概要
「もしも○○がこうだったら」等、現実の世界を希望通りの世界に改変する能力を指す。
歴史改変とは違い、元からそうだった、今そうなったという既成事実を作り出すのが特徴。また、他人の認識だけではなく物質やそれを形成する宇宙の法則そのものを改変出来るので常識改変とも大きく異なる。
欲しいものがあればなんの努力もせず手に入り、恋愛や人間関係も自由自在。たとえ敵が現れても瞬殺どころか最初から居なかったことに出来る。それどころか自分にとって都合のいい世界や宇宙を一から作り出す事すら可能。文字通り神やチートの如き能力であり、いわゆる超能力の中でも万能かつ最強の能力と言える。
一方、あまりにも万能過ぎて物語や世界観を破綻させかねない面があり、作中に登場する際には何らかの制約が設けられることが多い(使用者が能力を自覚していない、能力者が意識している部分しか改変できない、能力の発動範囲などに限界がある、逆に能力が強すぎて制御できない等)。あるいは主人公の敵対者や中立的存在しか所持していない事も多い。
例えばMARVELコミックには「現実改変能力者の中でも更にチート級の能力を持つヒーロー」がいるが、凶悪なヴィランを現実改変で消滅させ世界を平和に……というような展開はまずない。むしろ、メンタルの強さがその能力に追い付いてない為に能力を制御できず、逆に騒動や世界の危機のきっかけになってしまうことが殆どである。
また、『SCP Foundation』では、「ヒューム値」という現実改変能力の土台となる設定が用意されているほか、「スクラントン現実錨」などの現実改変を阻害する装備・対抗策が確立しているので、並の現実改変能力者は作中に登場する前に抹殺されている(これも先述の「現実改変能力によって物語や世界観が破綻する」事を阻止する為の設定と言える)。一方、それらの対策が通用しない強力な現実改変能力者、あるいは現実改変能力が通用しないSCPオブジェクトも脅威として存在している。
アダルト系の作品に本タグが使用されている事もあるが、流石に上記のような万能の力が登場する事は少なく、「常識改変」の意味で使用されている事が多い。
(例えば、読者・視聴者・消費者が「気の強い女を屈服させる」話だと期待している成人男性向けのエロ・コンテンツで「現実そのものや事実そのものを変える」意味での「現実改変」を使って「『その女性は気の強い女』だという『作品世界内での事実』そのものを消して、その女性が『現実改変能力を使った人物にとっての都合のいい女だった』という『新しい事実』で上書きする」という展開になってしまうと、読者・視聴者・消費者からすると「え? 何か思ってたのと違う」となりかねないので、チート過ぎるので、作者側からすると、エロ・コンテンツ内では巧く活用するのが困難なギミックとも言える)
一例
- 涼宮ハルヒ(涼宮ハルヒシリーズ)
- SCP-239(SCP Foundation)
- SCP-240-JP(SCP Foundation)
- SCP-280-JP(SCP Foundation)
- 崇高なるカルキスト・イオン(SCP Foundation)
- 他多数(SCP Foundation)
- 世界変換マシン(ドラえもん)
- UMA(アンデッドアンラック)
- チェンソーマン(チェンソーマン)
- スカーレットウィッチ(X-MEN)
- なお、MARVELコミックには彼女以外にも現実改変能力を持つ者が少なからず存在する。
- ラムダ・ドライバ(フルメタル・パニック)
- 常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ (仮面ライダージオウ)
- 創世の女神(仮面ライダーギーツ)
- 浮世英寿/仮面ライダーギーツ(仮面ライダーギーツ)
- 新条アカネ(SSSS.GRIDMAN)
- ただし、改変には怪獣を介する必要があり、かなり制限が多い。
- 髙羽史彦(呪術廻戦)
- ザ・ワールド・オーバーヘブン(ジョジョの奇妙な冒険アイズオブヘブン)
- スタープラチナ・オーバーヘブン(ジョジョの奇妙な冒険アイズオブヘブン)
- シオン(転生したらスライムだった件)
- ミスター・VTR(キン肉マン)
- 神刀・雨御前(文豪ストレイドッグス)
関連タグ
メタフィクション:一部の現実改変はこの要素を持つ。