、吸い込みや「パラソル」のだいどうげいなげで一撃で倒せる。弱い。とはいえ、『SDX』のワドルディはまったく動かないので一応強化されているといえる。
あつめて!カービィ
ミニゲームの「空中探検隊EOS」のメタナイト戦で背景に登場。
船員ワドルディとともに飛び跳ねている。
星のカービィWii
今回は槍を装備し、カービィ、デデデ大王、メタナイトとともに操作可能キャラクターとなる。
カービィのコピー能力「スピア」との違いはホバリングが無限ジャンプになったのと能力を落とさないといったもの。また、一部技名が変更されている。『SDX』などでいう「スピアのヘルパー」に近い。
星のカービィ20周年スペシャルコレクション
OP・EDに登場。
トリプルデラックス
ボス・中ボス戦前にカービィに回復アイテム(アシストスター)を渡す役回りとして登場。
すれちがい通信によってより良い回復アイテムやキーホルダーをくれる。
デデデ大王を操作する「デデデでゴー!」ではカービィより回復量の高いアイテムをくれる。
タッチ!カービィ スーパーレインボー
2P以降が操作するキャラとして登場。『星のカービィWii』と同じくスピアを使用する。
通常の赤色のほか、緑、黄色がいる。バンダナの色もそれぞれ変わっている。収集要素であるフィギュアの説明によると、出番が増えて嬉しいらしい。
ロボボプラネット
『トリプルデラックス』とほぼ同じ立ち位置で登場。また、収集要素のステッカーにも彼のものがある。
みんなで!カービィハンターズZ・スーパーカービィハンターズ
冒険の拠点となる「まち」の中央でジェムリンゴの木の管理を行っており、ジェムリンゴが熟すと収穫してくれたり、攻略のヒントをくれるなど色々サポートしてくれる。ストーリーの進捗によってはカービィたちの活躍を賞賛してくれることも。
カービィバトルデラックス!
今回は「スピア」ではなくパラソルワドルディのように「パラソル」を扱う。ストーリーモードではカービィの相方として一緒に戦ってくれる。
スターアライズ
ある程度まで冒険を進めると召喚できる「ドリームフレンズ」として参戦。デデデやメタナイトと異なりストーリーには特に関わりがないが、アップデート前は最初から使用できる唯一のドリームフレンズだった。
技のラインナップは概ね『星のカービィWii』と同じだが、本作ではコピー能力としてのスピアが未登場である関係で相対的に個性を得た。
固有の技を持っておらず後に次々と強力なドリームフレンズが参戦したため存在が霞んでいたが、アップデート第3弾から槍で地面を抉るように無敵状態で突進する新技「大地づき」を得たおかげで以前より使い勝手が格段に向上した。ただ、技の性質上地上はともかく空中戦は苦手な部類。
なお、スピアは斬撃が可能でありフレンズスター使用時も斬撃属性となる。仲間から属性を付けて貰う事も可能。
「星の○○○○」のポーズ画面によるとパラソルのフレンズヘルパーであるパラソルワドルディとは別個体である事が明言されている。
アドレーヌがドリームフレンズとして追加参戦した際に同時追加されたスタート画面の寸劇(『星のカービィ64』を意識したパターン)ではパラソルワドルディが選ばれているのに対し、その予告PVではバンダナワドルディが選ばれている。
理由はPV制作時にカービィを1Pにした状態ではパラソルワドルディを本来の色で出せない演出上の制約があった為である(バンダナワドルディを含むドリームフレンズは1人目が原色となってしまうため)。
カービィファイターズ2
バディファイターとして参戦。
性能面ではほとんど『スターアライズ』の据え置きだが、ゲームバランスの変化もあってか前作よりも戦える性能になっている。
バディファイターでは唯一最初から使えるほか、無料ダウンロードできる体験版でも使用可能。
こうした点から、ストーリーモードのエンディングの一枚絵や、公式の動画等では「カービィのバディ」という位置づけに置かれている。
星のカービィディスカバリー
本作では2P限定でカービィと一緒に冒険する事になり、ヘルパーが撤廃された中で唯一の例外となる。ワドコプター使用中に槍を降らせられる等、各種技も3D仕様に調整されている。
一緒に冒険する場合はしっかりムービーにも入り、もう一人の主人公という程に目立てるが、一人プレイでは決して使用できず拠点に待機し続けるため、非常に影が薄くなってしまう。
星のカービィWiiデラックス
プレイアブルキャラとして登場している他、わいわいマホロアランドにおいても参加している。
性能は最終アプデ後の「スターアライズ」準拠で大地づきもあるため原作より使い勝手が向上した。
収集要素のなりきりおめんにもボイスはついているが、彼のみ他のワドルディとはボイスが若干異なる。
他メディアでの登場
小説版
角川つばさ文庫が発売したカービィシリーズの小説にも登場する。
初登場は『結成!カービィハンターズZの巻』であり、この作品ではカービィが迷い込んだ異世界、プププ王国(キングダム)の住人として登場。そのため、本来カービィの友人としてレギュラー出演しているワドルディとは異なる存在である。
後に『決戦!バトルデラックス!!』にて、本来の世界でのカービィの親友のワドルディも、ある事情からワドルディが大量に増えてしまったため差別化を図るべく青いバンダナを巻いたことで「バンダナワドルディ」の呼び名を貰っており、その後の作品でもバンダナを巻いて登場するようになる。
漫画版
デデデの部下ではなくメタナイトの弟子になるためにプププランドにやって来た。メタナイトには「あんな目をしたワドルディは見たことがない」と一目置かれており、「弟子を取るつもりはないが共に戦う仲間は欲している」ということで部下になった。
最初に撒いていたバンダナは白色だったが野生動物との戦いで敗れてしまったため、メタナイトがマントの一部を裂いて渡してくれたものを巻いている。
逆にカービィのことはダメな部分ばかり見たため当初は侮っていた。しかしコピー能力を駆使した戦いを見て評価を改めるのだが……。
メタナイトの逆襲編では水兵ワドルディのポジションで登場。様々な策を講じてカービィを撃退しようとする。
このためカービィと仲がいいという設定はなく、むしろカービィを敵視している。
最終的に破損した戦艦ハルバードがデデデ城に向けて墜落するという事態になり、最早敵も味方も無い状況となる。
そこで空腹のカービィを回復させるべく、カービィ対策で用意した罠(食べ物を詰めたゴキブリホイホイ)を逆利用し、食べ物だけを与えることでカービィを復活させた。
主要キャラクターとして登場。ただし名称は「ワドルディ」(バンダナは付けている)。
普段は温厚で人当たりがよく、「カービィさん」「バウさん」と誰にでも敬語敬称で接する。ツッコミの際は口調が一変する(表情も大きく変わる)。
冒頭でカービィにおつまみ代わりに食べられそうになるなど不幸っぷりを発揮する。当初は出番が少なかったが、後にツッコミキャラとして確固たる地位を確立し、出番が多くなっていった(逆にバウの出番が目に見えて減ってしまった)。
デデデの世話役兼お目付け役のため『星のカービィ(さくま版)』や『デデデでプププなものがたり』のポピーに近いが、段々とデデデやカービィに対して厳しい一面を見せ始め、二人とも頭が上がらなくなる。例えば8巻では、二人の頭が悪すぎるため「アホな大王ではみんなついていけない」「アホな主人公ではみんなついていけない」と言い夏休みの宿題を渡すのだが、最終日になっても宿題をやらなかったため鬼の形相で角を生やし、槍を構えて威嚇して二人を震え上がらせている。
こう書くと暴力的な意味でのツッコミキャラのようにも思えるが、手を出したことは殆どない(デデデとカービィが図書館で騒いだ時に二本の槍でどついたくらいである)。
9巻の「ディスカバリー編」ではデデデを差し置いてメインキャラとして登場。
ワドルディの町を作っている最中が、カービィが連れて来てしまったクロコガブルが池から出現。カービィとの合体攻撃(?)で倒すなど活躍したが、カービィのボケに振り回されてばかりでいつになく鬼の形相になっていた。
クロコガブルを倒した後はエフィリンと共にワドルディたちの救出に向かおうとするが、車にヘンケイしたカービィの運転ミスで池に突っ込むところで終了となる。
このため「ディスカバリー編」はすぐに終わってしまい、まんまる日記のように本格的な冒険にはならなかった。
主要人物だが設定上は普通のワドルディ。デデデの配下であり、命令とあらば強奪くらいなら平気でやる。ただしデデデのことは尊敬していない(しかしデデデは部下想いである)。
またこの作品に登場するメタナイトはデデデの側近という設定であり、ワドルディとワドルドゥの上司に当たる。
4巻にてカービィとコンビと組んだ上記のワドルディがバンダナを巻いて槍を手にするという設定で登場。バディファイターズタワーを攻略するまではこの格好だった。
意外と強くカービィに変わって番人たちを蹴散らしている。
5巻のディスカバリー編では明確に「バンダナワドルディ」と呼ばれる個体が登場した。性格面は上記のワドルディと同じだがカービィに敬語は使わない。カバー裏のやり取り的に上記のワドルディとは別個体のようだ。
デデデの配下という部分は同じようで、デデデやメタナイトには敬語を使っている。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL
「スピリット」のひとつとして登場しており、ワドルディを超化させることで入手可能。スピアの影響か打撃アイテムの攻撃力が増すアイテムヒッターのスキルが追加される。星のカービィシリーズからの新規ファイターが未だにない事もあり、ファイターとしての登場を望む声が多く、発売後もDLCのリクエストが多かったものの結局参戦はかなわなかった。
もっとも、近年の出番こそ多いものの
・操作キャラとしてデデデやメタナイトと比べて見劣りする上、彼らと違いまともなボスにもなったことがないアクション面での微妙さ
・かといってストーリー面でも本筋に大きく絡むのは番外作品止まりの『バトデラ』のみで、単独主役モード(『メタナイトでゴー!』等)も無い
といった点から、現時点での彼の地位に対する認識はシリーズファンの間でも意見が分かれやすい。