Zundarooms
ずんだるーむず
概要
VOICEROIDを使用したホラーアニメ作りに定評のあるみや氏が制作したVOICEROID劇場シリーズの1つ。海外の都市伝説であるBackroomsを題材として制作されており、ホラー要素やグロ要素が随所に見受けられる一方、氏の予てからの作風である「ホラーとギャグの両立」によるギャグ要素も多分に含まれており、互いが互いを引き立て合う絶妙なバランスとなっている。
IFや過去編を含めた全18話構成となっており(1話あたりの動画時間はバラバラ)、全て合わせた合計時間は4時間弱という超大作となっている。1クールアニメの合計時間が4時間超(264分、op・ed・cmを除いた1話22分×12話計算)である事を踏まえるとよりその大作感が分かる。
尚、今作に限らずみや氏が制作したアニメは一部を除いて
・ホラー
・ずん虐
の要素が少なからず含まれている為、これらの要素に耐性が無い人にはオススメ出来ない。
他作品との繋がり
みや氏が制作したアニメは一部を除いて同一の時間軸の物語であり、登場キャラや設定も継続されている物が多い。特に前作のシリーズ物である「ずんだもんマンション(アライさんマンションを題材とした作品)」とは密接な繋がりを持っており、その作中で明かされた重要な設定をそのまま引き継いでいる。その為「ずんだもんマンション」を見ていないと話が理解出来ない部分も少なからず存在するので、新規の視聴者は「ずんだもんマンション」を見てから本作を見る事をオススメする。
あらすじ
ずん子とイタコが琴葉家にずんだもんの様子を見に行く事になり、後に茜と合流して3人で琴葉家に向かう。その途中でずん子が道端に落ちているずんだ餅を拾い上げ、12年前の事を思い出す。
ずん子、イタコ、タカハシ、ゆかりの4人で神社で遊んでいた時の事。(何故か)ずんだ餅を持って走り回っていたずん子が転んでずんだ餅を放り投げてしまった際、置いてあった地蔵の近くで突如としてずんだ餅が消えた。それを目にしたずん子は「お地蔵さんがずんだ餅食べた!」と大はしゃぎするが、見ていなかった3人は当然意に介さなかった。
その時消えたずんだ餅だとずん子は主張するが、イタコは良く覚えていなかった。
2人を家まで送った茜は用事を済ませる為に外出する。ずん子は(鬼畜にも)ずんだもんに拾ったずんだ餅を食べさせ、ずんだもんはそれを放り投げるが、そこに雷が直撃する。黒焦げになったずんだ餅は襖の方に飛んで行き、消えた。
その後、雷に驚いて気絶したずんだもんを布団に寝かせて2人は去り、暫くして茜が琴葉家に帰宅する。ふと、開いている襖の奥に謎の空間が広がっている事に気付いたずんだもんはフラフラとその中に入っていき、茜の制止の声が届く前に消えてしまう。茜は、丁度きりたんと一緒に帰って来た葵に振り返り、こう言うのであった。
「家を…よろしくね。」
レギュラーキャラクター(過去作登場済)
琴葉家
ずんだもん(絵:坂本アヒル)
今作における主人公(多分、タイトルにもなってるし)。口癖は「のだ」(単体でも良く発する)。
以前は東北家に住んでいたが、諸事情により追い出されてホームレスになった所を茜に拾われ、現在は琴葉家に住んでいる(と言うか飼われている)。そのような経緯もあってか、琴葉姉妹には「ずんだ虫さん」と呼ばれている。何だかんだで姉妹には良く懐いており、基本的には3人で仲良く楽しく暮らしている。茜による躾が良く行き届いており、茜には絶対的に服従している。好物は「ずんだ餅」と「ペットフード(と茜に言わされている)」。
性格は素直だがあまり頭が良くなく、深く考えずに軽率な行動を取りがちで、そのせいで良く不幸な目に合う。だがその都度持ち前の能天気さで何事も無かったかのように立ち直れるのは流石の一言に尽きる。
琴葉茜(絵:坂本アヒル)
実質的な主人公(他作品では彼女が主人公の事も多い)。小学生。
自他ともに認めるサイコパスで、苦手な教科は道徳。また天性のドSであり、その影響でずんだもんは彼女に良く躾けられている。基本的には誰に対しても穏やかな口調で話すが、自分の主張が通らなさそうな時や、相手が敵意を向けた来た時は物凄い表情で凄み、大抵の者は大きく気圧される。どんな状況でもほぼ常に笑顔を絶やさない、勿論戦闘時でも…。
姉妹仲は非常に良好であり、少々天然な葵に振り回される事も時々あるが、どんな時も決して怒らずに優しく接している。ずんだもんに対しては上述の通り大凡人として扱っていない素振りを見せるが、時折見せる優しさから、ずんだもんの事も本当は大切に思っている様子が見て取れる。2人の事は文字通り命よりも大切な存在と思っている可能性が高く、今作においても自らの危険も顧みずにずんだもんを助けにBackroomsに入って行く。
凶悪なまでに高い戦闘力を有しており、エンティティ達に自ら向って行き、片っ端から撲殺して突き進んで行く様は非常におぞま…いや頼もしい。武器はバールのようなもの。好物は「エビフライ」で、エビフライを好まない人間を問答無用で敵扱いする程のエビフライ狂信者。
東北家
東北イタコ(絵:MtU)
東北三姉妹の長女。口癖は「ちゅわ」。ずん子の事は「ずんちゃん」、ずんだもんの事は「もんちゃん」、きりたんの事は「きりちゃん」と呼んでいる。非常に物腰柔らかで誰に対しても優しいが、ダイエット期間中だけはピリついてしまう模様。
新規キャラクター(ネタバレ注意)
迷い込んだ人
さけんでしのお(絵:moiky)
ごく普通のサラリーマン。大の猫好きであり、自分が住んでいる地域にいる猫は大体把握している程。見かけない黒猫の後を追った結果、Backroomsに迷い込んでしまった。
名前から察せられる通り、ボイスは絶叫系COEIROINKとして人気の「松嘩りすく」。
エンティティ ※言葉を話す個体のみ記述
モブオ(絵:丸尾 花)
大人のフェイスリング(のっぺらぼう)。自他ともに認めるドMで、そのマゾヒスト振りはドSの茜すらドン引きさせるレベルだが、それ以外は心優しい紳士。ひょんな出会いから茜と行動を共にする事となる。何故か茜は頑なに彼の事を「カオナシさん」と呼ぶ。
ダンク
通称「ゾウさん」。小さい象のようなエンティティ。突然ずんだもんの目の前に現れ、「ゴシュジン」と呼び行動を共にする事となる。尚、話している内容を理解出来るのは何故かずんだもんだけの模様。好物は「柔らかめの日差し」。