アークゼロ「あの男が目指す結論…まさか……」
ゼロツー「ええ。ですが妙です」
アークゼロ「ああ…本来ならありえない、命のパラドックスが発生する…」
ゼロツー「その結論に導く、たった1つの方程式…それは…私達超知能の、更なるシンギュラリティ」
アークゼロ「お前とこの私が……フフフ、面白い」
ゼロツー「さあ、飛びましょう。更なる高みへ」
Take off toward a dream.
ゼロスリードライバー!
Let’s give you power!
ゼロスリージャンプ!
ゼロスリーライズ!
Go beyond one two three!
仮面ライダーゼロスリー!
"Is there Ark."
「お前を倒すのは善でも悪でもない。第三のシンギュラリティへと到達する我々……仮面ライダーゼロスリーだ!!」
スーツアクター:松岡航平
概要
『仮面ライダーアウトサイダーズ』に登場する、仮面ライダーゼロワンの系譜に連なる新たな仮面ライダー。
ゼインに辛酸を舐めさせられた人工知能アークと、仮面ライダーゼロツーゼインカードに情報を封印されていた通信衛星ゼアが、檀黎斗の干渉に伴う予測によって対話・協定を結ぶ事で「第3のシンギュラリティ」に到達。飛電ゼロツードライバーをベースに、飛電ゼロスリードライバーとゼロスリープログライズキーが生成され2つの人工知能を収束し誕生した。
ゼアのアバターである仮面ライダーゼロツーが、データ空間内でゼロツードライバーが変異したゼロスリードライバーに生成されたゼロスリープログライズキーを装填して変身プロセスが実行され、アークのアバターである仮面ライダーアークゼロのデータを取り込み統合することによって変身状態で現実世界に投影されるので仮面ライダー滅亡迅雷同様厳密な変身者が存在しない。
しかし、あちらと違い言語音声はゼア(ザットでは無くイズベース)とアークの声が同時に発声される仕様となっている。
ツムリに対しては優しげな中性口調で話し、ゼインに対してはヒーロー然とした仕草、口調で話しており、変身前のゼア(イズ)とアークどちらともつかない人格になる点は近しい。
予告では正義を迎え撃つ者と称されており、「善という仮面をかぶった別の何か」へと成り果てた仮面ライダーゼインの打倒を掲げ、対峙している。
変身音を意訳すると「1から2、3を超えろ」「アークは存在するのか」となる。
また後者については英語そのままでも「イズ」「ゼア」「アーク」と聞き取れ、ゼロスリーの正体を端的に示しているとも考えられる。
容姿
仮面ライダー1号に類似しているゼロワン(正確には仮面ライダー1型)、仮面ライダー2号に類似しているゼロツーに続き、その名の通り「ゼロワン版仮面ライダーV3」と言える容姿・カラーリングをしており、ゼロツーシグナル(Oシグナルに相当する制御装置)に相当する部位の形状もVの字になっている(複合モチーフとして選ばれなかったであろう3号は泣いていい)。
公式画像で確認可能な拳法の動きを思わせるポーズもV3がモチーフになっていると思われる。
ライダモデルはV3のモチーフとされるトンボではなく、ゼロスリープログライズキーや変身する際に出現した生物を見て分かる通り、ゼロワンやゼロツーに引き続きバッタである。
能力
スペックは現状不明(作品の特性上発表されるかも不明)だが、ゼインと戦える戦闘力や誕生経緯からかなり高水準であると考えられる。
第3のシンギュラリティによって、ゼロツーやアークゼロから更に進んだラーニングと行動予測能力を発揮する。
作中ではゼインが発動したフリーズ(時間停止能力)や、カブトの力を使って用いたクロックアップすらをも予測し、互角以上の戦いに持ち込んだ。
ただし流石にハイパークロックアップは対応が間に合わず吹き飛ばされてしまっている。
戦闘面ではあらゆるライダーの力を使える仮面ライダーゼインを、攻防の末に変身解除に追い込む戦果を残している。『アウトサイダーズ』において、ゼインを事実上撃破寸前まで追い込んだのはゼロスリーが初であった。
これに留まらず、ツムリから創世の力までラーニングして再現しており、これによってかつてのミツメやクイーンジャマトと同様に人間を生成する(生成には各種武装同様ビームエクイッパーを使う)能力を獲得、ゼロツーの情報と共に転送された檀黎斗の情報を元に彼を人間として転生させている。このラーニング技術はゼロツーやアークゼロの比ではなく、今後もラーニング次第では無限に進化する可能性がある。
ゼロツー譲りの演算予測能力に加え、後述のビッグバン能力を応用することで『ゼロワン』関連の武器をほぼ全て、しかもノーリスクで使用可能という手数の多さも強み。武器一つを召喚するのにも任意のゼインカードを1枚消費しなければならないゼインとは対極の仮面ライダーと言えよう。
使用アイテム
ゼロスリードライバー!
飛電ゼロツードライバーをベースに、データ空間内にてゼロツーリベレーターがさらに「3」を模した形状の白銀色のアタッチメントへと改良された新たな変身ベルト。
ゼロスリージャンプ!
ゼロスリードライバーと共にデータ空間内で生成された新たなプログライズキー。
装備
ゼロツーやアークゼロと同じく、「ビームエクイッパー」による現地調達。ゼロスリープログライズキーを押し込んで超高速生成する(生成時の必殺技名は後述)。アークのデータが存在するため飛電由来でない装備も使用可能となっており、理論上はショットアバドライザー・スラッシュアバドライザーを除く『ゼロワン』世界の全ての装備を使用可能。なお、生成する武器に関してはゼロツードライバーの機能を引き継いだようで、オリジナルより強化されている節がある。
必殺技
ドライバーにセットされたプログライズキーを押し込むことで多彩な武装や技を実現させている。
- ライズオンビッグバン
Go to next singularity.
創世の力を再現・転用した生成能力で、檀黎斗を人間に転生させた。
- アローオンビッグバン
アタッシュアローを生成する。下記のブレードオンビッグバンを見るに正確には弓系のアイテムを生成するものと思われるが、現在ゼロスリーが保有するデータ内に弓系の装備はアタッシュアローしか存在しない。
- ブレードオンビッグバン
剣系のアイテムを任意に生成する。劇中ではゼロスリーの意思でアタッシュカリバーやザイアスラッシュライザーを生成してゼインと対決した。
- ジャッキングブレイク
ジャスティスパニッシュメントを放とうとしたゼインへのカウンターとしてゼインドライバーからデータをジャックライズして弱体化させ、そのまま切り裂きゼインを変身解除に追い込んだ。
発動の際、サウザンドジャッカーの刀身にゼロワン特有の0と1やアークライダー特有の悪意のオーラのようなものが纏っている。その他、仮面ライダーサウザーが放つ同名の技との差異として、あくまでも飛電のライダーであるためか必殺技カットインに「©︎ZAIAエンタープライズ」の文字が存在しないことが挙げられる(それ以前にZAIAは既に倒産しているのだが)。
余談
- かねてよりオリジナルライダーのネタとして名前が挙げられていた(このためpixivでもオリジナルライダーとしてのイラストが多い)が、このたびめでたく本家の登場となった。
- そもそも「ゼロワン」と言う名前の時点で数字が増えていく事は予想されており、実際ゼロツーの時点でも同様の流れを辿っている。
- SNS上では変身者判明前から、早くも「ゼロスリャー」なる呼び名が定着している。
- ドライバーが変わっているので、劇中的にはゼロスリーもゼロツーの例に漏れず「新たな仮面ライダー」になるだろうが、系列としては依然として「ゼロワンの系譜」を引き継いでいるであろう点から、ゼロツーと同じく「ゼロワンの1形態」として扱われる可能性が高い。
- ただしゼロツーと異なり、変身者の連続性に関しては途切れている(或人:ゼロワン→ゼロツー、イズ:ゼロツー→ゼロスリー)。「主人公ライダーの系譜を引き継ぐが、主人公が変身しない」と言う歴代でも前例のないライダーなので、公式からどのように扱われるかは、公式発表を待つ必要があるだろう。
- また、アークライダーの系譜に該当する可能性も高いが、外見・能力ともゼロワン系列の影響が強く、アークライダーの要素は乏しい。状況に応じてビームエクイッパーで武器を生成する戦闘スタイルはアークゼロに近いが、設定上はゼロツーでも可能である。
- スーツはゼロツーの頭部を金型流用の上で新造したマスクと仮面ライダーエデンの全身アーマーを改造したものと思われる。
- また、元のアーマーから更に首回りにアーマーが追加されている(元ネタのV3で言う、襟に相当するパーツ)。
- ゼロツーと比較して考えると、あちらの弱点として度々挙げられていた「遠距離戦の手数が少ない」と「広範囲技を持たない」点がアーク側のデータにより大幅に解消されていると考えられる。前者はこれまでオーソライズバスターしか選択肢がなかったのに対し、アークは本編で使用したアタッシュアローやエイムズショットライザーといった多くの武器のデータを保有しているため、後者は悪意の波動という形だがアークライダーは範囲技を持つ個体が非常に多いため。