「俺はお前を殺したいが この身に代えても決して死なせない」
もしかしなくても→シスコン
概要
誕生日 | 1月1日 |
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年齢 | 21歳(1話時点)→22歳(夜桜百編)→27歳(5年後) |
身長 | 185㎝ |
血液型 | A型 |
趣味 | 読書、ピアノ |
好きなもの | 六美、紅茶 |
苦手なもの | クモ |
CV | 比上孝浩(ジャンプ公式ボイスコミック)、小西克幸(テレビアニメ・ボイスドラマ) |
夜桜家の長男にして凄腕スパイ。
常にアルカイックスマイルを湛え穏和そうな表情を崩さないが、その実、行動は過激で(特に家族絡みで)顔色がコロコロ変わるためプライベートではポーカーフェイスというわけでもない。
一家の三女にして当主である六美を狂気的に溺愛しており、彼女の安全を守るために太陽を手に掛けようとするが、彼が六美と結婚を成立させたことで頓挫。以降は彼の心意気を認め義弟としてしごいていくことになる。
あと読者からは壮絶に忘れられがちだが、こんなんでも、表の顔は教師である、一応。
人物
上記の通り異常なまでのシスコン。そのしつこいまでの愛情は幼少の頃から持っており、夜桜家先代当主である母親の手を焼かせていた。
六美が小学6年生の頃に「タンポポ」に捕まり殺されかけてからはその偏愛はエスカレート。1話の時点では六美の為なら自身も他者も厭わず、また表面上の安全のために六美の自由さえ奪わんばかりの状態になっていた。
太陽がやって来てからは多少その狂気も収まったが、それでも傍から見れば奇行なのは相変わらずであり、六美を見守るために屋敷の隙間という隙間に入る空間を作ったり、温泉旅行でハブられた時には駄々をこねながら変態紛いの発言を放ったりしている。
そんな愛する六美を奪った太陽に対する態度は辛辣、というよりも不条理の領域であり、ことあるごとに訓練と称して生死ギリギリのイタズラを仕掛けている。
それでも義弟及び一人の男(さらには最も手をかけている教え子)としての太陽に対する信頼は厚く、六美を守るに足る人物として認めている(それでも扱いは雑だが)。
その異常なシスコンぶりもあって当の六美からは極力避けられている上、他の兄弟との仲もいいとは言えず、二刃には上述の屋敷の隙間から六美を見守る際にお化け嫌いの彼女への悪戯を仕掛けて全てがバレると惨いお仕置きを受けたり、四怨にゲームの敵キャラにされ(死に方もかなり惨い)、嫌五には六美に変装された状態でこっぴどく罵倒され致命傷を負い、昏睡状態の太陽に悪戯を仕掛けて怒った他の兄弟達からはモザイクがかかるレベルで袋叩きにされる等とお互いさんざんな仲。番犬のゴリアテからも酷く嫌われており、ことあるごとに小便を掛けられている。それでも有事の際にはお互いを信頼した連携を見せているため、喧嘩するほど仲がいいといったところなのだろう。本人も「うちは家族仲がいいんだ」と自称している。
また、家族以外への配慮も無いわけではなく、攫われた六美を取り戻す手掛かりを探している最中、太陽がそのチャンスを失ってまで一般人の少女を助けた際には意外にも「その行動は否定しない」と述べているため、基本的に六美の優先度が異常に高いだけなのだと思われる。
現に夜桜家対タンポポとの闘いの際、母である零の遺体を取り返すことを太陽にだけ打ち明け(他人である太陽に話したのは万が一の保険)、何故そうしたかと言えば「そんなおぞましいことを告げ他の妹弟を苦しめるわけにはいかない」(意訳)と言っていた。これを背負うのは長子の俺だけで十分とも言っていたが全てが終わった後で二刃にしばかれている。
しかし基本的に性悪で他人の嫌がる事が大好きな一面もあり、隙があれば(六美を除く)家族にも嬉々として嫌がらせを仕掛ける程で、「人の嫌がる声を聞きながら飲む紅茶は美味い」とか悪魔のような台詞を吐いている。
もっとも良くも悪くも基本的に長男属性の持ち主であるため(六美たちへの変態行動に隠れがちではあるが)子ども好きである。太陽が赤ちゃん化した時には、太陽への個人的な感情と赤ちゃん化した太陽の愛らしさとで二律背反を起こし脳がバグって思考停止、アイさんを迎えた時には彼女に贈る歓迎のお土産を選びきれずに大量の荷物(全部アイさんへのお土産)を抱え、彼女に渡す前に体力が尽きるという失態を見せている。
ちなみにスパイ業界内でも屈指の嫌われ者であり、週刊スパイの「ウザキモランキング」では2020年と2023年で1位、(この作品の西暦が2023年以降である事が分かる。他にPS6が存在する)彼を痛い目に遭わせられるとなればその場の全員が彼に襲い掛かるほどで、太陽が他のスパイに負けて夜桜家の評判が一時的に落ちた時に立った悪評がほぼ全て彼への悪口だった。
刑事の仏山聖司と政府諜報機関「ヒナギク」室長の不動りんとは中学時代の同級生で、腐れ縁かつ犬猿の仲にして呉越同舟の間柄。
学生時代は生徒会長を務めていたが支持率は0%で、あだ名もゴミ、クズ、カスであった。(卒業時の支持率は10%にまで上がった。)
そんな嫌われ者のせいか人の善意や親切を素直に受け取れない節があり、事あるごとに命に関わる嫌がらせをするにもかかわらず太陽が凶一郎の為に好みの茶葉を散々苦労して用意した時には混乱のあまり気絶した。
百との戦いで連載から三年目にしてようやく開花。開花能力は「無」。
5年後では妹の子(自身にとっての甥&姪)である夜桜あるふぁと夜桜ひふみに対して強い愛情を抱いており、二人がそれぞれに持つ護身武器(α-時計、ひふみよーよー)のメインベーシックフレームの開発者でもある。…が、年月の経過で言動の貫禄と凄みが増したせいで、変態行動もマシマシに強調されたために、2人からは避けられ気味(あるふぁなどはあからさまにトラウマ化しかけている)。
しかも直接、二人を前にした時には高揚と興奮のあまり荒い吐息が収まらない。特にヒドい時には興奮のあまりに口から一筋とはいえダラダラ涎を垂らし(「食べちゃいたいくらいにかわいい」とでも言いたいのか)さらにどっかの暗黒卿のような呼吸音を鳴らす。某暗黒卿の呼吸音は生命維持装置によるものだが、凶一郎の場合は素の興奮でここまで荒い呼吸音を鳴らしているのだから、その時点でひふみとあるふぁを前にしてどれだけヤバい興奮をしているか伺い知れようというもの。
傍目には間違いなく「年端もいかない子どもにイケナイ興奮をしている変質者」にしか見えず、どう見てもあからさまに事案の構図である。
それでも、ひふみからは当初、家族を異常なほど思いやる気持ちにシンパシーを感じていたため「素敵なおじちゃん」とか呼ばれて一時的に自分サイドに取り込むことに成功していた(その様を見たあるふぁは焦り、六美は「こうなるのは運命」と悟りの表情を浮かべていた)。しかしその直後、太陽に5年間の鬱憤を晴らそうとしたところを目の当たりにしたあるふぁが泣いたため、シンパシーから一転して「あるふぁを泣かせた」として強い嫌悪を抱かれ真正面から「だいっきらい」と罵倒されるハメになった(そしてあまりのショックに灰になってしまった)。
能力
「悪く思うなよ 全ては可愛い妹のためだ」
スパイ(夜桜家長兄)として
スパイとしての能力は非常に優秀であり、戦闘力や知力、全てにおいて夜桜家最強と謳われるほどの実力者。彼vs他の兄弟5人で戦っても7割は彼が勝つ。
戦闘における武器として鋼蜘蛛という夜桜家伝統の糸状(超合成鋼繊維)の武器を用いる。用途は斬撃や拘束、膨大な繊維を束ねて楯や壁とする防御力、振動を用いての糸電話のような近距離通信手段、他者の操作やトラップなどと幅広く、まさに万能武器として機能している。
七悪の渾身の一撃を軽く受け止め魚雷を食らってもなんともない耐久力、遥か遠方のビルまで小型爆弾を投げ飛ばす力、鋼蜘蛛を操る繊細さなどどれも高水準。ちなみに鋼蜘蛛の扱い方は父から教わったものであり、その腕前は同じ年の頃の父を上回るという。
- 蜘蛛の大鞭
鋼蜘蛛を束ねての一撃。鉄橋をも両断する威力を持つ。
- 霧繭
見えないほど細い鋼蜘蛛を無数に設置する技。
- 凪嵐
手元で鋼蜘蛛を輪を描くように勢いをつけ、一気に放つ。地面をぽっかりとえぐり取ってしまうほどの威力。
開花
「無」
その名の通り、全てを無に帰す能力。百戦の切り札にしてとどめ技となった。
その他
本人曰く鳥のように頭を半分づつ眠らせることで常に活動していられるらしく。寝たとしても数秒で済んでしまう。もはや人外である。ほとんどの毒への耐性がありとある蜘蛛の毒以外は平気である。
教師として
本当に…本当に読者には忘れられがちだが、スパイとしての仕事が無い時には「表の顔」として教職についている。当然のように六美と太陽の通う学校に昼川先生として勤務しており、なんと教頭職にある(当然、六美を守るために得た職であり、どう考えても真っ当な手段で就いた職や役職ではない)。
教師としては(スパイとしての能力を転用して)非常に有用。その痒いところにも手が届く細やかな指導もあり、生徒たちからの人気もカンストオーバー。女子人気などは、もはや新世界の神を崇めるが如し。
年若く教頭職まで上り詰めた超天才教職として生徒からも同僚教師たちからも将来を嘱望されるレベル。
当然のことながら六美を狙う男子生徒たちを拉致ってボコり自主退学に追い込む事にも、非常に熱心である。
そして現在は裏の世界に名の知れているスパイ養成学校で(表の世界でも多くの政治家や事業家を排出する超名門私立でも)ある帝桜学園の校長を務める。
関連タグ
朝野太陽 夜桜六美 夜桜二刃 夜桜辛三 夜桜四怨 夜桜嫌五 夜桜七悪
スパイ シスコン 残念なイケメン サイコパス トラブルメーカー ヤバいシスコン ※味方です トリックスター
関連キャラクター
プレシア・テスタロッサ、笛木奏、天狐白叡、神崎士郎、マイク星人クロード…いずれも凶一郎同様最愛の女性家族の死を回避するためにそれ以外の全てを蹂躙する事を厭わなくなった者達。
コムイ・リー、照橋信、ランス・クラウン、ゴーシュ・アドレイ…いずれもジャンプ作品における凶一郎と同レベルのシスコンキャラ達。コムイに至っては中の人繋がりもあるが、こちらは妹と良好な関係を保っている。
小湊亮介…ライバル雑誌に連載されていたスポーツ漫画に登場するキャラクター。糸目・ドS ・毒舌 ・主人公よりも年上・長男 ・メカクレの弟がいる・仲間に緑髪のキャラがいる…などと色々共通してる部分が多い。ただし、身長は凶一郎とは逆に低い(162cm)。