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概要編集

てんとう虫コミックス15巻及び、藤子・F・不二雄大全集18巻に収録。


世界改変並行世界移動のひみつ道具としてお馴染みの「もしもボックス」と、のび太の特技の一つである「あやとり」を組み合わせたストーリーである。


ストーリー編集

のび太は昨夜寝ないで考えたというあやとりの新技「ほうき星」をしずか達に自慢するが、全く相手にしてもらえず、帰宅後ママに至っては「何の役にも立たないあやとりなんかやる暇があったらお勉強しなさい!!」と叱られてしまった。


気を落としながら部屋に戻ったのび太だったが、ドラえもんからも同じことを言われてしまいさらに落胆。「あやとりの上手さで人の値打ちが決まるような、そんな世界になったら」と言い出し、もしもボックスを使ってそれを実現させることを思いつく。ドラえもんは必死に止めたが、のび太は構わずにそれを実行してしまった。


外に出てみるとジャイアンがあやとりをしており、上手くできずに苦戦し、手に絡まってしまった。そして空き地ではスネ夫が女子達相手にあやとりの技「さかずき」を自慢し、彼女たちから教えてと頼まれるまでになっていたが、のび太が何かニヤニヤしていたので、スネ夫はのび太にあやとりをやってみるよう発言。女子達は「のび太さんには無理よ。いじめちゃ可哀そうよ」と言っていたが、のび太は気に素早く手を動かし「ほうき」や「2段はしご」を作って見せた。


これにスネ夫達は驚愕し、集まって来たその他のギャラリーも一緒になっての拍手喝采となった。秀才だと褒められたのび太はニヤニヤが止まらないまま帰宅すると、いきなりママから「のびちゃん!!」と怒鳴られてしまい、すぐに宿題やるからと謝り出すが、彼女はそんなことよりあやとりの稽古をするよう言い出した。ママから「(この世界では)あやとりが下手だと良い大学や会社に入れない」ことを聞いたのび太は、あやとりと大学と何の関係があるのか聞いたが、ママ曰く入学テストで一番大事なのはあやとりということだった。


これにのび太は歓喜したが、一方ドラえもんは相変わらず不機嫌な顔をしていて、理由を訊いても「別に」としか答えなかった。そしてのび太はドラえもんにもあやとりを勧めるが出て行ってしまい、そんな時パパが一目散に帰宅し、ママと一緒になってテレビで「プロあや」を見始め、ご飯を食べに来たドラえもんは「しばらく待ちなさい!意地汚いわね!」と怒られてしまった。


番組の中では「あやとりのプロ」と称される男性2人がプロレスさながらの勝負、通称「プロあや」を繰り広げており、挑戦者「アヤノ・トリロー」に勝ったチャンピオン「グレート・フィンガー」はトロフィーと30億円もの賞金を手にしていた。これに驚くのび太はプロあやに興味を持つが、パパに「大変な才能と努力がないとなれない」と拒否される。その直後に「全日本プロあやとり協会」のスカウトマンが野比家を訪問し、のび太をスカウトする事態に。その3000万円という高額の契約金にパパとママはずっこけた。


翌朝起こされたのび太は、今日はあやとりの研究を理由に学校を休むと言い、それは良いことだとママに褒められ、しまいにはあやとり党の大臣にまでなると言い出した。するとジャイアンがいきなり謝りに来て、とっさにのび太もいじめられると思い謝り返したが、そうではなく弟子にしてくれと言うことだった。これにのび太はテレビや映画への出演、CMとの契約金があって忙しいと言うが、あまりに懇願してくるので仕方なく教えてあげることにした。


そして女子高生たちから黄色い声援を受けた後、しずか達からあやとりを教えてと頼まれ、これを披露していい気になっていたが、ドラえもんは相変わらずふてくされていた。これにのび太は慰めさからあやとりを教えてあげようとしたが、ドラえもんはついに我慢の限界を迎え、「手がゴムまりだからできないんだよっ」と、ずっと浮かない顔をしていた理由を泣きながら怒って曝露。泣きながら帰宅した後、もしもボックスで元の世界に戻した。一方のび太はそんなことなど露知らず、しずかたちに「はしご」を披露したが、全員興味をなくして「そう。お上手」と言って帰ってしまった。


アニメにおける原作との主な相違点編集

大山版ドではアニメ化されず、水田版にて2010年11月19日及び、2024年8月3日にそれぞれ放送された。


2010年版編集

  • サブタイトルが「あやとり世界の王様に」に変更
  • 冒頭しずか達は空地で糸を使って猫と遊んでいた。そしてここにジャイアンとスネ夫も通りかかり、「地味だな」や「流行ってもいない遊びをするのがのび太らしい」とバカにして去って行った。
  • 帰ってきたのび太にママは怒りながら、あやとりより勉強をするよう怒鳴っている。
  • ドラえもんはどんな大発明かのび太に聞いてお手、あやとりだと聞かされると身震いをしていた。
  • のび太があやとりをしているジャイアンを見つけたのは坂道だった。
  • のび太が帰宅してきた時、ドラえもんは本を読んでいて、「くだらな過ぎる!」と言って本で顔を隠しながら部屋を出て行った。
  • のび太がおやつのシュークリームを食べながら、あやとり関連のCMやあやとりを使って戦う戦隊番組を見ている下りが追加されている。
  • 挑戦者はタイガーマスクのようなマスクを被っていた。ちなみに解説をしていたのは「ストリング糸山」という男性で、彼もあやとりをしながら解説を行っていた。またチャンピオンは賞金とチャンピオンベルトを受け取っていた。
  • 協議会の男性が提案して金額は1億円だった。
  • 朝食時はろうそくも立てられ、のび太の食パンはドラえもんの物よりも分厚く優遇されていた。
  • のび太に弟子にしてくれと言って来たのはジャイアンとスネ夫で、どちらが先に申し込んだかで喧嘩になったがすぐのび太に止められた。
  • 高級ブランド品のあやとりを壊したと因縁を付けて来た2人の男及び、それを買取ってくれたら丸く収めるという別の男から、のび太が男の子とその祖母を守る下りが追加さられ、のび太はこの糸がすぐに壊れるものだと見抜き、あやとりの勝負を受け見事勝利した。だが勝負の際中に実は靴が脱げていて、両者が和解した後のび太はこのことを指摘され、恥ずかしそうにしていた。
  • あやとりを嫌がるドラえもんをしずか達は押さえつけて、ドラえもんがこの世界にするのを嫌がっていた理由は、猫型ロボット故に糸を見ると本物の猫のようになり制御がきかなくなってしまうからだった。

2024年版編集

  • 原作の扉絵をオマージュしたサブタイトルには、背景にたくさんのあやとりの糸が描かれていた。
  • のび太が部屋に帰ってきた時、ドラえもんはのび太にどんな発明か聞いていて、「ほうき星」を見せられママの言う通りだと納得した。
  • プロあやの解説では、パリの世界大会でもあやとりは目玉競技だったことが言われていて、挑戦者はアマチュア時代に金メダルを獲得したことがあるとも言われていた。
  • 協議会の男性が提案した契約金の額は2010年版と同じになっている。
  • 町の人々があやとり大臣に歓喜するシーンが追加されている。
  • ドラえもんはのび太からあやとりを教えてあげると言われても、原作以上に断り続けていて、しまいにはその場に倒れてしまっている。そしてその理由は「僕のペタリハンドはゴムマリの形だからできないんだよっ」に変更されている。

余談編集

2010年版にてドラえもんがあやとりを嫌がっていた理由は、「手がゴムまり」と言う表現が身体障害者への差別ととらえられたからではと推測するファンもいるが、2017年に『アメトーク』にて「ドラえもん芸人」が実施された際には、スタジオにいた高橋茂雄が原作でのこのセリフを言っており、その際には原作でのそのコマも画面に映し出されていたりする。


関連タグ編集

ドラえもん もしもボックス あやとり


カワムケルン...こちらでもドラえもんの手に指がないことについて触れられている。

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