仮面ライダーダークカブト
かめんらいだーだーくかぶと
概要
仮面ライダーカブトのプロトタイプとして作られた仮面ライダー。
カブトがマスクドライダーシステム第1号であるため、ダークカブトは実質にマスクドライダーシステム第0号である。
変身者の擬態天道総司は、時空の彼方で天道総司が出会ったもう1人の天道総司である。
シルエットはカブトそっくりだが、カラーリングがカブトと異なり、黒を基調としたボディに複眼が黄色になっているのが特徴。また、胸部や両肩部には赤い基板のような模様が入っており、それがさながら返り血を浴びているかの如く不気味な雰囲気をしている。
ハイパーフォームへの変身能力を備えているかは不明だが、ハイパーゼクターの実験にも使われているため、おそらくは可能と思われる。
登場フォーム
必殺技
ダークライダーキック
カブト同様にゼクターの3つのボタンを押して、ゼクターホーンを戻してもう一度倒す事で発動する。
威力はカブトのライダーキックと同等であり、19t。
飛び蹴りや回し蹴りなどのバリエーションがある。
各種ゲーム版の物については後述。
ゲーム作品ではいずれも技名が「ライダーキック」になっている。
ファイヤーホイールアタック
初出は「てれびくん 2007年1月号」(小学館)の「カブト対ダークカブト 超時空3大バトル」という記事。
地球誕生の時代に転移したダークカブトがゼクトクナイガンで起こしたマグマの竜巻という設定(P20より)。
同書には付録として「ダークカブトリアルフィギュア」とダークカブトファイヤーホイール」が同梱されており、必殺技を再現できるようになっている。
一部のファンからカルト的な知名度がある。
ちなみにこの号で100名限定でプレゼントされたのがライダーヒーローシリーズの「ハイパーフォーム(ブラックバージョン)」。パッケージこそ、通常のハイパーフォームと同じではあるものの、黒いボディにイエローの目とダークカブトそのものな特徴を備えている。
劇中ではハイパーフォームに変身できるかは不明なまま終わったが、CSMダークカブトゼクターにはハイパーゼクターをセットする事ができる。
流星シュート
初出は上に同じ。
宇宙に漂う小惑星帯を次々と蹴り飛ばしてカブトにぶつけた(P21より)。
使用アイテム
ダークカブトゼクター
カブトムシ型ゼクター。カブトゼクターと同型ではあるがカラーリングが違っており、カブトゼクターで赤かった所が黒に、クリアブラックだった所と足が赤になっており、目の色と足のボタンの数字部分が水色になっている。更に待機音や変身音が低くなっている。
ライダーベルトに装填する事でダークカブトに変身する。
ゼクトクナイガン
ZECT製の忍具型武器。カブトクナイガンの色違い。
カブトクナイガンと同様にクナイモードやガンモード、アックスモードになる万能武器。
劇場版の仮面ライダーケタロスや仮面ライダーヘラクスの物と同じ物。
専用マシン
本編では未登場。
ゲーム版のオープニングデモでは、カブトエクステンダーと同型の「ダークエクステンダー」なるバイクに搭乗しているが、同ソフトの予約特典であるシールダスに名称が記載されているのみで、具体的な性能・設定は一切不明。
また他の媒体でも全く触れられておらず、本編の没設定なのかゲーム独自の設定に過ぎないのかすら判明していない。
「ネガの世界」のネガライダーの1人。光夏海の友人の一人である青柳和良の偽物が変身する。
本作ではゼクター装着後すぐに角を倒すことで直接ライダーフォームに変身する。
オリジナルのダークカブトや他のライダー達も直接ライダーフォームに変身出来るかは不明。
ディケイドコンプリートフォームとディケイドにより召喚されたハイパーカブトの「ハイパーキック」を受け爆死した。
ゲーム作品
放送当時のPS2版は水嶋ヒロが声を担当しているが、後年のゲームでは代役が声を担当している。
PS2『仮面ライダーカブト』
本編撮影前に開発されていたプレイステーション2用の格闘ゲームでは、必殺技の名称が「ダークライダーキック」ではなく単に「ライダーキック」となっており、回し蹴りではなく踵落としになっている。
フィニッシュ時の演出では踵落としを浴びせてうずくまる相手に脚を乗せた状態のままゼクターを操作、エネルギーがチャージされライダーキックが発動可能になった瞬間に踏み潰すという某ゴルドスマッシュを彷彿させる異色の技になっている。
制作時期の都合か本編と性格が違い、例えるなら仮面ライダーリュウガなどのようなダークライダーっぽい邪悪な性格となっている。
『ガンバライド』
アーケードゲーム。第8弾からSRで参戦。
必殺技「ライダーキック」は、クロックアップを発動してエネルギーをチャージし、敵の背後に回り込んで回し蹴りを放つ、というアグレッシブなものになっている。
第8弾のムービーでは同時に参戦した仮面ライダーファイズアクセルフォームと高速移動からのライダーキック対決を繰り広げている。
『ガンバライジング』
バッチリカイガン2弾より参戦。初参戦からLR枠とBK2弾限定の「レジェンドVSセレクション」の枠で登場。LRの方はAPバトルに負けた時にボウギョの増強と相手のテクニカルゲージのスピードを上げ、バースト後は必殺の大幅強化とテクニカルゲージを3段階上げるカウンター向け、一方VRの方は順番指定でAPとコウゲキの強化、バースト後はLRと同じく必殺強化とテクニカルゲージ2段階強化に加え、タイリョク値が3000以下で相手のAP値を下げることができる。攻撃向けとカウンター向けで使い分けられるのが魅力。
必殺技のライダーキックはガンバライドと違い正面から放っている。
バーストライズ4弾では超絶ウィークリーバトルに敵として登場。
マスクドフォームで登場→体力が半減するとキャストオフでライダーフォームになりパワーアップ→更に体力が半減すると変身が解けネイティブ サナギ体になりパワーダウン、という内容だった。
マスクドフォームはバーストライズ6弾でSRでカード化された。
プレミアムバンダイ限定のLR(50th Anniversary LR -Dark Edition-)ではバースト必殺技として43話で使用した跳び蹴りバージョンのダークライダーキックが収録された。
クライマックスヒーローズ
1作目ではCPU専用、2作目『W』からプレイアブル化され、4作目『フォーゼ』で超必殺技が追加された。
演じた人物
映像作品
余談
当時発売された「DXダークカブトゼクター」は「DXカブトゼクター」の色違いであり、専用の音声の再現はされていなかった。
『仮面ライダーカブト』は新聞のテレビ欄の都合上サブタイトルは基本5文字という縛りがあるのだが、そのせいでダークカブトの登場する第39話のサブタイトルは「強敵黒カブ」と料理番組のような名前になっている。せめて「黒いカブト」等にする事は出来なかったのだろうか…