ゼイユ
ぜいゆ
「ようこそ キタカミへ」
「まずは 土の味 噛み締めなさい」
人物像
気が強く身勝手で好戦的な一面もあるが、弟のスグリを不器用ながら気にかけている(ただし弟の事を「あの子は口下手だからね」と自分の性格を棚に上げて咎める描写がある)良くも悪くも姉という存在を体現しているキャラクター(これにより、実際に姉がいる一部ユーザーからは苦手意識を持たれている)。
アカデミーからの留学生にも「裏表有りそう」と言葉を寄せており、自分とスグリの理解者である公民館の管理人には面倒を見てもらっているが、彼に何度も説教をされている模様。キタカミの里でも有名な悪童らしく祖父も頭を悩ませている。
他の地方から来た人間には「よそ者」と言っては冷たい態度を取るものの、一度打ち解ければ面倒見の良い所も見せ、悪人というわけではないようだ。主人公とも最初のうちこそよそ者扱いしたことがきっかけでバトルに発展してしまうなど、ぎくしゃくした雰囲気だったが、オリエンテーリングで行動を共にするうちに次第に打ち解けていった。
バトルでは急所直撃時に「急所ってどこよ! 絶対当たってないから!!」とメタい発言をするなどプレイしたファンからは「黙っていれば美人、あとは色々と残念」と評されている(彼女の残した台詞についてはこちらを参照)。
また、感情が昂った時に拳をわなわな振るわせる動作が印象的。
ただ、嫌がらせをしたという自覚はあるらしく、最後のバトルで「いいえ」を選択すると悲しそうな顔で「根に持っている?」と聞いてくる。
自分の容姿に自信があるのか、後述の事件の際には「ヤバくなったら自分の美貌で何とかする」と宣ったり、キチキギスを見た際に自分に似て綺麗な顔をしていると感想を漏らす他、主人公とスグリの三人で写真を撮る際もセンターを取る(この際、スグリの足を踏んでしまい、そのことで文句を言われるが「我慢しなさい」と一蹴している)等、意外とナルシストな一面もある。
何かとコミカルな発言をするが故、ともすればネタキャラとして見られがちであるが、もちろんそれだけではなく、ストーリー中では、とある一件から自身の遠い祖先から続く真相と真実、現実を突きつけられることになる。
ブルーベリー学園内において、知名度はそれなりにある様で、ブライアと共に調査で各地方を回っている。姉弟揃ってリーグ部に入ってはいるものの、各地方を回っている関係で殆ど部室に顔を出しておらず、幽霊部員状態だが、本人曰く、実力はブルべリーグ四天王を超えているとの事で、同じリーグ部所属で四天王の一角であるカキツバタからもそのことを認められている(もっとも彼女自身は「裏では何を考えてるか分からないとして」彼のことを信用しておらず、敵愾心すら抱いているのだが)。
ちなみにカナヅチである。
容姿
一見するとクールビューティーを地で行くようなルックスだが、上記のように言動が色々とアレな上に、割と感情の発露が激しいため、劇中ではそういった雰囲気は全くと言っていい程感じられない。
感情が昂ると瞳孔が極端に細くなり、所謂「蛇眼」になる。ちなみに、これは弟のスグリも同様で、終盤に主人公と本気のバトルをした際に、姉と同様瞳孔が細くなる描写がある。
活躍
- 碧の仮面
上記にある通り色々と残念な人物像で口も悪いが、心根は弟想いの優しい人物。
スグリが家で主人公の事を話しているのを見て弟とポケモンバトルをしてほしいと頼んだり、一緒のペアになってほしいとお願いした。
オモテ祭りに行く際に主人公の分のお面を一生懸命探したり、自分が大事にしていた鬼のお面を主人公に渡そうとしたスグリを「お面は祭りでも買えるから」と止めている。
スグリがみどりのめんを持ち去った時も主人公にキチンと謝るように促したりもしていた。
主人公と共にオーガポンに出会った際も「考えすぎかもしれないが自分たちだけが会ったとスグリが知ったらヤな気持ちになるかもしれない。今から鬼を追いかけて危ない夜の山に入られても困る」と考えて秘密にしていた。
このように弟想いでありスグリも姉を嫌ってはいないのだが、今回に限ってはゼイユの普段の態度やスグリのオーガポンへの執着心によりマイナスの方向に向かってしまう。
みどりのめんを祖父に見せた際、オーガポンとともっこ達の真実を知った時に「出るとこ出てやる!」と憤慨。その後、ともっこ達が復活してキタカミセンターに保管されていたお面を持ち去った(正確にはともっこ達を英雄だと勘違いしている職員達がお面を差し出した上にキタカミもちでもてなした)ことで、オーガポンを守りつつともっこを成敗するために『お面とり戻し隊』を結成して主人公とオーガポンと共にお面を取り戻していくことになる。
その間にスグリは村を駆けまわって本当の歴史を伝えて回ったことでオーガポンの誤解が解けた際には、口下手な彼が勇気を出したことを褒めている。しかし、オーガポンを住処に送りに行った際に、彼女は主人公と一緒に行きたがっていることが判明。スグリもオーガポンと一緒がいいと主人公にバトルを挑んでくる。
ゼイユにもスグリの必死さが伝わったのか怒鳴るような真似はせず、気持ちはわかるがオーガポンの気持ちも考えるべきと説得しても彼は聞く耳を持たずにバトルが始まってしまう。最終的にオーガポンは主人公のポケモンになるがスグリはふさぎこんでしまった。
その際には自分がオーガポンの事を秘密にしようと言い出したのが原因だと責任を感じていた。
最後に主人公とバトルを行い、ブルーベリー学園の生徒は一足先に帰ることになったのだが、最後に言いたいことがあると主人公たちに挨拶を行う。彼女が主人公たちに冷たく当たっていた理由はキタカミの里によそ者が来るのが嫌だったからだった。
大切な場所に土足で踏み入られる気がしていたらしいがアカデミーの生徒達と過ごしてみると全くそんなことはなく、みんなと話していると面白いので食わず嫌いは良くなかったこと、そしてみんなが来てくれたことに対してありがとうとお礼を述べている。
「来てくれたのが あんたでよかった」
主人公を大切な『友達』として認めており、ブルーベリー学園には強いトレーナーが多いから遊びに来るよう誘い、またいつか会えると信じさよならは言わず去っていった。
しかし、ゼイユはよそ者に対する認識と態度を改めることができたが、弟のスグリはまだ立ち直っておらず、姉弟の問題は残されたまま後編へと持ち越されることとなった。
ちなみに主人公やオーガポンと共に過ごしていたためかオリエンテーリングの看板めぐりは遅れていたようであり、彼女のパートナーの学生曰く帰る日の朝にマッハパンチで看板めぐりを終えたらしい。
帰る日に早起きをした理由は主人公とバトルをする時間を作るために急いで看板めぐりを終わらせる必要があったからのようだ。
- 藍の円盤
母校のブルーベリー学園で再登場。今回はゼイユの自室も登場する。
キタカミの里を出発してからはブライアと共に各地を回っていたが、交換留学実施時にはブルーベリー学園に戻っており、自ら連絡を取って主人公と再会。
彼女なりの歓待の直後、偶然変貌したスグリとニアミスし主人公にその経緯を伝えた。また直後に現れたカキツバタについても紹介している。
リーグ部に所属しているが、林間学校参加以降は課外活動が続いているためブルベリーグはランク外の模様。
それでも面通しは十分されており、ネリネとは「おもしれー女」として良好な付き合いをする一方、カキツバタには「頭フワ男」と呼ぶほど信用を置いておらず、主人公にも警戒を促している。
そして、ついにブルべリーグの頂点に迫った主人公とスグリの対決も見守っているようだが……?
手持ちポケモン
最終的な手持ち(碧の仮面)
ちなみに、グラエナはオオタチの天敵である。そんな所まで弟にマウントを取らせなくても……
また、終盤で大きく手持ちの構成が変わるスグリに対し、彼女は(途中で何体か加入したポケモンはいるが)最後の最後まで同じ個体を育成し続けていたのも対照的と言え、なつき進化のハハコモリも手持ちにいることなどからポケモンを大事にする彼女の優しさが垣間見える。
最大の特長はモルペコがきあいのタスキを所持している事、例外を除いてもバトル施設やラスボス以外でネームドトレーナーがガチ対戦のアイテムを持ち出してくるのはかなり珍しい(ほかは剣盾の勝ったらバトル用アイテムをくれるトレーナーやアクロマぐらい)。これは弟も同様。
きあいのタスキで耐えてからのオーラぐるまのコンボが凶悪で、キタカミの里で捕まえたレベルの低いポケモンなら蹴散らされてしまう、現地のポケモンならヌオーやサンドパンなどの地面タイプのポケモンがおすすめ。
名前について
名前の由来は、
- 「オゼイユ(和名では「スイバ」)」と呼ばれるタデ科の多年草
- 花言葉は「愛情」「博愛」「親愛の情」「忍耐」
- スグリ科の落葉低木「フサスグリ」の別名「グロゼイユ」
- 花言葉は「私はあなたを喜ばせる」「目新しい」「新しい経験」「珍しさ」「予想を裏切る」「幸せの訪れ」「真の幸福」「感謝の気持ち」
あたりが考えられる。弟の名前が“スグリ”であることを踏まえると、後者の説が有力だろうか。