「……戦闘を 開始します」
概要
ブルーベリー学園の生徒会長。ヒウンシティ出身。ブルベリーグランク4位のブルベリーグ四天王。寡黙かつ機械的でどんな状況にも冷静で真面目だが、仲間思いな一面もあるらしい。
一人称は「ネリネ」で、非常に礼儀正しいが話し方に癖があり、機械のシステム音のように途中途中で体言止めになる。また時間に厳しい面もあり、常に銀の懐中時計を持ち歩いて時間をチェックしている。
物心ついたころには既にポケモントレーナーになっていたらしい。
ゼイユとはクラスメイトであり同時に友人。一見すると正反対な者同士にしか見えないが不思議と息が合っているという。
また、ゼイユの弟であるスグリのことを気にかけている人物の1人。
スグリが主人公に負けた直後、他のメンバーが主人公を祝福する中、うなだれるスグリの方を見て気にしていた。
クリア後にリーグ部の部室で彼女に何度か話しかけていくと分かるが、何故か主人公にはスグリのことばかり聞いている(どんな出会いをしたのか等)。
そして極めつけに「時折胸が苦しく食欲が無くなるが、医務室で診てもらっても異常がない」ということを主人公に打ち明け、どういう時になるのか主人公が聞いたところ「規則性はないが強いて言うならスグリのことを考えている時になる」と話していること、四天王チャレンジの際に「本当は自分がスグリを救いたい」と打ち明けたことから、スグリに好意を寄せている様子。しかし、上記の通り残念ながら告白とか進展以前に彼女は自分の恋愛感情を自覚できていない。ちなみに四天王の中には他にも恋をしていると思われる人物がいる。
他にもリーグ部ではタロとの会話も存在し、常時可愛いと発言しているタロなら把握しているだろうと、可愛いとはなんなのかと彼女に訊く一面を見ることができる。
また、主人公とのバトルを終えた後の記念写真では、両手でハートマークを作るポーズを取っており、お堅そうな雰囲気とは裏腹に、割とノリの良い一面もある様子。
使用するボールはヘビーボール。
四天王チャレンジ
彼女の出すお題は「そらとぶタイムアタック」で、コライドン/ミライドンを用いて制限時間内にゴールまで飛行するミニゲーム。
チャレンジの際にはドーム内に自生していた秘伝スパイスと思しき薬草を調合した「飛行能力を高める丸薬」をミラコラに食べさせてくれる。
なおネリネは彼らの名前を知らないため、鳴き声を聞いてそのまんま「アギャッスさん」と呼んでいる。
なお、ストーリー上のそらとぶタイムアタックは、失敗が続いたとしても尚も立ち向かう主人公の姿を評価し合格にするため、他の四天王チャレンジと異なり必ず成功しなければならない訳では無い。
メタ的にはDLC以前から指摘されていたミラコラの操作性の問題がSwitchのコントローラに起因するものであるため、合格にしなければ詰みポイントになりかねないためだろう。
一度クリアすると、新たにコースが追加されたミニゲームとして遊べるようになる。
丸薬の効果は一時的なものであり、当初はチャレンジ中でしか飛行できない。
しかしクリア後に彼女に話しかけると「つい作り過ぎた」という大量の丸薬を貰え、主人公が即試しに与えてみようとした所、ミラコラは手に乗っていた全部を一気食いしてしまう。
本来なら不調が出てもおかしくなかったが、普通のポケモンより強大なパラドックスポケモンの生命力ゆえかその様なことは起こらず、逆に常時飛行できるようになるパワーアップを果たした。
結果オーライながら前例のないケースだったため、リーグ部で再会した際は真っ先に体調を尋ねている。
手持ちポケモン
「……時間が 押しています そろそろ決着と 参りましょう」
金・銀・クリスタルのミカン、『SV』本編のポピーに続く、シリーズ史上3人目の女性のはがねタイプの使い手。
それぞれの泣き所をしっかりフォローする構築となっており、
- 「ボディプレス」「ダブルウイング」で打点のなさを補いつつ、「ステルスロック」を撒いて「ふきとばし」で強制交代させる害悪型のエアームド
- きあいのタスキで行動を確保しつつ、味方を巻き込まずに「じしん」をくり出すアローラダクトリオ
- タイプ一致の「ハイドロポンプ」「ラスターカノン」に弱点対策の「れいとうビーム」「くさむすび」を備えた第4世代構成のエンペルト
- オッカのみでほのお技に対処しつつ、「テクニシャン」で強化された「くさわけ」「とびつく」でスピードをフォローし「バレットパンチ」で落としに来るハッサム
- 「トリックルーム」でスピードを逆転させつつエスパー技でかくとうタイプに対処するランクルス
- トリル下で高速高耐久高打点と化し「ハードプレス」「しねんのずつき」「れいとうパンチ」「かわらわり」でひたすら弱点を狙い攻めて来るメタグロス
と、型にハマるとなかなか強力な構成になっている。
実際、先行体験会では(こちらの手持ちがある程度制限されているというハンデがあったとはいえ)普通に敗北したというケースも多く見られたほど。
戦術としてははがね統一パーティにトリパの要素を混ぜた形。
と言っても唯一「トリックルーム」を使えるランクルスは5番目に登場することが多く、トリックルームの恩恵に預かれるのは実質ランクルス自身とメタグロスのみのため、総体としては害悪型を取り入れたはがね統一パーティに対処するイメージで挑むのがよいだろう。
具体的には、欠点としてほのお技が一貫する。攻防両面での対処法としてはスコヴィランやかまどオーガポンで、この2体はくさ・ほのおの複合なのではがね技はもちろん、ダグトリオの「じしん」やエンペルトのみず技と「れいとうビーム」を等倍で受けることができる上、タイプ一致のほのお技でエンペルト・ランクルス以外には弱点を突ける。ハッサムについてはオッカのみを持っているが、元々4倍弱点なので倒しきれる公算が高い。しかし、オーガポンはテラスタルの見誤りに注意したいところ。
「トリックルーム」はトリパの面影がないパーティを見てきた後に唐突に発動されるため初見だと奇襲として脅威だが、「ちょうはつ」で防げるため2戦目以降はいくらでも対処のしようはある。
メタグロスについてはどちらかと言うと中速アタッカーなので、逆にこちらがトリルを利用して鈍足アタッカーを繰り出し上から叩くのもあり。
ややトリッキーだが、エアームドのステロ+ふきとばし戦法を最小限に抑えるため、パーティに入れるポケモンを6匹埋めないというのも1つの手。
例えば通常フォルムのロトムともう1匹のパーティで挑むと、相方次第では先発のダグトリオが「ふいうち」を放ち、その隙に「おにび」をダグトリオやエアームドに当てることで、半分機能を停止させられる。エアームドは2匹相手で「ステルスロック」や「ふきとばし」を放たず攻撃するが、攻撃力が弱く「ボディプレス」も火傷すればまともに入らない。あとはエアームドを放置して相方で他のポケモンを次々に倒していけば、案外楽に勝ててしまう。
余談
他のメンバーと共に浮上していた「ブルベリーグ四天王=アカデミーを去ったいじめの加害者達」説ではピーニャとの確執が疑われていた。
(ネリネは人望のある生徒会長、ピーニャは不評な校則ばかり作ってろくに支持を得られなかった元生徒会長という点で対になる。)
名前の由来はネリネ属と思われる。(テーレッテレーは関係無い。)
上記の通り、はがねタイプのイメージに合わせてか、ヘビーボールを愛用している。
本人曰く、「性能とデザインがはがねタイプに調和している」とのこと。
今やボスクラスのトレーナーがモンスターボール以外のボールを使用することは珍しいことではなくなったが、ガンテツボールに手持ちのポケモンを入れているというケースは極めて珍しい(一般トレーナーも込みであれば、『ポケモンSM』のポケモンブリーダー(フレンドボール)およびつりびと(ルアーボール)がいる)。
交換してくれるポケモンはヘビーボール入りのエアームド。
似合っているし、現実世界のオシャボ勢もやっていることが多い組み合わせだが、ヘビーボールは対象のポケモンが重ければ重いほど捕まえやすくなるボールでエアームドはむしろ捕まえにくい部類に入る。彼女もゲットに相当手間取ったと思われる。詳しくはこちらを参照。
「飛行能力を高める丸薬」は作中の台詞によると飛行能力を有するライドポケモンが対象の丸薬であるが、ネリネがライドポケモンを出すよう主人公に言った際に出てきたのは当然コラミラである。
パルデア組 ならともかくネリネはコラミラが飛べることは知らないはずだが、「頑張れば飛べそうなポケモンで良かった」とためらうことなく丸薬を食べさせている。
しかしアカマツにブーバーンに飲ませたいと頼まれた際は「無理」と一蹴。単に飛べそうな見た目か否かだけでなく「ライドポケモンであるかどうか」も判断基準にしているようだ。
ちなみにこの四天王チャレンジは、本来はブルーベリー学園でそらをとぶタクシー役を担っているエアームドを用いて行うらしい。はがねタイプの使い手でありエアームドを手持ちにも入れているネリネらしいチャレンジと言えるだろう。
絵を描くことが趣味で現在はゼイユのお土産であるみついりりんごのデッサンをよくしているが、いつか林檎が大量に生っている木を描きたいとゼイユにも言っている。