長野線
ながのせん
概要
長野県長野市にある長野駅から、同県須坂市の須坂駅、同県中野市の信州中野駅を経由して同県下高井郡山ノ内町の湯田中駅を結ぶ路線。営業キロ33.2km。
長野電鉄で唯一現存する路線。地方私鉄としては珍しい地下区間(長野駅から本郷駅までの区間)があり、また長野駅から朝陽駅間は複線区間となっており、このうち長野-信濃吉田間は開業当時から複線であった。以前は長野駅から須坂駅までの区間の事を指していた(須坂-信州中野間は河東線、信州中野-湯田中間は山ノ内線であった)が、2002年の河東線信州中野-木島間(通称、木島線)の廃止に伴い、運行形態に合わせて現在の名称へ変更された。
現在、地下鉄乗り入れ用だった車両や元地下鉄電車が走ったりしているため紛らわしいが、長野-善光寺下間のトンネルは建築限界にゆとりが取られているため地下鉄扱いではない(ただし、かつて車内に掲載されていた路線図では、地下鉄区間の名称が使用されていた)。難燃化処理やヒューズ設置場所の変更だけの改造で、貫通扉を持たない中古車両(初代東急5000系)を導入できたのはこのためである。
運行形態
長野-須坂・信州中野間は毎時2-4本、信州中野-湯田中間は毎時0.5-1本の列車が運行されている。長野オリンピックの前後では、日中は毎時1本の特急と毎時4本の各駅停車を組み合わせたパターンダイヤによる高頻度運転を行っていたこともある。信州中野-湯田中間は40パーミルの急こう配が存在し、抑速ブレーキ搭載車でないと入線できないため、8500系は長野-信州中野間のみの区間運用限定となっている。普通列車の大多数は信州中野駅で乗り換えとなる。
特急列車は停車駅の違いで定期列車2種類・不定期列車1種類の計3種があり、座席は指定席と自由席が存在する。特急料金は自由席利用の場合1人100円である。座席指定制度(指定席)は2000系導入当時に行われていたが、一旦中止されたのち2021年6月から復活した(ただし2024年9月から3か月ほど休止)。対象となる車両は、9時から17時代の間に運転される列車における1000系「ゆけむり」の進行方向一番前の車両と、2100系「スノーモンキー」の湯田中方先頭車(1号車:クハ2150形)で、これまでどおり2100系の個室も対象である。座席指定券は乗車日の31日前からインターネットなどで予約することが可能。
A特急
長野線の最速達列車。主に日中に運行。2100系「スノーモンキー」導入までは1000系「ゆけむり」による運行であったが、2100系導入後は両方使用されている。
使用車両
2012年までは自社オリジナル車両も営業運転を行っていたが、現在は全て関東地区からの中古車で運用されている。
過去の主な車両
- 2000系:特急運用を中心に半世紀以上に渡って使われた。オリジナル車。
- 0系/10系:愛称「OSカー」。オリジナル車。
- 2500/2600系:元東京急行電鉄初代5000系
- 3500/3600系:元営団地下鉄3000系
駅一覧
●:停車、|:通過、普通列車は各駅に停まるため省略。
※1:黒塗りは地下区間。
※2:太字は複線区間。