概要
神聖ブリタニア帝国ブリタニア皇帝直属の、最大12人、13人の騎士で構成される帝国最強の精鋭部隊。
皇歴2017年を舞台としたアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』時点では設定上のみの存在であり、ゲーム『コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS』では「ナイトオブナイン」のノネット・エニアグラムが登場し、皇歴2018年が舞台のアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』で正式登場した。
皇歴1860年頃を舞台とした漫画『コードギアス 漆黒の蓮夜』では、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア達が生きている時代からおよそ150年以上前のナイトオブラウンズが登場する。
ゼロレクイエム後に第100代皇帝ナナリー・ヴィ・ブリタニアが在位期に、ブリタニアの帝政を廃止して超合集国に加盟したため、ナイトオブラウンズは廃止され消滅した。
生き残ったメンバーの内、ジノ・ヴァインベルグは黒の騎士団に在籍し、アーニャ・アールストレイムは軍を去っており、ノネット・エニアグラムはグリンダ騎士団に在籍している。
『コードギアス』シリーズはアーサー王伝説をモチーフにする事が多い為に、この組織名もアーサー王に仕えた「円卓の騎士」を英語にしたものから来ている。
(しかし、正しい綴りは「Knight of the round table」である。)
同様に、彼らの乗るナイトメアフレームの名も全て円卓の騎士の名前から取られている。
皇帝直属の騎士であるため、ブリタニア皇族に仕える臣下の中でも最高位に位置しており、自身のナイトメアフレームを開発する専任チームや直属の部隊までもが存在する。他にもラウンズの騎士は専用の白い騎士服と、それぞれの席のパーソナルカラーのマントが支給される。
弱肉強食を謳う帝国が誇る最強騎士団だけに、その選定基準はただ実力のみ。
人格、出自、年齢、性別などは一切関係なく、皇帝の任命を受ければその資格を得る。
その為に、メンバーの中には名門貴族から占領地出身のナンバーズまでおり、人格的には一癖も二癖もある人物もいる。
ラウンズに所属する騎士達は、それぞれが「ナイトオブワン」から「ナイトオブトゥエルブ」までの数字が与えられているが、これらの数字はあくまでただの番号の席次であり、ナイトオブワン以外のラウンズの騎士達には、基本的に序列や上下関係などは一切無く、立場はあくまで対等である。
小説『コードギアス 反逆のルルーシュ R2 ナイトオブラウンズ』によれば、就任当初はジノ・ヴァインベルグ達ナイトオブラウンズに対して敬語だった枢木スザクに対して、ジノが「ラウンズには数字の順番はあるが序列は無い」と何度も言い聞かせて敬語を止めさせたという。
席は12まで存在するが、必ずしも12人いるわけではなく、空席になっている番号も存在する。また、漫画『コードギアス 漆黒の蓮夜』では席が13まで存在している。
ラウンズの中でも「ナイトオブワン」だけは特別であり、他の騎士達をまとめる事実上の騎士団長の立場になる。それに合わせて他のラウンズの騎士にも無い様々な特権も有しており、その中でも最大の物が希望する植民エリアの1つを統治できる権限である。枢木スザクは当初からその権限でエリア11を統治することを望んでおり、ラウンズ加入と「ナイトオブワン」への昇格を目指していた。
しかし、第98代ブリタニア皇帝シャルル・ジ・ブリタニアの時代の「ナイトオブワン」のビスマルク・ヴァルトシュタインは、「ラグナレクの接続」計画の同志であった為に、スザクが「ナイトオブセブン」になっても拝命する事は不可能だった。
歴史
小説『コードギアス 反逆のルルーシュ R2 ナイトオブラウンズ』によれば、ナイトオブラウンズの歴史はかなり古く、初代皇帝リカルド・ヴァン・ブリタニアの即位以前、ブリタニア皇族がまだ公爵家だった頃から存在している。
中でも、リカルドの部下にして親友だったリシャール・エクトル卿は当時の「ナイトオブワン」でもあった。リシャールはリカルドと共に女王を救った騎士であり、後に神聖ブリタニア帝国内で様々な作品の主人公になっている国民的英雄である。
皇暦1860年頃、漫画『コードギアス 漆黒の蓮夜』によれば、「ナイトオブワン」のクリストファー・チェンバレンがコードを持った男U'によりナイトメアに変化させられた事で、ナイトオブラウンズは内部分裂に陥った。当時、神聖ブリタニア帝国は次期皇帝と目されていた第1皇子バジーリオがヴァインベルグ家の入り婿ガヌロンに殺害され、覇権争いに突入していた。最終的にエル家の腹違いの姉弟クレア・リ・ブリタニアとニールス・リ・ブリタニアを中心とする正当派、ブリタニア皇族リシャールを戴いたブリタニア貴族ロレンツォ・イル・ソレイシィを中心とした純血派に国内が二分された。喋る事も出来ない異形の巨人になっていた「ナイトオブワン」のクリストファー・チェンバレンはクレアと出逢った事で母国への忠誠心を思い出し正当派に、「ナイトオブエイト」のヴィクトリアはロレンツォを主として純血派に付いた。正当派と純潔派の会談が城で行われるが、純潔派のロレンツォが戦端を開き、最終的にロレンツォがU'の手でギアスユーザーとなっていた栞のギアスにより、心の中の「支配欲」が「皇族への忠誠心」の下に優先順位を入れ替えられ、クレアに忠誠を誓う事となった。「ナイトオブエイト」のヴィクトリアはクレアと栞の殺害を試みるがアルト・ヴァインベルグ達に阻まれ失敗。ブリタニア皇帝となったクレアの手で、ブリタニアは一つとなった。
皇暦1997年時、小説『コードギアス 反逆のルルーシュ R2 ナイトオブラウンズ』によれば、ナイトオブラウンズは12人の騎士だけでなく、その直属の手勢や組織、ラウンズ候補生などの関連組織・予備戦力が多数付随した一大規模を誇る巨大勢力であった。
しかし、同年に勃発した「血の紋章事件」によってナイトオブラウンズは内部分裂を起こし、内乱の結果、少数派だった第98代ブリタニア皇帝シャルル・ジ・ブリタニア一派が勝利した為に、大粛清の末に殆どの人員が一掃され、組織は大幅に弱体化してしまった。皇歴2017年時点のラウンズに空席が目立つのもこの事件の影響である。
当時のシャルルに叛旗を翻した「ナイトオブワン」を初めとしたラウンズは、殆どが当時「ナイトオブツー」だったマリアンヌによって殺害された。
事件後はマリアンヌがシャルルの妃に迎えられたのもあって、かなり長い期間ラウンズの定員は「ナイトオブファイブ」から「ナイトオブワン」に昇格したビスマルクの一人だけで、現在のメンバーがラウンズに就任したのは比較的最近の事とされている。
そしてアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』劇中の時間軸においても当時の傷跡は癒えきっておらず、若手騎士を主力とせざるを得ないなど、未だ往時の勢力を取り戻せてはいない。
『コードギアス 漆黒の蓮夜』の時代の構成メンバー
皇歴1860年頃に登場。
ナイトメアフレームが開発されていない時代の為、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア達の時代と比べ、ラウンズの各人が一騎当千の戦闘能力を持っている。
組織のまとめ役である「ナイトオブワン」のクリストファー・チェンバレンが、実兄ダミアンに騙され毒を盛られ、謎の男U'の力でナイトメアへと姿を変えられてしまう。超復元力を持った彼を倒す事も出来ず無人島に放置されたまま、ラウンズは分裂状態にある。
「ナイトオブエイト」の真空のヴィクトリア、「ナイトオブサーティーン」の断頭台のバルバロスの二人は、U'と敵対している純潔派のブリタニア貴族ロレンツォ・イル・ソレイシィに与している。
「ナイトオブサーティーン」の断頭台のバルバロスは、アルト・ヴァインベルグの手で殺害された。
「ナイトオブワン」のクリストファーは後に蓮夜達の味方になり、言葉は喋れない巨人のままであるが、祖国神聖ブリタニア帝国に帰還し、純血派との戦いで睨みを利かせる。
「ナイトオブエイト」の真空のヴィクトリアは、最期までロレンツォに付き従ったが、アルト・ヴァインベルグに敗北し捕縛された。
席次 | 名前 | パーソナルカラー | 異名 |
---|---|---|---|
1 | クリストファー・チェンバレン(ナイトメアになった後放置されていたが、後に母国へ帰還) | ? | ? |
2 | ? | ? | ? |
3 | ? | ? | ? |
4 | ? | ? | ? |
5 | ? | ? | ? |
6 | ? | ? | ? |
7 | ? | ? | ? |
8 | ヴィクトリア | 赤色 | 真空 |
9 | ? | ? | ? |
10 | ? | ? | ? |
11 | ? | ? | ? |
12 | ? | ? | ? |
13 | バルバロス(アルト・ヴァインベルグに敗死) | 黒色 | 断頭台 |
第98代皇帝:シャルル・ジ・ブリタニアの在位期における構成メンバー
皇暦1997年~皇歴2018年に登場。
小説『コードギアス 反逆のルルーシュ R2 ナイトオブラウンズ』によれば、第98代ブリタニア皇帝シャルル・ジ・ブリタニアの治世は皇歴1997年にまで遡り、同年の「血の紋章事件」でナイトオブラウンズの内部分裂、多くのラウンズの粛正が起こり、生き残ったのは「ナイトオブツー」だったマリアンヌ、「ナイトオブファイブ」ビスマルクのみだったとされる。
皇歴2010年までに「ナイトオブツー」のマリアンヌ・ヴィ・ブリタニアが脱退している。マリアンヌの後任は、ベアトリスが小説版『コードギアス 反逆のルルーシュ』で、ミケーレは映画『コードギアス 亡国のアキト 第1章 翼竜は舞い降りた』で判明しているが、彼らは皇歴2017年までには脱退している。
皇歴2018年、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』で、「ナイトオブセブン」として枢木スザクが就任している。
同年に、「ナイトオブテン」のルキアーノ・ブラッドリーが第二次東京決戦において、紅月カレンの駆る紅蓮聖天八極式と交戦し、敗死している。
「ナイトオブファイブ」、「ナイトオブエイト」、「ナイトオブイレブン」の4人については、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』、アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ R2』の時点で不明だったが、
「ナイトオブファイブ」の???は映画『コードギアス 奪還のロゼ』で判明した。
席次 | 名前 | パーソナルカラー | 乗機 |
---|---|---|---|
1 | ビスマルク・ヴァルトシュタイン(皇暦1997年以降) | 白色 | ギャラハッド |
2 | マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア※1(皇暦1997年時在任、皇歴2010年時点で脱退済み)、ミケーレ・マンフレディ(皇歴2017年時点で脱退済み)、ベアトリス・ファランクス(皇歴2017年時点で脱退済み) | 赤色 | サグラモール※2 |
3 | ジノ・ヴァインベルグ(皇歴2018年時) | 緑色 | トリスタン |
4 | ドロテア・エルンスト(皇歴2018年時) | 水色 | パロミデス |
5 | ビスマルク・ヴァルトシュタイン(皇歴1997年時)、??? | 黄色 | ? |
6 | アーニャ・アールストレイム(皇歴2018年時) | 桃色 | モルドレッド |
7 | 枢木スザク(皇歴2018年時) | 青色 | ランスロット・コンクエスター |
8 | 空席 | 青緑色 | ? |
9 | ノネット・エニアグラム(皇歴2018年時) | 紫色 | ランスロット・クラブ※3 |
10 | ルキアーノ・ブラッドリー(皇歴2018年時、第二次東京決戦で戦死) | 橙色 | パーシヴァル |
11 | 空席 | 茶色 | ? |
12 | モニカ・クルシェフスキー(皇歴2018年時) | 黄緑色 | フローレンス |
不明 | ???※4 | 赤色 | 不明 |
※1:【休憩時間に裏話⑥】
※2:サグラモールという名前は開発時の名前で、ユーロ・ブリタニアに転向した際に、ヴェルキンゲトリクスという名前に変えられロールアウトした。
※3:漫画『コードギアス 双貌のオズ O2』によれば、本来の持ち主であるライが行方不明な為に、ノネットが保有しているらしい。
※4:パーソナルカラーは赤だが、当時の席次が不明。肩に「ⅩⅢ」の焼き印を刻まれてるが明言されていない。
第99代皇帝:ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの在位期における構成メンバー
皇歴2018年に登場。
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが、実父であり前皇帝シャルル・ジ・ブリタニアの殺害を公言した為、ルルーシュに付き従っていた枢木スザク、行方を眩ませたノネット・エニアグラムを除いた全員が叛乱を起こした。
「ナイトオブワン」のビスマルク・ヴァルトシュタイン、「ナイトオブスリー」のジノ・ヴァインベルグ、「ナイトオブフォー」のドロテア・エルンスト、「ナイトオブトゥエルブ」のモニカ・クルシェフスキーは、ジノを除いてスザクに敗死する。
生き残ったジノと「ナイトオブシックス」のアーニャ・アールストレイムはナナリー・ヴィ・ブリタニアを担ぐシュナイゼル・エル・ブリタニア陣営に加わり、ルルーシュと敵対し続けた。
当時の「ナイトオブファイブ」はこの戦いには一切参加しなかった。
席次 | 名前 | パーソナルカラー | 乗機 |
---|---|---|---|
0※ | 枢木スザク | 黒色 | ランスロット・アルビオン |
1 | ビスマルク・ヴァルトシュタイン(反乱→戦死) | 白色 | ギャラハッド |
2 | 空席 | ? | ? |
3 | ジノ・ヴァインベルグ(反乱→シュナイゼル側に合流) | 緑色 | トリスタン |
4 | ドロテア・エルンスト(反乱→戦死) | 水色 | パロミデス |
5 | ???(未参戦) | ? | ? |
6 | アーニャ・アールストレイム(シュナイゼル側に合流) | 桃色 | モルドレッド |
7 | 空席(スザクが0番「ナイトオブゼロ」に昇格した為) | ? | ? |
8 | 空席 | ? | ? |
9 | ノネット・エニアグラム(消息不明) | 紫色 | ? |
10 | 空席(ルキアーノが既に戦死している為) | ? | ? |
11 | 空席 | ? | ? |
12 | モニカ・クルシェフスキー(反乱→戦死) | 黄緑色 | フローレンス |
※:「ナイトオブゼロ」はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア皇帝によって新設された。ルルーシュ曰く「ラウンズを超えたラウンズ」。
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登場作品 | コードギアス 反逆のルルーシュ / コードギアス 反逆のルルーシュ R2 / コードギアス 双貌のオズ / コードギアス 双貌のオズ O2 / コードギアス 漆黒の蓮夜 |
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主君 | シャルル・ジ・ブリタニア |
ナイトオブラウンズ(シャルル統治時代) | 01.ビスマルク・ヴァルトシュタイン / 03.ジノ・ヴァインベルグ / 04.ドロテア・エルンスト / 06.アーニャ・アールストレイム / 07.枢木スザク / 09.ノネット・エニアグラム / 10.ルキアーノ・ブラッドリー / 12.モニカ・クルシェフスキー |
ナイトオブラウンズ脱退者 | 02.ミケーレ・マンフレディ |
所属国 | 神聖ブリタニア帝国 |
アインベルク--コードギアス奪還のロゼに登場するネオ・ブリタニア帝国が擁する騎士団。番号ではなくチェスになぞらえた称号を持つ為、理論上の最大人数はナイトオブラウンズと同じ。