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概要編集

ジョルノ・ジョバァーナ(ジョジョの奇妙な冒険)

ブローノ・ブチャラティジョルノ・ジョバァーナ嘘を見抜いた後、戦闘に入る間に挿入されたジョルノの過去のナレーションの結びである。

脚を大きく開き右腕で胸元を開き、左腕を曲げて太ももに手を添える所謂ジョジョ立ちのバリエーションの一種で、pixivではジョルノのジョジョパロイラストでは真っ先に取り上げられるシーンでもある。


何かとネタにされやすいポーズではあるものの、元ネタがジョジョらしくジョルノがこの結びに至るまでの話は普通に笑えない深刻なもので、悲惨な生い立ちを送っている。


ジョルノ・ジョバァーナの過酷な幼少期編集

ジョルノの父親はご存じの通りDIOである。母親は幸いにもDIOに殺されることもなくジョルノを出産したが、夜遊びばかりしていて、育児放棄されたジョルノは両親から愛されるということを知らないまま、夜、一人置き去りにされた暗闇の中で震えていた、本来ならば幼児がこのような状況に置かれれば泣き叫ぶものだが、彼は不幸にも他の幼児より賢かったようで「そんなことをしても無駄」と理解してしまっており、芽生えた恐怖と絶望を泣いて発散できないまま育った。

さらに母の再婚相手のイタリア人の義父によるDVを受け、人の顔色をうかがう癖がついてしまったため、町の悪ガキからも虐められる原因となった。彼は自分を『この世のカス』だと思い込み、心のネジ曲がった人間に染まるのも時間の問題だった。


だが、そんなジョルノに転機ともなる出来事が訪れる。

ジョルノは下校中に石壁の影に倒れていた血だらけのを発見する。その男はギャングであり、ほかの男たちから狙われた結果負傷したらしい。「自分と同じようにひとりぼっちでさびしそう」だと共感したジョルノは、追っ手の男たちに行き先を尋ねられても嘘をつきその男を匿った。この時すでに、無自覚ながら自身のスタンド能力が発現し、その男の身を完全に隠すかのように周囲に雑草を芽生えさせており、アニメ版では男の方に追手が目を向けたにも拘らず、男が完全に覆い隠されていた(スタンド能力による異常成長によるものなので踏み荒らされるなど人の立ち入った形跡や血痕がない)事で倒れている男を見落とし、かつこちらには男は行っていないと判断し呼んでいる仲間の方に行っている。(少し訝しんでいる様子を見せているので「こんなに雑草まみれだったか?」とは思っていたかもしれない)


そして2ヶ月後、救った男がジョルノの目の前に現れ、「君がしてくれた事は決して忘れない」とだけ一言だけ礼を言い、ジョルノを影から見守ってくれる存在となった。(「してくれた事」が報復を受ける可能性があるのに嘘をついてくれた事なのか、スタンド能力を指しているのかは不明である)

男は他人の顔色をうかがう自分に対して一人の人間として敬意を示してくれ、過保護に護るでもなく、過剰に優遇するでもなく、ただ遠くから見守るだけに留めた。

しかし街のものに慕われていた彼に目を掛けられているという事自体が抑止力となり、それ以降自分を虐待していた義父がジョルノを虐待しなくなり、町の悪ガキ共も満員の映画館で席を譲ってくれるようになった。


皮肉にもジョルノは「人を信じる」という当たり前の事を両親からではなく、悪事を働き法律をやぶる「ギャング」から学んだ。その名も知らぬギャングの存在は彼の心をまっすぐにしてくれ、ジョルノはイジけた目つきもしなくなっていた。


こうして「ジョルノ・ジョバァーナ」はセリエA(アー)のスター選手にあこがれるよりも……

『ギャング・スター』にあこがれるようになったのだ!



なお、このジョルノを救ってくれた男はギャングの世界にジョルノを巻き込まないつもりで彼を見守っていたらしい。ギャングの中でも相当情の厚い類の人間だったのだろう(アニメ版ではより濃く描写されている)。

だが政治家が汚職をやり、警官が弱者を守らないこの街では、やはりそれなりの『力』が必要だった。ジョルノは『ギャング・スター』に成り上がることで、男の志を継いでゆく決意をするのだった。


関連イラスト編集

『ギャング・スター』にあこがれるようになったのだ!黄金の精神

センシティブな作品亀友スター・吉良の同僚

ギャン・グ・スターにあこがれるようになったのだ!高誕!祝わずにはいられない!

ゼルダの奇妙な伝説思いつきネタ

センシティブな作品フジキセキ


…実は編集

正しくは「ギャング・スター(GANG STAR:ならず者の星)」ではなく「ギャングスター(GANGSTER:ならず者)」である(GANG自体がGANGSTERsの短縮形)。「GANGSTA:ギャングスタ」と短縮される事もあるが、とりあえず「ギャングスター」と言う一つの単語なので(二つの単語ではないので)中黒は入らない。


憧れと同義語(星はジョースター家の象徴)を強調するために一種の造語としてわざとやったのか、単に間違えただけなのかは作者のみぞ知る。

最終的に彼は吐き気を催す邪悪を降し、新たな頂点として輝くことになるわけだが。


余談編集

彼はギャングの男との出会いで、歪み擦り切れた自認を改めることができ、真っ直ぐに育てたが、同じように「自分を "この世のカス"」と思い込んだまま大人になり、歪み切ってしまったif存在としてDIOの息子達が存在する。

彼等は環境、持病、巡り合わせ等のハンディを背負う共通点と、それでいてジョルノの様にそれを払拭してくれる大人に出会えなかったという相違点を持つ

また、その結果として「DIOとジョナサンのいい部分のハイブリッド」とも言うべき凄まじいスペックを発揮したジョルノと異なり、「DIO特有のハングリーさこそ持っているが甘ったれからくる楽観視が見える者」「追い詰められたときの気迫はジョナサンに似ているが開花が遅かった者」等、片方のいい部分こそ継いでいるが同じく継いでいる悪い部分のほうが目立つ性格になってしまっており、ウンガロに至っては「野心ばかり膨れ上がっている上自身に対する過信や楽観が激しく自分に甘い」という双方の悪い(悪かった)点が出てしまっている。


関連タグ編集

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風

ジョルノ・ジョバァーナ ジョジョ立ち

ギャング 男X

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