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ルギアの編集履歴

2023-07-08 11:23:52 バージョン

ルギア

るぎあ

ルギアとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するキャラクター(モンスター)の一種である。

「ギャーアアス!!」


基礎データ

全国図鑑No.0249
ジョウト図鑑GSC:No.247 HGSS:No.252
ぶんるいせんすいポケモン
タイプエスパー / ひこう
たかさ5.2m
おもさ216.0kg
とくせいプレッシャー / マルチスケイル隠れ特性
タマゴグループタマゴみはっけん

※プレッシャー:自分が技を受けると、相手が使用した技のPPが2ずつ減る。

※マルチスケイル:HPが満タンのとき、受けるダメージが半減される。


他言語版の名称

英語Lugia
イタリア語Lugia
スペイン語Lugia
フランス語Lugia
ドイツ語Lugia

概要

第2世代『金・銀』で初登場した伝説ポケモンで、『銀』版のパッケージを飾っている。

ホウオウと対になる存在で、ジョウト地方の伝説に語られる。

名前の由来は恐らく『Argentum』(ラテン語:)と思われるが、ハッキリとした語源は存在しないとも言われている。


ルギア再!爆!誕!【00】

海の神」と伝えられる存在で、翼を軽く羽ばたいただけで民家を吹っ飛ばす程の力を持ち、力を込めて羽ばたくと40日が続くとも、逆に荒れ狂う海を鎮めるとも云われている。

大嵐の夜に姿を見たという話もあり、ゲームにおいて「あれはいったいなんだったのだろう」などと曖昧に話されていた。


その強すぎる力ゆえに、人間はおろかポケモンすらも寄りつかない程の深海や海底洞窟の奥地などで静かに自身の力を抑えながら暮らしている。

一応、イルカ海鳥の様に大気中で呼吸をする生物なようだが、数年単位で潜水する事ができるほどの肺活量を誇り、専用技『エアロブラスト』も溜め込んだ空気を弾丸のように吐き出す技である。


翼竜に近い全身は、激しい海流に適応するために丸みを帯び、「銀色の羽」と称される白い羽毛に覆われている。また、翼の先は水をかくのに適した手のような形になっている。

鋭い目元や背中、尻尾の先からは水中での姿勢制御用と思われる藍色のフィンが生えており、腹部はそれより少し薄い青色となっている。

なお、ゲームの初期の公式イラストにおいては青系部分がほぼ黒であった。


また、『クリスタルバージョン』における坊主の話によれば、うずまきじまに居を構える以前はかつてカネのとうと呼ばれていた現在のやけたとうの主であったと言われており、火事で塔が焼けてしまった後にこの地を去ったと言う。ここからやけたとうのモデルが銀閣寺である事が窺える。


うずまきじまでも伝承が存在していて、元は一つの島であったうずまきじまの島民が争いを続ける事に怒って、落雷で島を4つに引き裂いて大滝の奥に姿を消したという。しかしながら、メディアでも取り上げられる事の多いホウオウの伝承と比べて、マイナーになりがちである(これには歴代ポケモンでも珍しい、パッケージを飾る禁止伝説の出現する場所がバージョンで全く異なるという事情があるからであろう)。


このためかポケモン25周年記念公式アニメ『ポケモンエボリューションズ』ではジョウト地方の物語「ザ・ショウ」において、これまで散々触れられてきたホウオウではなくルギアに関する伝承にスポットが当たった。

曰く、カネのとうが健在だった時代はホウオウ共々エンジュの人々と交流を持っていたらしい。カネのとうに雷が落ちた際は羽ばたきによる暴風と呼びよせた雨で火災を消し止めたが、人々との絆の象徴だった塔が焼け落ちてしまったことを悲しんで失意のまま姿を消したとされる。

直後に「清らかな心を持つ者の訪れを待っている」という形で伝承が結ばれているが、直前までに展開された物語とは微妙に繋がらない不自然な結びであることや『ポケモンジェネレーションズ』での「カネのとうの火災は戦争が原因」という情報を踏まえると、そもそも塔を襲った雷が人為的なモノであり(火災を消し止めて塔を護ろうとしているのでエンジュの人々は恐らく無関係)それにより人間を警戒・失望したが、それでもなお人間との復縁を願っている、といった可能性が考えられる。


また、カネのとうに落ちた雷燃やした炎炎を消し止めた雨三犬のルーツとも言われているが、内スイクンに相当する雨はルギアが降らせたものだったことが判明した。つまりスイクンはルギアとホウオウの子供みたいなものと言えなくもない……かもしれない。


『生命の源』とされる深層海流の象徴としてデザインされている。

『生命の絶対的母』生命を生み出したとされる深層海流の化身とされているだけあって、ルギアは生命と共存の象徴として、『生命の母』として扱われている。


色違いはフィンが系統の色に、腹部はピンク色に変わっている。



ホウオウ&ルギア - ポケモン金銀

実は映画用に作られたポケモンであり、いわばアニメオリジナルのポケモンであった。

その後当時開発が難航していた『金・銀』において「伝説のポケモン」としてゲームに逆輸入される形で初登場し、現在に至る。

『銀』『ソウルシルバー』でパッケージ・タイトル画面を飾っていることもあり、知名度は高い。


後述する強力な隠れ特性「マルチスケイル」を獲得している。

スケイルとはウロコのこと。「金・銀の時点で羽毛があるということが明確になっているルギアのウロコとは?」と言われることが多かったが、新無印で体表が拡大された際にキラキラしたウロコの質感が映し出された。その部位は胴体だったため、ウロコと羽毛の両方を持つポケモンなのだろう。


他の伝説鳥ポケモンとの関係

ホウオウ

  • 上記にもあるようにホウオウとは対となる存在で、『太陽⇔月』『昼⇔夜』『陽⇔陰』『天空⇔海底』『上⇔下』の関係とされる。出現場所もホウオウが上に進む場所なのに対しルギアは下に潜っていく(ソースはHGSSのOPデモ)。
  • 設定の元は近い能力のスサノオアマテラスの引きこもりの逸話を合わせてとったものだと考えられる。
  • 更に公式イラストのポーズも金銀時代はホウオウが翼を上に振り上げているのに対し、ルギアは翼を下に振り下げている。また、『HGSS』では左右逆を向いたポーズになっている(ただし、これはRS以降のパッケージを飾ったポケモン共通の仕様でこの2体に限った話ではない)。
  • 奇遇にもどちらにも「生命」に関わる設定(こちらは誕生・母性)がある
  • ホウオウと対になることから、姿は東洲斎写楽の“大谷鬼次の江戸兵衛”がモチーフではないかとも言われているが、真偽はよく分からない。鳥類に該当するのかそれとも爬虫類や哺乳類なのかどうかも不明。
  • 羽毛と鱗を併せ持つことを考えると、レシラムのように鳥竜やファードラなのかもしれない。モチーフが鳥類だとするならば恐らくカモメなどの海鳥が候補に挙がるだろう。

三鳥

  • よく三鳥のマスター扱いされる彼(彼女?)だが、原作ゲームではホウオウ三犬のように三鳥との間に密接な関係があるわけではない。三鳥のマスター扱いされるのは初出となった『ルギア爆誕』の影響によるところが大きい。
  • 一方で、ルギアと三鳥をセットにしている公式媒体が少ないわけではなく、『ポケモン不思議のダンジョン赤・青の救助隊』では三鳥を全員仲間にすると「渦潮の石」というアイテムの力でルギアのいる銀の海溝に行けるようになったり、『ポケモンXD』では前作で仲間に出来たポケモンがホウオウ&三犬だったのに対して、当作では三鳥ルギアが仲間に出来る仕様になっていた。
  • 本家でも『HGSS』のCMにルギアと三鳥がセットで登場していたが、OPデモでは三鳥は登場しておらず、リメイク前と違って三鳥と伝説上で結びつきがある設定が登場するというわけでもなかった(CMでの組み合わせは完全なるファンサービスというやつである)。
  • 『BDSP』ではルギアに会う為に必要な「あらしのせきばん」の入手条件にカントーの部屋でフリーザー、サンダー、ファイヤーを捕獲することが入っているなど本家作品でも意識されつつある(もう一つの条件はなぜかレジ系三体の捕獲となっている)。
  • 2001年にバンダイから販売された「ポケモンモデル2001」やポケモンセンター限定グッズであるクリアファイルでも三鳥とセットにされるため、公式的には(便宜的に)三鳥のマスターとして扱っていく方針のようである。
  • 総括すると対となるホウオウにも眷属がいるのだから、ルギアにも眷属が必要になった為に三鳥が眷属扱いされるようになったという所か。


ゲーム上での特徴

バージョン遭遇場所出会うための条件レベル
うずまきじまED後にぎんいろのはねを入手する70
うずまきじまストーリー中にぎんいろのはねを入手する40
クリスタルうずまきじまED後にぎんいろのはねを入手する60
FRLGへそのいわ全国図鑑入手後にしんぴのチケットを配信で手に入れる70
エメラルドへそのいわED後にしんぴのチケットを配信で手に入れる70
ポケモンXDニケルダーク島ダークルギアをリライブ50
HGうずまきじまED後にぎんいろのはねを入手する70
SSうずまきじまバッジ8個目入手後のイベントでぎんいろのはねを入手する45
BW2ARサーチャーランドロス捕獲後にソウルシルバーを差してARサーチャーをプレイ5~
ASシーキンセツカイオーガ戦後にシーキンセツで拾える探知機をカイナシティのクスノキ館長に渡し、うみなりのスズを入手する50
UMウルトラスペースウルトラワープライドで青のホールに入り、低確率で出現エリアに行ける60

  • 『銀』のみストーリー上で出会うことになるが、捕獲率係数は過去一度も変えられていないため、もともと任意遭遇だったルギアは最も低い係数のまま(要するに超捕まえにくい)。マスターボールを使うか粘るかは悩むところ。固有わざとして「エアロブラスト」を覚えるが、当時最初から覚えている個体が手に入るのは『銀』のみであった。
  • しかしリメイク版『ハートゴールド・ソウルシルバー』では、どちらのバージョンでも捕獲時点で「エアロブラスト」を覚えているように調整されている。忘れさせても「ハートのウロコ」さえあれば思い出せる。


なお、第3世代開始から『HGSS』発売まで配信なしでのルギアの入手方法が外伝作品『ポケモンXD』しかなく、本編での確実な入手方法が存在しないことから『FRLG』から『Pt』までのソフトでは幻のポケモン扱いを受けていた(全国図鑑完成の条件に含まれず、攻略本での記載もそれになっていた)。本編で入手可能になった『HGSS』から元に戻り、全国図鑑の完成にも必要になった。


性能

HP攻撃防御特攻特防素早さ合計
1069013090154110680

その見た目や設定から攻撃面の方が強そうだが、意外にも「防御」「特防」「素早さ」が高いステータスとなっている。逆に「攻撃」「特攻」は禁止伝説中最低である。


これが「強すぎる力を封印した」という説明文が反映された結果なのかは不明だが、逆を言えば「パワートリック」のような防御力と攻撃力を逆転させる手段を使えれば、鬼神のごとき突破力を手にすることになる。ゲーム上でのホウオウとのパワーバランスを保つためとも考えられる。

また、素早さにおいては伝説ポケモンの中でもかなり高い部類なので、対伝説ポケモンを考える上で重要な能力となる。(ただし、第8世代ではザシアンムゲンダイナバドレックスレジエレキによる素早さのハイパーインフレが発生しており、特段速いとは言えなくなった)


どちらかというと耐久寄りのステータスをしているので、その方面での育成が基本となる。

「素早く動ける耐久型ポケモン」という珍しい特徴から、対戦でのポテンシャルは高い。


はねやすめ」や「めいそう」を習得可能なのでより強固に居座ることが可能であり、攻撃技の選択肢も豊富で、タイプ一致の「エアロブラスト」「サイコキネシス」を筆頭に、「ハイドロポンプ」、「10まんボルト」、「れいとうビーム」など相手の弱点に合わせることが可能である。特に教え技の「だいちのちから」との攻撃相性は抜群によい。


これら攻撃技を「めいそう」で威力を上げて攻撃するか「でんじは」「あまごい」等で味方をサポートするかをして戦うとよい。


第5世代で隠れ特性マルチスケイルが実装されたことにより、元々優れていた耐久力は超絶に凶悪なレベルへ強化された

HPが満タンの時に受けるダメージを半減するということは、弱点の攻撃を食らっても通常と同じ(1倍)ダメージしか受けないということ。これにより同じ隠れ特性を持つカイリューとは違い、実質"弱点なし"というアドバンテージを得た。

受けたダメージを「はねやすめ」「じこさいせい」などで延々と回復すれば、正に不沈要塞が誕生する。


もちろん戦術的には弱点があり、ボールが「モンスターボール」か「ドリームボール」で固定され(ただし第8世代でこの弱点は解消された)、おまけに場に出た瞬間に特性がバレること、「かたやぶり」系の特性のポケモンには簡単に打ち破られてしまうことが挙げられる。

特にゼクロムメガデンリュウホワイトキュレムルナアーラネクロズマ辺りは危険。中でもゼクロムはまひしないので尚のこと危険。


この他ルギア自身の難点として、上記ゼクロム然りでんきタイプへの対策が多少困難なことが挙げられる。

単に弱点属性というだけでなく、第6世代からまひにならなくなったため「でんじは」で止められない。「だいちのちから」で対抗することはできるが、初動では火力が足りない上にそれすら効かないひこう複合はどうしようもない。わざわざ「れいとうビーム」を仕込む技スペースがあるかどうかは微妙。

とはいえ場を展開できさえすれば素早さと耐久が両立していることから付け入る隙を与えさせない活躍ができる。


第8世代ではかなりの苦境に立たされている。

まず上述の通り「すばやさ」のハイパーインフレが発生し、110が特段素早いわけではなくなったこと、加えて物理環境かつダイマックス環境であるため「めいそう」を展開しても押し切られかねないこと、そして何より戦術の生命線だった「はねやすめ」が剥奪されたことで、ルギアの強みがこれでもかというほど失われてしまっている。

相方はサイクル戦と相性のいいアイテムを手に入れて大躍進を果たしたというのに……



とはいえ、ここまで強いのならさぞ公式大会に出場できたら大活躍だろう……と思いきや。

持久戦は圧倒的にシングルバトルの方がやりやすい。かたや公式大会はダブルバトル。1匹で場を展開するより2匹がかりでコンボを展開した方が強いが、ルギアはサポート性能は微妙。

こうしたこともあって実際に出場できた公式大会ではまともな成果を上げられていない。


その適性のなさが判明したのが第4世代、HGSSの頃。なんと高い前評判とは裏腹に1度も地区大会を制覇できなかったのである。当時不遇だったレックウザですら1度制覇しているのに。

主な要因としては、カイオーガ対策のかみなり・強力なドラゴン対策のふぶき(というよりノオツー)の採用率が高く、おまけとばかりに弱点を突かれる事が多かったこと、「トリックルーム」を持ちその他のサポートも優秀な同タイプのクレセリアに役割を取られたことなどが挙げられている。低い火力を補う積み技はダブルでは使いにくいのもマイナス。一応世界大会シニアカテゴリーでは準優勝に輝いたが、耐久をかなぐり捨てたアタッカーとしての起用だった。

その後も第6世代・第7世代と出場機会があったものの出番は他に取られっぱなしだった。


つまるところこのポケモンはシングルでこそ輝くといえる。

事実第5世代にて行われた禁止伝説ポケモンありのオンラインシングルバトル大会「グローバルショーダウン」では使用率がトップ10以内に入るという結果を残し、要注意クラスにまで出世した。

実際相性が悪くても禁止級相手でも「でんじは」が通れば回復しつつ殴り勝てることも可能で、素早さで負けていても「マルチスケイル」のおかげで「まひ」が通りやすい。

第7世代でもゴツゴツメットを持たせ「でんじは」+「はねやすめ」メガレックウザメガガルーラ対策に呼ばれたり、そうでなくても「ぼうぎょ」「とくぼう」「すばやさ」も非常に高いため多くの伝説ポケモンを止めつつ殴り勝てる。

「ふきとばし」を採用し、麻痺撒きサポートに専念させてもいい。


幻や禁止伝説を無制限で使用可能な剣盾ランクバトルシリーズ13、シングルバトルにおいて評価が大きく上がっている。

というのも禁止伝説の圧倒的パワーが飛び交う環境下、自身のポケモンを通すため空前のでんじは環境。

マルチスケイルを盾にでんじはを撒き、マルチスケイル+じこさいせいで相手のダイマを弱く使わせる。

積みやみがわりにはふきとばしでリセット。

麻痺は避けたいが避けていてはルギアを突破できない。

裏のポケモンの一貫を作れたり、TODできる性能が買われている。

禁止伝説が無制限になったことで裏のアタッカーのパワーが大きく上がったことが理由として大きいだろう。


使用トレーナー





番外作品

ポケモンXD

  • ダークルギアとして登場(姿が変化しており、もはや別亜種とも言える)。条件を満たすことで通常のルギアとして入手ができ、「サイコブースト」や「フェザーダンス」といった通常は覚えない特殊な技を習得している。

ポケモンGO

RAID!!

  • 2017年7月23日に、フリーザーと共に解禁。同年9月1日まで期間限定でレイドボスとして不定期でジムに襲来し、その後2018年3月17日から4月2日まで再び飛来することになった。
  • また、2018年7月15~16日にかけてもシカゴで行われたイベントとの連動企画として、3度目のレイドバトル登場を果たした(この時は丁度レジアイスの実装期間の只中であったが、この2日間のみレジアイスの代わりにルギアが出現した)。なお、2度目の出現以降色違いも実装されている。万が一遭遇することがあったら絶対に確保しておきたい。
  • 2020年現在ではフィールドリサーチの大発見などにも姿を見せることがあるが、手に入る機会はそう多くない。

2020年11月には、アニポケとの連動として、専用技の「エアロブラスト」を習得した特別な個体が登場した(技の詳細についてはリンク先を参照。)。

  • ……なお、2017年7月23日、この実装に先駆けて行われた『ポケモンGO』のリアルイベントでは大規模な通信障害が起こりイベントが大失敗に終わってしまった。そのお詫びとして何と参加者全員に無料でポケコインとルギアが配られた。まさかの詫びルギア爆誕である。
  • 本作において不具合の保証としてキャラクターが配布されたのは現時点でこのルギアのみである。アメリカ国外からの来場者もかなりの数に上っていたので、その点を考えると致し方なかったと言えるか。
  • レイドボスとして
    • CP値はルギア実装前に最高とされていたバンギラスを遥かに上回る42000台。初実装時はプレイヤーの多くがレイド対策用のポケモンの育成を間に合わせられなかったことも手伝って、その圧倒的なタフネスを前に時間切れになるユーザーが続出し、プレイヤーたちを絶望のどん底に叩き落とすこととなった。
    • レイドバトルが普及し、ポケモンの種数が増えた現在では、トレーナーの戦力が大幅に拡大したためにかつてほどの脅威ではなくなっているが、それでも数少ない高耐久レイドボスであることに変わりはなく、超古代ポケモンミュウツー等よりCPが低いからと言ってなめてかかると制限時間の壁に阻まれること間違いなし。
    • 弱点を突くこと自体は現在では容易だが、習得技に「ハイドロポンプ」が紛れているため、例えばバンギラスのようなみず弱点のポケモンがこれに鉢合わせると一瞬でやられてしまう可能性が高い。要注意。
    • そして捕獲率は他の伝説ポケモンに漏れず低く、初期値(特に何もボーナスがない状態)は2%。色違いであれば100%になるため、運よく出てきた際はきちんと当ててあげよう。
  • 性能全般
    • このように、捕まえるにはかなり難儀するが、その性能はというと……GOにおけるCPはすばやさの概念がないため高い耐久のみが反映されている。勿論全ポケモン中どころか伝説の中でも高水準を保つ。
    • 技は「じんつうりき」や「みらいよち」等のエスパー技や「ゴッドバード」「エアロブラスト」等のひこう技にくわえ、「ドラゴンテール」や「ハイドロポンプ」なども覚えていることがある。やろうと思えばほのおタイプの強豪を相手に戦わせることもできる。かくとう技を半減できるため、かくとうタイプ相手には滅法強い。カイリキーのソロレイドなどでは安定した耐久力と高威力の技が噛み合いかなりお世話になることだろう。
    • ただし火力そのものは高くない。レイドバトル突入時に弱点を突けて倒されにくいポケモンとして自動選出されることが今でもあるが、他の高火力ポケモンに取り換えた方が素早く倒せることが多いのは言うまでもない。
  • トレーナーバトル
    • 2018年12月、トレーナーバトルが実装された。単純な攻撃力だけではなく、耐久力も含めた総合力が重視される仕様となったことから、HPと防御力の両方が高い上、ゲージ技に高速かつ高性能のゴッドバードを持つルギアは、マスターリーグにおける強ポケモンの一角を占めることとなった。全ポケモンの中でも、TDO(倒れるまでに出せる総ダメージ)はトップクラスである。2つめのゲージ技にハイドロポンプを用意すればバンギラスあたりにも対応できる。

その後はディアルガギラティナ等の超強力な対抗ポケモンが実装され、地位がやや下落したが、それでも全体から見れば強いことに変わりはない。

    • 専用技の「エアロブラスト」はPvPでは現時点では最高峰となる威力170、さらには1/8の確率で攻撃力が上昇という破格の性能を持つ。チャージ量が75と多めであることや、ルギア自身の攻撃力の低さもあり、数値ほどの破壊力はないものの、それでもうまく攻撃力上昇のボーナスが発動すればその後の戦闘を有利に進めることができる。総合的には「ゴッドバード」と五十歩百歩といったところだが、ロマンを求めるなら採用してみるのもありか。
    • その安定性の高さは「GOロケット団」の繰り出すシャドウポケモンとの戦闘でも健在で、特にどくタイプやかくとうタイプを繰り出すしたっぱとの戦闘ではプレイヤーから重宝されている。

スマブラ

  • DX以降の作品に登場。

出現すると画面奥に移動し、「エアロブラスト」で攻撃する。また、移動中のルギア自身にも攻撃判定がある。


ポケモンマスターズ

マジコスヒビキ&ルギア

  • 悪の組織イベント後編「侵略のロケット団」に合わせて開催されたマスターフェスにて、ヒビキのバディで実装。彼の衣装の左胸に「ぎんいろのはね」がある。
  • 殊技強化・軽減のマスターパッシブを持っていて、編成するだけで味方全員の強化ができ、ジョウトタグを持つバディーズを編成すればさらに効果を上昇できる。
  • わざ構成はエアロブラストとうずしおに特攻を2段階あげるスペシャルアップと50%の確率で自分のバディーズ技発動可能状態までのカウントを1減らし、自分の命中率を1段階上げつつ、次に攻撃する時に必ず急所状態にし、自分の次に放つ特殊技の威力ブーストを3段階上げる『これで決めるよ!』
  • パッシブ効果により、エアロブラストとうずしおは敵全体を攻撃する事が出来る。

アニメ版

アニポケサトシの旅シリーズ


劇場版

祈りの笛

  • CV:山寺宏一
    • 海の神」として初登場。遥か悠久の時を生きたと思われる存在で、知能が高く非常に思慮深い性格。テレパシー能力も有しており、サトシたちとの意思疎通も普通にこなしていた。
    • また三鳥のマスターである(この三鳥たちは特別な個体で、通常よりも巨大で強力な力を秘めた「神」のような存在である)。
    • ふだんは深層海流に棲息しており、それを空中に持ち上げる他背中のフィンを折りたたんで高機動型に変化したり、「バリアー」や竜巻状の「ダイビング」、口からは「はかいこうせん」か「エアロブラスト」かほかの何なのか不明だが強力な光線(正式名称「ルギアビーム」)を発射して広範囲を破壊する、笛のメロディで復活するなど、まさに「神」と呼ばれるにふさわしい力を持つ。
    • 劇中でルギアは最後の別れ際、こう言い残した。
  • 「私が幻であることを願う。それが、この星にとって幸せなことなら。」

○HAPPY RING○

    • フーパに呼び出され、フーパの影と戦う助っ人組の切り込み隊長として登場。「ルギア爆誕」で使用された曲のアレンジをBGMにサトシとともに戦うという、古参ファンには嬉しい演出での登場。フーパの影を相手に圧倒し続けたが、一瞬の隙を突かれ、元の海へと追い返されてしまった。
    • 技はエアロブラストドラゴンダイブを使用。
    • 冨岡氏著の小説版によると、まぎれもなく上記の海の神と同一個体であるとのこと。映画版では言及がないが、シリーズを知らない子供への配慮等が理由と思われる。

  • みんなの物語
    • 海を臨む大都市フウラシティで神聖視される特別なポケモンとして登場。古来より年に一度フウラシティで開催される“風祭り”の最終日に現れ、そして街全体に恵みの風をもたらす街の守護神のような存在だと言われている。
    • 本作においては『ルギア爆誕』の時と同じく物語のキーパーソン的な存在に位置づけられていると思われ、そういう意図があってものかどうかは不明だがこれにより前作『キミにきめた!』のホウオウに続いて金銀それぞれの看板ポケモンが二作連続で映画に出るということになった。
    • なお、この映画の特別前売券購入者への特典として配布された個体については映画館のスタンディなどで「このルギアはデータです」と説明されている。第1世代当時ミュウを配布する際に公式はデータという表現を避けていたが、当時と比べてゲームに対するプレイヤー達の感覚が随分と変わったことが影響していると見られる。

アニメ本編

  • ルギア親子
    • 無印220~222話において、何と母親と小さな子供の親子が登場。ゲームでは性別不明にして『タマゴ未発見』のカテゴリーに属する存在だが、一応繁殖はする模様。
    • うずまきじまに生息する個体には『シルバー』と言う名前の息子がいる。
    • 劇場版の個体と比べると若さ・未熟さが目立ち、テレパシーの類も使えない。ロケット団に子供を誘拐された母親がエアロブラストを吐きながら暴れまわった。
    • 劇場版の話についても言及されており、まだこの時期は劇場版とアニメのストーリーが明確に繋がっていた事が窺える。
    • ルギア自身の世界的な知名度は不明なものの、アローラ地方に住むスイレンがネタにしていたことから、そこそこ名前は知られている様子。

  • 新無印のルギア
    • 2話から登場。オープニングセレモニー中のサクラギ研究所に大型ポケモンの出現予測が通知され、クチバシティの港に発生した黒い積乱雲から出現。(出現理由は不明)
    • レイドバトルを仕掛けた一般トレーナーを一蹴し、バトルを仕掛けようと追いかけ高所から飛びついたサトシ出現を自力で予測し追跡、同じく高所から飛びついたゴウを背に乗せ遊覧飛行を始める。水中に突入する際にテレパシーで合図するなど、二人を背に乗せたのは何らかの意図があった模様。
    • 20話でもサトシのピカチュウ達をムコニャから救うも、こちらは別のポケモンが姿を変えたモノだったりする。
    • 135話の終盤でキャンプ中のサトシらの前に再登場し、続く136話ではサトシとゴウがレイドバトルを仕掛ける。伝説のポケモンであるためか、強くなった二人のポケモンの攻撃を受けてもあまりダメージが入らないどころか一蹴されてしまうほどの強さではあったが、エアロブラストによって崩壊した崖から落ちた2人を背中に乗せて助け、そのまましばらくカントー各地を飛び続けた。「行くぞ」とテレパシーで言葉を発した。雲の中を飛んでいる際、サトシの旅の原点でもあるホウオウとの共演も果たした。
    • ルギアとのレイドバトルがきっかけで知り合ったサトシとゴウは、ルギアとの再会がきっかけでポケモンや世界を知るために旅に出ようと決意した。新無印でのサトシとゴウの冒険は、ルギアで始まってルギアで終わったと言えるだろう。

漫画版

ポケットモンスターSPECIAL

  • 第2章
    • 終盤でシルエットのみ登場。「ポケモンの楽園」の建設を目論むワタルが切り札として、カントーのジムバッジの力で呼び覚ます。
    • 計画では「増幅器からエネルギーを吸収し、翼のひとふりで四天王軍をバッジの影響下に置いて人間からポケモンを解放する」予定だったが、カントー組の「気」を受けてピカが放った「100まんボルト」でエネルギーを吹き飛ばされた。
    • この時、「破壊の力」はイエローの持つトキワの不思議な力で「与える力」へ変化し、カントー本土まで降り注いで荒れ果てていた大地を緑化した。
    • レッドの話によれば、その後西へと飛び去って行ったらしい。
  • 第3章
    • この章で正体・姿が判明。セレビィ捕獲を目論む「仮面の男」に目をつけられ、住みかのうずまき列島で襲撃を受ける。
    • 我を忘れて暴れまわり、ジョウト組によって動きを止められたところでクリスタルに捕獲されたかに思われたが、一瞬早く「仮面の男」に捕獲されてしまう。
    • その後はホウオウと共にセキエイ高原で暴れ、ウバメの森でもマスクド・チルドレンのイツキの指示でシルバーを苦しめるが、最終的には全国から転送されて来たトレーナーのポケモンの温かい思いに触れ、呪縛から解放された。

余談

  • その能力・生態からどう考えてもみずタイプが付いていると思いきや、エスパーひこうタイプであるのはポケモン世界の謎の一つである。
  • 一応、「当時の強いタイプがエスパーだったからみずではなくエスパーにした」「ホウオウがほのおタイプなのでルギアがみずタイプではバランスが取れない」などの発言が過去に公式からなされている(「知能が高くテレパシーもできる」という映画の設定があるため、エスパーでも違和感があまりないのは事実ではある)。
  • 見た目からドラゴンのようにも見えるが、ドラゴンタイプでもない。これは『ルビー・サファイア』までドラゴンタイプがまるで制約されていたとも思えるほどに少なかったことに起因すると思われる。
  • 第2世代までのポケモンにはルギア以外にも今だったら絶対にドラゴンタイプになっているようなポケモン達が少なからずいる(実際『HGSS』で追加された技に「ドラゴンダイブ」があったりする)。
  • 映像作品などでは、ラティ兄妹と同様、クジライルカっぽい性質もある(ルギアの場合は裏声が、おそらくゲゲゲの鬼太郎第4期化け鯨や劇場版NARUTO第一作で使用された氷遁・一角白鯨と同じエフェクトで、ヒゲクジラに非常に近い)。
  • 先ほど、モチーフが鳥類と述べたが、モチーフは海鳥ではなく、淡水域に生息するアオサギがモデルではないかという説もある。確かにアオサギの冠羽から頭頂部にかけて見られる黒い部分がルギアの隈取のような目に見えないこともないし、ルギアと同じように首が長い鳥でもある。
  • また、アオサギはエジプト神話においてベヌウとして登場し、原初の海から最初に誕生して初めに上げた鳴き声が事でこの世の時間が始まりであったという神話やフェニックスの原型になったという説など命や海に関するエピソードに縁深い鳥である。奇しくも対になっているホウオウがそのフェニックスがモチーフだったりするところが興味深い。
  • 当時の脚本家首藤剛志氏曰く、ルギアは本来『生命の源』とされる深層海流の象徴としてデザインされており、かつ『生命の絶対的母性』と構想されていたので、アニメの描写は当初の構想がある意味実現したことになる(『親潮』という海流の名前が実在したり、海を生命の母と比喩する表現もある)。
  • また"母性"という構想のためか、首藤氏は映画版で山寺氏がキャストに選ばれて男性神となった事は気に入らなかった模様。
  • 前述の通り、元々はアニメオリジナルポケモンとしてデザインされたのだが、その頃ポケモン金銀の開発が大幅に遅れており、登場させる新ポケモンすら見直しをしなければならない状況になっていた。しかし、結果的にそのおかげでルギアをゲーム内に盛り込むことが可能になり、金銀に登場という形になったのである。
  • また、ギャグ系のコミックではじゃんけんするルギアが登場しており、あの日曜日の国民的アニメに出て来る主婦といい勝負になるかもしれない。
  • うずまきじまのモデルとされている淡路島にある淡路市のポケふたにはルギアが採用されている。(ホウオウも京都市のポケふたに採用されている)

関連イラスト

検索の際に

部分一致検索をすると「メタルギア」「ギルギア」「エンゼルギア」など多くの違うルギアが引っかかる。完全一致検索にするか「ポケモン」やら「HGSS」やら関連単語とのANDで絞るかしたほうがいい(前者の場合ダークルギアが出なくなるが)。


white iceルギア

海の神様blue

'99ルギア


関連動画


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ポケットモンスター ポケモン GSC HGSS

ポケモン一覧 エスパータイプ ひこうタイプ

伝説ポケモン ぎんいろのはね


0248.バンギラス/メガバンギラス0249.ルギア→0250.ホウオウ


同複合タイプ


禁止級・対になるポケモン


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  銀色  深海

ルキアキルア:似ているがこれらではない。

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