魂魄妖夢
こんぱくようむ
「・・・妖怪が鍛えたこの楼観剣に 斬れぬものなど、あんまり無い!」
概要
種族 | 人間と幽霊のハーフ |
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登場作品 | 『妖々夢』5面ボス/6面中ボス、『萃夢想』自機、『永夜抄』自機、 |
『香霖堂』13話、『花映塚』自機、『文花帖』書籍/LV6、『紫香花』小説、 | |
『三月精』2-4部、『求聞史紀』解説、『儚月抄』漫画/小説、『緋想天』自機、 | |
『非想天則』自機、『神霊廟』自機、『茨歌仙』16,出張版9,47話、 | |
『弾アマ』7日目、『鈴奈庵』43話、『グリウサ』審査員、『鬼形獣』自機、 | |
『酔蝶華』4話、『智霊奇伝』2章 | |
二つ名 | 幽人の庭師(妖)・半分幻の庭師(妖、萃、緋)・半人半霊(永)・生命の二刀流(萃)・半人半霊の半人前(花)・半人半霊の庭師・(求、神)・蒼天の庭師(緋)・死欲の半霊(神)・半人半霊の二刀剣士(鬼)・生と死のハーフ&ハーフ(酔) |
能力 | 剣術を扱う程度の能力 |
危険度 | 中 |
人間友好度 | 高 |
主な活動場所 | 冥界 |
テーマ曲 | 広有射怪鳥事 ~ Till When?(妖、萃、緋) |
東方妖々夢 ~ Ancient Temple(萃、花) |
※ただし危険度や人間友好度等の評価は作中登場人物の稗田阿求による。
冥界の白玉楼に住む剣術指南役兼庭師。種族は人間と幽霊のハーフ。
ハーフといっても人間と幽霊の間にできた子供ではなく、半人半霊体質の種族ということ。
半分生きていて半分死んでいる、半分実在していて半分幻という半人前。でも剣は二本。
誰もが「幽霊やってて良かった」と言ったという。そんな姿に、半分人間の妖夢は
「半分幽霊やってて半分良かった」と半分同調する。
(『妖々夢』上海アリス通信.txt)
pixivの投稿イラストでは剣士としてのイラストが多くやや忘れられがちだが、庭師である事を忘れないで欲しい。
また、幽々子の剣の指南役でもある。
剣の師匠は妖夢の祖父でもある魂魄妖忌(こんぱくようき)。彼も半人半霊である。この先代は、三百年程庭師を務めたある日に頓悟(段階的な修行を踏むことなく一挙に悟りを開くこと)し、妖夢に後を継がせ「幽居」した。妖夢の剣術はまだ未熟であり、成熟までには日々の修行を欠かせない。先代は行方をくらまし、妖夢もどこに居るのかは知らず、これも教えなのだろうと彼女は思っている。
(『妖々夢』上海アリス通信.txt)
『東方萃夢想』では師匠の「真実は斬って知る」という言葉を文字通り実践するが、伊吹萃香からは師匠の教えを理解しているとは思えないと指摘されている。
原作者であるZUNが非公式人気投票で投票した数少ないキャラクターであり、霊夢と魔理沙以外で原作上で短かった髪を伸ばした数少ないキャラクターでもある。
テーマ曲の広有射怪鳥事 ~ Till When?の元ネタである広有射怪鳥事は太平記に書かれたとある逸話。鳴き声で人々を苦しませていた以津真天(いつまで、いつまでん)という怪鳥を朝廷に命じられた真弓広有が矢で射抜いた。以津真天は「いつまで」と鳴くらしく、Till When?(いつまで?)はここに由来する。なお広有射怪鳥事は「こうゆうしゃかいちょうじ」と音読みはせず「ひろありけちょ(て)うをいること」と読む。ちなみに以津真天はゲゲゲの鬼太郎にも登場している(5期12話「霊界からの着信音」)。
性格
性格は何事にも一所懸命だが、それが報われることが少ない。
癖のある連中が多すぎる幻想郷では、真っ直ぐ過ぎてからかわれやすい性格でもある。
(『萃夢想』上海アリス通信.txt)
武器は真剣。必死という意味もあるかも知れない。
(『永夜抄』Manual)
口調は女性的、中性的、丁寧語で使い分けている。
霊夢には「ただの通り魔」、魔理沙には「縁起が悪いもん」、パチュリーには「怨霊」、咲夜には「押入り強盗」とろくな名称を与えられてない。紫を斬った後に異変の犯人ではないと分かって激昂し、彼女を困らせたこともある(『萃夢想』6面Border Line 界面活性斬)。
性格はざっとまとめると従者らしく真面目だが、やや天然な部分があり未熟な性格である。前述の通り、真っ直ぐすぎるせいでいじられキャラになることもしばしば。また、難しい話は聞き流す癖があるらしい。
お盆の入りの昼間、あの世とこの世の結界が薄くなって大量の幽霊がこの世に現れた時、妖夢は彼らを大群で率いてあの世に連れ戻しに行った事があった。しかし顕界と冥界の結界は未だ直っておらず、近頃は生きている人間や妖怪があの世へ、死者がこの世へ当たり前のように行き来している。
実は半人半霊なのにお化けや怖いものを苦手としており、『三月精』『鈴奈庵』ではその手の存在を怖がっている描写がある。
また、日本刀を武器としてだけではなくファッションとしても気に入っているフシがあり、ナイフ派の十六夜咲夜に対して優位を主張している。
豊聡耳神子によれば、人間が持っているはずの十欲のうち死欲(死にたいという欲)と生欲(生き続けたいという欲)が欠けているとのこと。
容姿
(作品ごとのデザインのイラストは後述)
銀色の髪をボブカットにし、黒いリボンがあるカチューシャを付けている。作品によってはやや長めに髪の毛が描かれることもある。
眼の色は暗めの銀色~青色~青緑色(妖々夢では赤)。人間に比べて肌は白い。酔っ払うと著明に赤面する。
半袖または長袖の白いシャツに青緑色のベストと動きやすい膝丈のスカートを好んで着ている(作品によってはスカートからドロワーズが覗いている)。足元は白靴下に黒いストラップシューズか草履を着用。胸元には黒いリボンを付けている。
ベストやスカートには霊魂を模した柄が描かれている(鬼形獣では霊魂をアレンジした柄になっている)。
幽霊の側の半身(半霊)は白くて大きな霊体の形。半霊は物体をすり抜けさせることもできるし、硬化させてぶつけることもできる。幽霊の半身を人型に変形させ、人間の半身と共に別々に技を繰り出すことも出来る。
能力
剣術を扱う程度の能力
楼観剣と白楼剣を扱う二刀流。両方とも生身の人間を斬ることも出来る。体術、妖術は半人前ながらも優れており、バランスが取れている。対象が敵、霊、弾幕、人の悩みであっても斬ることが出来る(『萃夢想』上海アリス通信.txt)。
準備時間があれば短い距離の直線で、瞬間的に移動しつつ斬ることが出来る。これは幻想郷の中でも最高級の速さを持つ射命丸文でさえ、目で追えない程の速度となる(『文花帖』LEVEL 6、人智剣「天女返し」 妄執剣「修羅の血」 四生剣「衆生無性の響き」)。
長い方の剣が楼観剣である。妖怪が鍛えた剣と伝えられており、長すぎて並みの人間には扱えない。「一振りで幽霊10匹分の殺傷力を持つ」とあるが、それ以上の詳細は言及されていない。
公式作品では柄に桜の花びらが描かれ、鞘の先端に花を一輪挿し、柄頭に白い房のついた剣として描写されることが多い。ゲーム作品(妖~神)におけるデザインだと立ち絵・ドット絵ともに鍔がついているが、『求聞史紀』や『三月精』では鍔の無いデザインとなっている。腰に佩(は)かずに背負っている。
『妖々夢』での妖夢の台詞によると、楼観剣の切れ味は「妖怪が鍛えたこの楼観剣に斬れぬものなど、あんまり無い!」(霊夢ルート)である。魔理沙ルートでは「殆ど無い!」、咲夜ルートでは「少ししか無い!」となる。本人の言葉通り、斬れない物は少ししかない剣である(『萃夢想』上海アリス通信.txt)。
魂魄家の家宝。斬られた者の迷いを断つことが出来る。幽霊に使えば成仏する。
原理は不明だが、魂魄家の者にしか扱えない。
尚、白楼剣で幽霊を斬ると成仏してしまうので濫りに使用すると閻魔に説教される。
- 西行寺幽々子との連携
人間は生きている間に幽々子と出会うことはまず無いが、死後は例外である。
妖夢が白楼剣の一振りで死者の輪廻転生を断ち切り、幽々子が彼岸に送り返すと死者は地獄に行くしかなくなる(『求聞史紀』84-86頁)らしい。
スペルカード「一念無量劫」では、妖夢と相手の心の余裕の無さのため時間が遅くなるような表現になっている(幻想掲示板2004/04/13)。
「雨を斬れる様になるには三十年は掛かると言う。
お前はまだ、雨の足元にも及ばない。」
「空気を斬れる様になるには五十年は掛かると言う。
でも、なんだかそんなに掛からなそうな気がしてきたわ。」
「時を斬れる様になるには二百年は掛かると言う。
……先は長いなあ。」
(『萃夢想』妖夢勝利時の台詞)
スペルカード
妖々夢
餓鬼剣「餓鬼道草紙」
獄炎剣「業風閃影陣」
獄神剣「業風神閃斬」
人世剣「大悟顕晦」
人神剣「俗諦常住」
天界剣「七魄忌諱」
天神剣「三魂七魄」
萃夢想
符の弐「心眼迷想斬」
符の参「業風神閃斬」
永夜抄
人符「現世斬」
人鬼「未来永劫斬」
花映塚
文花帖
緋想天
人智剣「天女返し」
非想天則
弾幕アマノジャク
光符「冥府光芒一閃」
彼岸剣「地獄極楽滅多斬り」
関連イラスト
関連タグ
東方Project 東方妖々夢 妖夢 みょん(二次創作愛称) 半人半霊 幽霊 半霊
西行寺幽々子 魂魄妖忌 白玉楼 白楼剣 楼観剣 獄界剣「二百由旬の一閃」 「待宵反射衛星斬」
プリズムリバー三姉妹(ルナサ/メルラン/リリカ)→魂魄妖夢→西行寺幽々子
妖々夢ボス
プリズムリバー三姉妹(ルナサ・プリズムリバー/メルラン・プリズムリバー/リリカ・プリズムリバー)/(リリーホワイト)→魂魄妖夢→西行寺幽々子
5面ボスの系譜
十六夜咲夜→魂魄妖夢→鈴仙・優曇華院・イナバ