概要
CV - 郷里大輔(初代)→銀河万丈(代役→2代目)、山寺宏一(映画『ハピーの大冒険』での代役)
初登場回 - TV第7話B「アンパンマンとかぜこんこん」
『それいけ!アンパンマン』に登場する巨大な怪物。象を思わせる姿が特徴。
長い鼻から吹き出す寒風で風邪を引かせたり、こおりおにのように吹雪や氷の塊を出すことで、建物や森林を凍結させたり、氷の世界を作り上げたりできる。お話によっては、台風を起こしたこともあった。
「風邪」がモチーフのため、敵役として登場する事が多い(ただし下記のとおり、単なる悪役ではない)。
寒い氷の国に住んでいる。氷の柱がたくさんあるところや、氷の谷、雪山より出現することもある。映画ハピーの大冒険では、雪のない洞窟で餡パンを食べていた。
同じ国に住むキャラクターの中ではゆきおとこ(ユッキー)のファミリーに次いで古い。
春や暑いところは苦手だが、夏祭りに参加したこともある。
キャラクター設定
初登場時は暴れん坊(ばいきんまんとほぼ対等)だったが、アンパンマンに懲らしめられた際に「もう二度と風邪を引かさない」と約束した。
その約束を守って、アニメ初期の頃は、アンパンマンたちとも友好的で、和解することが多かった。約束を破って冷たい風を噴きつけても、アンパンマンたちを守るための目的、ばいきんまんの回想のみの登場、催眠術や脅し、ウソの情報で操られていたためだった。
また、この頃はまだ語尾に「こん」をつけて他のキャラと普通に会話をしていた。例外として、第250話『消えたジャムおじさん』では、アンパンマンたちの妨害役として登場(ばいきんまんに指示されたと思われる)、和解なく出番終了。第260話『ドクター・ヒヤリとおばけのしろ』では、ばいきんまん自身は仲間だと思われていたが、「メロンパンナちゃんの味方だこん!」と言い返し、ばいきんまんたちとは対立した。
第397話A『ロールパンナとかぜこんこん』以降は、敵として現れることが圧倒的に多くなり、しだいに「か~ぜこ~んこ~ん!」以外の言葉をあまり発さなくなり、他のキャラとの接触も減った(かつぶしまん、ナベぶぎょう、らーめんてんしなどサブタイトルでそろっても接触がほぼない)。かつてアンパンマンとした約束や友好関係はだれもが触れていない。
その為、ばいきんまんやドキンちゃんの号令で悪事を働き、アンパンマンに懲らしめられてしまうパターンが多い。
ばいきんまんと関わらず暴れる、長い鼻を振り回す、踏みつぶそうとする描写も稀ではあるが存在する。
しかしそのような今でも、完全な悪役になった訳ではないようで、かぜこんこんが暴れていると、ジャムおじさんが「いつもは氷の国にいるんだが…」バタコ「ばいきんまんの仕業ね」と会話していたり、アンパンマンがばいきんまんに止めさせるように促したり、かぜこんこんが戦意喪失してそのまま帰ってしまうオチもあったりする。
バイキン大軍団のほかの巨大キャラクター(黒バラ女王、化石の魔王、こおりおに)に比べれば柔らかい性格描写がされている(ただし自身もばいきんまんの指示で冷たい風を噴きつけていた)。歌のシーンでは、氷の女王や化石の魔王たちと同等の凶悪キャラと化していることもある。
また、極稀に最近の話でも昔のように普通に喋る事もある(『タオルくんとかぜこんこん』、『こむすびまん旅日記』など)。
劇場版本編ではアンパンマンら相手に友好的である(食べ物を分けてもらい笑顔で食べる、ゲストキャラクターを見送る)。
1992年の同時上映『カレーパンマンとSLマン』ではバイキン強盗団一の大きい団員を務めたが、その後では、ばいきんまんとドキンちゃんより先にアンパンマンたちと笑顔で体操をしていた(ケムタン、氷の女王、ちくりん、ストローこうもりたちも同様)。短編では、ばいきんまん同様に、敵キャラのひとりとして描かれていた(化石の魔王やくらやみまんたちと対等)。
クリスマス回では、ケーキやプレゼントをもらって笑顔になることもあり、第1265話B『かぜこんこんとねこの国』でもアンパンマンたいそうを踊っていたりと周りのキャラの喜怒哀楽に合わせやすい。
黒バラ女王、化石の魔王、こおりおに、へどろまん、砂の魔王、なだれおに、雪鬼、氷の女王、すなおとこ、かいじゅうアンコラ、毛虫のケムタン、かいじゅうモカ、あくびどり、ゴリラマン、いわおとこ、ゴミラ、ゴロンゴラ、ランプの巨人…と巨大キャラとの共演は多い(ただし会話はほぼなし)。