清姫(Fate)
きよひめ
ストーカーではありません。「隠密的にすら見える献身的な後方警備」です。
プロフィール
愛に生きる女(自称)。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。レアリティは☆3。
愛に生きる女(自称)。『TYPE−MOON』には珍しい、正統派でテンプレートなヤンデレキャラ。
メインシナリオでは、第1部1章『邪竜百年戦争 オルレアン』にはぐれサーヴァントとしてエリザベートと共に登場。町中でエリザベートと喧嘩しているところ、竜の魔女に対抗すべく「竜殺し」の英霊を捜索中だった主人公たちに発見され、バトルの後、紆余曲折あって味方となった。
1章が終了するとクリア報酬として必ず入手できる。というか本人が出会い頭さっそく主人公に一目惚れしており、1章の幕間で付いてくる気満々だった節がある。マスター逃げて超逃げて!!
第1.5部3章『屍山血河舞台 下総国』にも見た目がそっくりな別人として登場。
第2部6.5章『死想顕現界域 トラオム 或る幻想の生と死』でも登場する。
汎人類史と敵対する復権界域に所属しており、宝具による焼夷兵器として立ち塞がる。
因みに怪異仲間のキャス狐とはメル友だったりする。類は友を呼ぶのか。また、エリザベートとは犬猿の仲であるもの、なんだかんだと言いつつお互いを理解しているケンカ友達でもある。
ファンからの愛称は「きよひー」。可憐な容姿と強烈な人物像からかファンからも公式からも愛されており、2015年ハロウィンイベントでは事実上のメインキャラの一人として扱われた他、直接イベントには関わらずともアレな二つ名を与えられたエネミーとして何度もイベントに登場している。
個別バレンタインイベントでの彼女からのチョコ礼装はいろんな意味でインパクト抜群である。
真名
和歌山の伝承「安珍清姫伝説」に登場する童女であり、竜となった令嬢、『清姫』。
熊野詣途中に一夜の宿を求めた美形の僧、安珍に一目惚れ。だが、夜更けに安珍の下を訪れた清姫は、すげなく拒絶される。それでも安珍は、熊野詣の帰りにまた会おうという約束を交わす。ところが清姫を恐れた(そして教義上想いに答える訳にもいかなかった)安珍は約束を破り、清姫に会うことなく逃げてしまう。それに気付いた清姫は裏切られたことに絶望し、悲嘆し、憤怒し……
そして竜にその身を変え、彼を追いかけ、追いついた先の寺で鐘に隠れていた安珍を口から火を吹き焼き殺した。安珍を焼き殺した清姫は、彼の後を追い入水。自ら命を絶ったと云う。
人物
一人称は「わたくし」。
生前がやんごとない身分だったためか、基本的には狂気染みているほどに穏やかで気品のある女性。しかしその本性はかなりの激情家であり、好きになった相手が関わると非常に嫉妬深い。
安珍に裏切られた経験から「嘘」を蛇蝎の如く嫌っており、嘘をつくことを絶対に許さない。たとえそれが自分を気遣う嘘や、優しさからの方便でも許さないという筋金入りなもの。聖杯にかける願いも「嘘のつけない世界」。実現したら地獄絵図である。他者へ誠実さを求めると同時に、自身も他者と接する際には言葉や感情を一切偽らない。つまり彼女の言動は全てが本心なのだ。
加えてメル友に負けないくらいの恋愛脳&良妻願望の持ち主。そして思い込みも激しい。そのメル友には「一目ぼれ癖……はまあ良いとして、一言も話していないのに脳内では相思相愛。脳内シミュレートの果てに、結婚を前提とした仲にまで進展」「好き(ゼロ)か嫌い(イチ)かのデジタル思考」などと評されている。清姫も清姫で「玉藻は意外と奥手」だと言い返しはしているが。
契約したマスターに対してその重たい恋愛感情を向けている……というよりすでに嫁であると認識しており、「ますたぁ」と書いて「旦那様(性別関係無し)」とルビが振られる。彼女と付き合う上で思い込みの激しさ(狂化EX)故の認識の齟齬からくるトラブルは避けられないだろう。
というのも彼女はマスターを安珍の生まれ変わりだと信じている節があるからだ。
嘘をついた場合、なんと令呪を1回自動的に消費させる。その基準は厳しく、強がりの嘘や優しい嘘ですらアウトである。また彼女にとって最大の関心事は「マスターが自分のことを愛しているかどうか」であり、ハーレムでモテモテ程度は笑って許してくれるが、清姫以外の誰かと特定のルートに入ろうとすると積極的に虚無の瞳で見つめてくるようになる。自分が正妻であること前提。
それを除けば気立ても良く料理も上手いよく出来た嫁だという。創造神曰く「蛇は蛇でもウロボロスではないので永遠には繰り返さず、何十回目かの試練の後に精神的に成長し、良い妻としてマスターを支えるのであった」という脳内設定はあるらしい(※ あくまできのこ氏の脳内設定)。
その一方で2019年の正月では、料理が基本豪快な火と油を使ったもの一辺倒である事が明らかになった。一応美味しく作れるが、あまりにもバリエーションが少ないという事だろうか。少なくとも、同じ「ヘルズキッチンの問題児」の中で玉藻は厨房の助っ人として数えられた一方で清姫はアウト。設定が現実となるにはもう少し時間がいりそうである(この人よりはマシだが)。
そして恋愛脳で夜這いをかけるほどの積極性を持つ清姫だが、実は性的なことに関してはほとんど免疫がない。性的な言葉どころかそれを匂わせる程度の言葉であっても、聞くと途端に真っ赤になって「破廉恥です!」と相手を批難するほど初心。露出度の高い格好の女など御法度である。
お酒を飲むと思考が幾らか正常になる事もあるらしく、泥酔した状態で鬼ヶ島イベントで門番として立ち塞がった時は何時もの「旦那様」ではなく「◯◯(マスター名)様」と呼んでいた。
なお、清姫の肉体年齢はなんと12歳(推定)である。飲酒は20歳からですよ、清姫さん。
なお独占欲が強いのは確かだが、時代的な感覚からなのか自分を一番に愛してくれるなら多少の妾を囲うことは認めてくれるらしい。ハーレム撲滅派のメル友とは、この辺りで感覚が違う模様である。ただしそこにかまけて清姫へ純粋な愛を忘れると、どうなるかは覚悟しておくべし。
マテリアルにて「嘘を見破る」能力があるとされていたが、これはマスター以外相手であっても通用する能力であることが閻魔亭のイベントや刑部姫の幕間でわかっている(本人の口ぶりから嘘と本音が混じっていてもどこまでが嘘なのかわかる様子)。これを活かして閻魔亭イベントでは「悪人を裁く」事はできても「嘘は見抜けない」という紅閻魔のサポートを見事に行ってみせた。
能力
安珍を裸足で追いかけたという逸話のためか敏捷はCとそれなりだが、他のステータスはEばかり。
あくまでも出自はごく普通の娘でしかないためであろう。ただし後述する宝具のみはEX。
モーション中では、炎を纏わせた扇子による接近戦を行う他、扇子を振って火炎や蒼い炎弾を飛ばしたり、口から火炎放射したり、全身を炎で包んで浮遊しつつ体当たりしたりしている。
エクストラアタックでは、自身を中心に火柱を立ち昇らせ、周囲全体を焼き尽くす。
ステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 |
---|---|---|---|---|---|---|
藤丸立香 | E | E | C | E | E | EX |
保有スキル
狂化(EX) | バーサーカーのクラススキル。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。彼女の場合は意思疎通が完全に成立するが、マスターを「愛する人」と見定め、嘘をつく事を禁ずる。嘘をついた場合、どんな嘘でも必ず見破り、令呪を一回自動的に消費させる。「――嘘を、ついておいでですね」 |
---|---|
変化(C) | 文字通り「変身」するスキル。借体成形とも。女の一念毒蛇と成り果て、大河を渡らん。東洋の低級竜に変身する事が可能。足が生えている間はひたすら走るが、足が消えると、地を這いずり回り始める。炎も吐き出す。どうなってるの。 |
変化(火竜)(C+) | 「変化(C)」が変化したスキル。詳細不明。 |
ストーキング(B) | 愛した標的を追い求め続ける為のスキル。五感と魔力を含めた野生の本能とでも言うべき代物によって、彼女はどこまでも安珍を追い詰める事が可能。空中庭園にすら侵入出来る。 |
スーパーポジティブストーカー(A+) | 「ストーキング(B)」が変化したスキル。詳細不明。 |
焔色の接吻(A) | 清姫がマスターに求めるもの。一度唇を重ねれば、あらゆる妨害を撥ね退け、スーパー清姫ちゃんになる事も吝かでは無い。代償として、マスターの将来が確定(お婿さん)してしまう事が挙げられるのだが、まあ些細なリスクであろう。 |
転身火生三昧(てんしんかしょうざんまい)
- ランク:EX
- 種別:対人宝具(自身)
- レンジ:0
- 最大捕捉:1人
「どうかご照覧あれ!」
「これより逃げた大嘘付きを退治します。『転身火生三昧(てんしんかしょうざんまい)』!!」
炎を吐く大蛇……即ち竜としての転身。
サーヴァントとして召喚された場合は1ターンしか保たないが、転身している間は毎ターン、締め付けまたは炎のどちらかで攻撃を行う。『締めつけ』は直接攻撃、かつ単体攻撃で、吐き出す『炎』は最大10レンジ程度の遠隔全体攻撃であり、とりわけその竜の息の威力は凄まじいものである。
詳細は該当記事を参照。
ゲーム上での性能
初期で三騎いる☆3レアリティのバーサーカーの内の一騎。
三騎の中で最もHPが高く、さらにスキル「変化(C)」を考慮すればそこそこの耐久性がある(あくまで☆3“バーサーカー”の範疇内ではだが)。その分素の攻撃力に欠けるが、「狂化(EX)」と強化クエストで習得する「焔色の接吻(A)」の恩恵でBusterカードは見かけ以上のダメージを叩き出す。そして《Quick:1/Arts:1/Buster:3》という、定形のカード配分と相まって火力には困らない。
意外にもArts、および初手Arts効果が乗ったQuickやExtraAttackのNP回収率が良いので、Artsを絡めたチェインやマイティチェインが決まると高ランクの乱戦中での宝具開放も現実的になる。
宝具は☆3以下バーサーカーに多い全体攻撃で、先述のBuster性能のお陰でかなりの爆発力を発揮する。ついでに宝具強化も残されているため、まだ伸びしろがあるというオマケつき。
低ランク故に霊基再臨に必要な素材もそこまで難易度が高いわけではないため、初心~中級者でも懸けた愛情の分だけ見返りが大きく育てがいのあるサーヴァントでもある。成長曲線も右肩上がりなので、育成によるステータスの伸びを実感しやすいのもミソ。フォウくんカードも併せてきっちり育て上げれば、周回が非常に楽になる。ただし、種火や宝物庫のエネミーは天属性であり、地属性の清姫は相性が悪く、目に見えてダメージが下がってしまう点には注意が必要である。
聖杯転臨を施した場合、Lv80に上げておくだけでHPは10,000を超えてくれるので、より場持ちしてくれるようになる。ATKも800近く上がり7,400を超えてくるので、さらにBuster攻撃と宝具の爆発力が加速する。安珍を自称出来るマスターなら、いっそLv120を目指して見るといいだろう。Lv100時点だとフォウくんカードなしでHP:12,000/ATK:9000未満と、☆4~5級のサーヴァントにも引けを取らないレベルまで育ってくれる。こちらが与えた愛には応えてくれるのだ。
何気に「竜種」特性持ちなので、竜特攻持ちのサーヴァントには注意。第1章の時点では味方ではあるが。一方、第1部1章で敵対したジャンヌ・オルタとの相性もよく、「竜の魔女」によって攻撃力をダブルUPさせてもらえる……が、マイルームでは耳の痛くなるような挑発をかまされる。
2019年1月1日にはモーションが一新され、火焔による攻撃がバリエーション豊かな☆4レベルのものになった。EXアタックでは至近距離で自ら火柱を上げて焼き殺す。『燃えまーす』
また、同時に強化クエストが実装され、「変化(C)」が「変化(火竜)(C+)」へ強化された。
防御力アップの倍率が強化され、敵全体に5ターンの延焼状態を付与する効果が追加された。
自身では宝具でしかやけど状態を付与できないため、同人作家や巴さん等と組ませると効果的。
実はスキルの「ストーキング(B)」は「相手の耐性を完全に無視して効果を適用する」という何気に凄い効果を持っている。流石に弱体無効状態になっている相手には効かないが、相手に攻撃バフをかけてしまうデメリットこそあるものの、自軍の火力を伸ばす手段として覚えておいて損は無い。余談だが、メディアの『破戒すべき全ての符』をはじめとした相手の強化状態を解除するスキルや宝具と合わせると、攻撃バフのみを消去し、防御デバフのみを押し付けることもできる。
また、2024年6月に強化クエストが実施され「ストーキング(B)」が「スーパーポジティブストーカー(A+)」へと強化。3ターン自身にやけど特攻と対象への攻撃でNP回復upが追加された。
それにしてもイベントストーリーにおいて、清姫が主人公達が苦労して様々な手段を用いてようやくたどり着いたセミラミスの空中庭園(『Apo』でもジーク達が侵入に難儀した)に、「愛」の力で何事も無かったかのように侵入していたのはこのスキルの恩恵によるものなのだろうか……
関連人物
生前
安珍
恋焦がれた美男子修行僧。嘘をつかれて逃げられたため、寺の鐘ごとバーニングした。
ギャグ時空設定ではどうも同性愛者だったらしく、清姫も「その気がある」と認知している。
手酷い振り方をした様に思えるがそもそも当時の価値観としてキッパリNOを突きつけるのは「お前と付き合うのなんかお断りだブス」と侮辱するも同義であるため、「また今度」と言いつつまたの機会を作らず自然消滅等とするのが相手に対するマナーであった。更に彼は修行僧であるため異性と関係を持てば死罪であり、おまけに清姫は結婚適齢期も平均結婚年齢も低かった当時でも「ない」とされる違法ロリ(12歳)であった。なので、彼には殆ど落ち度はないのだが……
Fate/Grand Order
契約したマスターにして、愛しの旦那様(ますたぁ)。
基本的に安珍の生まれ変わりとして愛しているものの、実は内心では“安珍が自分に振り返らなかった事”を理解しているようで……?先述の通り第1部1章クリア後に報酬として召喚されているため、自動的にカルデアで召喚されたサーヴァントの中では最古参の1人ということになる。
因みに、別の場所で召喚された際は当然それ以前の召喚やカルデアでの記憶を有していない状態なのだが、彼/彼女に対しては遭遇したらどうあがいても最終的に安珍認定している。例え安珍が存在していない亜種並行世界の同一人物であろうとも惚れている。余程好みなのだろうか……
ちなみにロジック的には無条件で安珍だと認識している訳ではなく「私は安珍様が好き」→「この人も好き」→「私が安珍様以外に惚れるなんてあり得ない」→「なのでこの人は=安珍様」というロジックなので彼/彼女に限らず、清姫が惚れた相手は安珍である(確信)。やっぱりおかしい。
自分以上にマスターと親しい人物だがそこまで嫉妬に駆られてはおらず、自身の幕間でも行動を共にしたり、バレンタインイベントではマスターにチョコを渡すまでの試練の最後の相手として立ち塞がったが、最後は彼女の覚悟を認めて先へ通している。一方で後輩としてマスターを慕っているが、異性としての好意は無自覚な事に憂いを感じていた。因みに元中の人繋がりである。
第1部1章にて共闘した、後天的に変貌したドラゴン娘仲間。
同じ竜属性持ちで喧嘩しがちになるほどの犬猿の仲だが、どこか相性が良いような関係性。清姫曰く「何かある度に増えるプラナリアドラゴン」。しかしこちらもあわよくば増えようとしている。
彼女と肩を並べる主人公ラブ勢。別名「マイルームの寝床に勝手に入り込んでくるトリオ」。
2016年ハロウィンイベント『ハロウィン・カムバック!』ではギャグ時空とは言え、3人とも溶岩の中を泳いできた。戦闘モーション更新と共に、こちらについても言及するようになる。
追加のマイルームボイスにおいて言及された予想外の刺客。
マスターと添い寝しようと布団に忍び込むも、先客として堂々とベッドに居座る彼女に邪魔された。フラン本人は悪気がないだけに、清姫にとっては厄介なライバルが増えたことになった。
メル友。互いのキャラクタークエストにて人となりを言及しており、よく理解しあっている。
ただしキャス狐の発言から、「メル友」であるがゆえか実際に会ったことは無い模様である。
とはいえ、少なくとも『FGO』では『カルデアサマーメモリー』など競演の機会は多い。
メル友。玉藻と共に彼女がどんな人物かを、召喚前にカルデア中に広めてしまった。
サバフェスでは、同人仲間として作業を疎かにしてしまう彼女の世話を焼く場面もある。
かつてヘルズキッチンで料理を指導した文字通りの鬼コーチ。
ブレーキの壊れた清姫が頭の上がらない、極めて希少な人物。
ヘルズキッチンの受講生であり、紅閻魔の門下生同士。
基本的に仲はとても良好だが『閻魔亭繁盛記』で共演した際に「勝手な都合で自分の暗黒面コピーを無断で作られ、それを倒される」という大変不名誉な目に遭ったため危うく絶交しかけた。
第1部1章で敵対した。マイルームでは「あなたは病気」「嘘を許容できないのなら、尼僧にでもなればいい」と挑発してくる……のだが、清姫は求婚した相手からして僧侶だったわけで……
2015年ハロウィンイベントで共演した、破廉恥なアサシン。
前述の通り清姫と相性の悪いサーヴァント。ちなみに中の人繋がり。
バレンタインシナリオや『魔法少女紀行 プリズマ・コーズ』にて基本的に危険人物扱いされている清姫を珍しく高評価していた。しかし、目立たないだけでファントム自身も清姫に並ぶ危険人物であるため(愛に狂って凶行に至ったという)同族的な感覚で見ているのかもしれない。
静謐のハサンと同じく、メインストーリーにおけるマスターガチ恋勢達。
マシュやジャンヌ・オルタと同様に清姫とは恋のライバル関係として描かれる事が多い。
ネタバレとなるため詳細は避けるが、相性最悪であろう相手。
ファンアートでは二人がいがみ合ってる作品も多数投稿されている。
波長の合う幻霊で、イベント『踊るドラゴン・キャッスル!』にて霊基を貸し与えている。
記憶面はともかくとして、性格面は清姫が大分侵食してしまっている気がするが……
−turas réalta−
第1部奇数章を描く漫画版『Fate/Grand Order −turas réalta−』においては、第一特異点における味方サーヴァントの一人として活躍。大海魔に対して宝具を発動し火だるまにした。
だが原作と違うのは、その後第三特異点へのレイシフト当日にカルデアに押し掛け、そのまま第三特異点に同行するなどレギュラー化してしまった事。しかも別にカルデア側が召喚したわけでもなく、自力でたどり着いたのだ(ロマニ曰く「よくわかんないけど愛的な力じゃないかな?」※)。
性格は比較的マイルドで、自分の醜い姿を気遣っての嘘だったら許容してくれる他、惚れている相手が後輩を心配させないために言ったことも「嘘つき」というだけで大目にみてくれているが、惚れている相手が自分に対して嘘を吐くのは我慢ならないようで、自分の逸話を簡潔に説明した上で「私には吐かないでくださいね。旦・那・様♡」と物騒さを感じさせる笑顔で忠告している。
第五特異点にはとある事情で同行せず、留守番扱いとなった。
多種多様なサーヴァント達が常時現界しカルデアの各種業務を手伝ってくれていた原作と違い、こちらは常駐サーヴァントが居なくて慢性的な人員不足になっている事から、清姫も貴重な人手としてモニターのナビゲートや炊事場で働かされたりしていた。自分の代わりに同行することになったヘクトールに対しては、第三特異点で敵対したこともあって疑いの目を向けている。
第七特異点は総力戦ということなのか、直前に召喚されたアルジュナ、マスターとの絆を深めたヘクトールと共に同行。アニメ版の藤丸&マシュが苦戦していたウリディンムの群れを、息の合った連携で撃破し、キングゥとの対決に突入(そのためイシュタルとの遭遇が後回しになった)。
プロローグでわずかに描かれた終局特異点にも、各特異点のキーパーソン達(ヘクトールや黒化していないアルトリアの姿もあった)に混じって清姫の姿もはっきりと描かれている。
※ 後にこの召喚はマーリンの手引きによるものだと発覚(ヘクトール、アルジュナも同じ)。真相を聞かされた清姫は泣いた。まあ、愛の力によるものじゃないと言われたらショックか……
余談
2015年エイプリルフール企画『Tmitter2015』のキャス狐のアカウントでビジュアルは先駆けて公開されていた。その時はキャス狐曰く「前髪パッツン」だったそうだがイラストとは違っていたため、すぐに「前髪パッツンと言ったな、あれは嘘だ」となかったことになっている。ちなみに『みこーん知恵袋』にもコメントを投稿しており、当時からそのヤンデレ性を遺憾なく発揮していた。
そして実装後、即バーサーかわいいという単語が元ネタではなく清姫を指す言葉となってしまった(現在では別キャラも該当しているがこのタグを再燃させたのは間違いなく彼女である)。
2016年8月11日からの水着イベントにて、☆4ランサーとして期間限定実装された。
再臨しても着込むタイプなので分からなかったが、実は意外と良いものを持っている。
これで肉体年齢は10代前半(それも原典では12歳が最有力)なのだから恐れ入る。
初出は不明であるが、誰が呼んだか『思い込みだけで幻想種へ至った逸般人』。
宝具的に見れば大体合っているから困る。それか祖先に竜種でもいたのだろうか……?
上述の通りサーヴァントとしての彼女は貞操に関しては比較的純情なのだが、イベント等での出番や何よりファンアートや同人作品では割と暴走するケースが多く見られている。二次元のヤンデレはそっち方面だと既成事実から堀を埋めていくキャラも多いし、そもそも彼女は原典で一目ぼれした安珍に即夜這いしたという前科があるのでその点ではある意味設定に忠実と言える。
ちなみに、リアルイベントで☆3以下の中でLv120にしたマスターが多いサーヴァント第1位である事が明かされた。やはり『FGO』最古参だけあってヒロイン力はトップクラスなのである。