ピッピにんぎょう
ぴっぴにんぎょう
概要
ポケモン初代から登場する。穴久保版ポケモン同様、ポケモン発売当初はピカチュウではなくピッピを看板として売ろうとしていた任天堂とゲーフリの思惑の名残とも言える商品。
効果は野生ポケモンに使うと必ず逃げられるというもの。相手の気を人形に引かせるため、かげふみやほのおのうずのような拘束特性・技も一切無効化出来る。ただしいうまでもなくトレーナー戦では効果がない。
とはいえ野生ポケモンよりも素早さが極端に遅いポケモンでもなければ普通ににげることができるため、そこまで有用なアイテムではなかった。
これの持ち物バージョンにけむりだま、特性バージョンににげあしが存在する。
第8世代以降は…
ところが第8世代で登場したワイルドエリアではこちらがまだ初めて訪れたばかりの状態でもLV10以上高いポケモンがうろうろしている(しかも推奨されている比較的安全な道にも進化後のポケモンがいる)ため、文字通り生死を分ける重要なアイテムとなっている。
もしそのような歯が立たないポケモンと遭遇しても逃げられるようにと複数個もらえる。
第9世代はオープンワールドなので、バッジ0個の時点で終盤相当の場所に行くこともできる。序盤にサイズの大きいけいけんアメなどのアイテムを回収して飛び級的に攻略するプレイではこのような行動を取る場合もあるが、そこで不意の事故死を避けることができるこのアイテムである。ただし、RTAでは後にこれを購入したりこれを使う機会が生まれたりした時点で世界記録更新の見込みが無くなるということで、これをカットする攻めたチャートが生まれた。
入手方法
大体各地方のデパートなどで購入することが出来るが、ルビー・サファイア・エメラルドとブラック・ホワイトには売っておらず、代わりとして全く同じ効果で同価格のエネコのシッポとポケじゃらしがそれぞれ売られている。しかしリメイクのORASや続編のBW2では普通にデパートでも売られるようになった。
また、剣盾(ガラル地方)やSV(パルデア地方)ではフレンドリィショップでも購入が可能。
デパートが存在しないポケモンXY(カロス)ではピッピにんぎょうはおろか逃走アイテム全般が購入できない。ピッピにんぎょうの入手経路については、クノエシティのゲート付近の男性NPCに体長0.3m以下のポケモンを、カフェ付近の女性NPCに体長3m以上のポケモンを見せる事でもらえる。1日1個(両方の条件を満たせば2個)のため入手効率は悪い。
ポケモンSM(アローラ地方)でも店には売っておらずエンディングでとある人物から貰える。その人物の所有品であったこのひとつしか手に入らないため大切にしておこう。
それ以外の用途
初代及びリメイクのFRLGではヤマブキシティ在住のモノマネむすめがピッピにんぎょうを欲しがっており、これを買ってプレゼントするとお礼にわざマシン31「ものまね」がもらえた(FRLGではわざマシンが消滅しているため教えわざ扱い)。
その後、続編の金銀クリスタル及びHGSSでも登場。この時はピッピにんぎょうを無くしている。
あくまで前作の主人公からもらったピッピにんぎょうのため、市販のピッピにんぎょうではなく「おとしもの」として探す事になる。無事落し物のピッピ人形を見つけて返してあげるとお礼にカントーとジョウトを繋ぐリニアに乗れる「ていきけん(HGSSでは『リニアパス』)」がもらえる。
※他人の定期券を使うのは違法です。
また、初代ではピッピにんぎょうは別の用途でも非常に重宝するアイテムとなっている。と、いうのも…
シナリオ上どうしても行かなくてはならないシオンタウンのポケモンタワー最上階まで到達するには、本来
- タマムシシティのゲームセンターにあるロケット団アジトに潜入
- エレベーターの鍵を入手して最下層まで行き、最奥部にいるサカキに勝利してシルフスコープ入手
- シオンタウンに戻り、シルフスコープを使ってポケモンタワー最上階手前を塞いでいるゆうれい(ガラガラ)の正体を見破る
- ガラガラを戦闘で倒し成仏
という手順が必要である。
しかしこのピッピにんぎょうを使えば、シルフスコープを取っていなくてもガラガラのゆうれいを成仏させる事ができる。
当時ネットがそこまで普及しておらず、口コミが主流だったプレイヤー間でも噂は大きく広まり、多くのガラガラのゆうれいが正体を悟られる事なくピッピにんぎょうで成仏させられる事となった。
ゆうれいの正体だったカラカラのお母さんのガラガラは成仏した、とセリフでは流れるが、こんなんでガラガラの迷える魂は本当に成仏出来るんだろうか…?
子どもの供養のために人形を捧げることはあるだろうが、母親の彼女の心遺りである子どもの代わりにはなるまい。
ガラガラ「お前は今までピッピにんぎょうで強制的に成仏させられた私のゆうれいの数を覚えているのか?」
冗談抜きにこんな事を思っていそうである。
もちろん、FRLGでは修正された。
トレーナーカードとして旧裏第1弾に登場。なんとポケモンの代わりに場に出せる。HPは10で、きぜつしても相手にサイドをとられず、逃げる事ができない代わりに、自分のターンなら好きなタイミングでトラッシュできる。
バトル場に出して時間稼ぎするのが想定された当初の使用用途なのだろうが、次弾「ポケモンジャングル」に登場したプクリンの技、「ともだちのわ」は自分のベンチポケモンの数だけダメージが増える効果だったため、その水増しとして使用されることに。
人形を引き連れて殴り込みをかけるわけだが、友達が人形しかいないのかとかつっこんではならない。(余談ながら第3弾「化石の秘密」の「なにかの化石」も同様の使い方ができたため、人形と化石を友達と言い張るプクリンを暴れさせることが可能。ちなみに「なにかの化石」の方が入手しやすく進化もできる)
これ以外には拡張シート緑のスリーパーが特殊能力:にんぎょうつかいで、バトル場にいるピッピ人形に自分の技を使わせることができた。幼児が好きそうな人形を使って、いよいよ言い逃れが出来ないとか言わない。
新裏ではリーリエのピッピ人形が登場。
こちらはHP30に増加。ついてるカードを捨てることには変わりないが、自分の番の中でなら、バトル場にでているこのカードを山札の下にもどしてよい。元祖や同種のみがわりロボと比較した時、トラッシュと山札の下のどちらが再利用しやすいかよりも、ベンチが埋まって新しくポケモンを出したい場合、ベンチでの処分方法がない点は注意。
手札のこのカードと入れ替われる技を持つ本物のピッピのカードも存在する。「リーリエのピッピ」ではなく通常の「ピッピ」が、なんで個人所有のピッピ人形に変化するんだとか言わない。