概要
ふみこ・オゼット・ヴァンシュタインとはアルファシステムのシューティングゲーム式神の城シリーズに登場するプレイヤーキャラの一人である。
プロフィール
本名は萩ふみこ、24歳。
かつてナチスドイツの士官だったと云う祖父の車椅子を押しながら、万人の役に立つ仕事が出来ないと悲しむ物静かな魔女。
しかし一度魔術絡みの事件が起きると音速の箒で駆け付け、古代術具エチオピアの瞳で事件の殲滅にかかる。
―――私はあなたたちの様な化け物を狩る化け物。悪しき帝国の忘れ形見―――
萩ふみこのプロフィールは世間を欺く仮の姿であり、その正体は17世紀からエリクサーで姿を変えながら暗躍し続ける魔女オゼットであった。
不死者達の達観した感性を嫌う彼女は度々自身の記憶を消し、1時代の人間として人生をやり直している。
独ソ戦の真っただ中ルフトバッフェ魔女飛行隊の一員となった彼女は300年余りの記憶を取り戻すと、
精神寄生体に憑依され神々の恐るべき計画を知った総統から命令第421号「これより60年、同盟国日本をあらゆる霊障から守護せよ」を受領。
赤軍と壬生谷一族が武力衝突を繰り広げるユーラシア大陸を横断して来日、以降大日本帝国の崩壊後も命令解除権限を持つ者が居なくなり頑なに任務を続行して居た。
1は軍歴最後の一日であり、軍人として終始冷徹な言動。
エンディングで総統命令は期限切れとなり、以降は特異点となった東京を見守る事にした。
―――男よ。私にとっては、明白でこの上ない動機と理由だわ。―――
そして、ここから大悪女ふみこ・オゼット・ヴァンシュタインとしてやりたい放題の日々が始まる。
後に七二三事件と呼ばれる騒動で共闘した事により結束した5人の術者だが、彼女はその人脈と財力から一行を支える裏ボスの役を担っている。
そしてその立場を利用し、他術者への支配を強めて行く。
他人の男を寝取って蹂躙するのが趣味と公言して居り、殊更恋愛絡みの性癖は最悪。
一度イイ男認定した相手は養父だろうと手段を問わず手に入れ、徹底して自分色に染め上げる。
恐らく彼らがイイ男道を踏み外してあっさり彼女から見捨てられない限り、絡み付く執着心から逃れる術は無いだろう。
関連人物(本編中のみ)
万能執事ミュンヒハウゼン
1の彼は43世で老成した人格者であったが、裏設定の闘いで戦死。2以降は息子の44世に代替わりしている
ちびふみこ
対外的には妹で通している
玖珂光太郎
久しぶりの眼鏡に適った男であり、2以降彼女の全てと呼んで過言では無い。
因果律で事件を引き付ける彼を監視しており、逢瀬の邪魔になりそうな事件は全力で排除にかかる。
高校を中退して探偵となった彼を相応しい紳士にすべく礼儀作法を仕込んで居るが、男女の関係を迫ると全力で逃げられるか事件が舞い込んで水入りになってしまう
結城小夜
「魔術は百人力、常識は1歳児」のある意味化け物。
死に損ないとして居場所が無くなった彼女を保護して一般教養を教えて居るが、魔術以外全く知らない元人間兵器が1年で何とかなる訳も無かった。
光太郎を巡る恋敵でもあり、今の所殺し合いには成って居ないが語彙の足りない彼女をオモチャにするのは楽しい様子。
日向玄乃丈
光太郎の師匠である彼も当然掌握対象であり、事務所の地権を奪って首輪を付ける事に成功。
(家賃の滞納に悩む不動産屋を焚き付け、正体を隠して自身の持ち物件に事務所を移転させた。)
金大正
傍目にはソリの合わなそうな朴念仁の代表格だが、別に誘惑した訳でも無いのにベタ惚れしてバレバレのアプローチをして来る。
劇中では真面目過ぎて空気の読めない彼をあしらい続けて居る物の、出所後世間に戻れない彼を自身のヒモにして世話を焼くなど術者の互助意識は持つ。
ニーギ・ゴージャスブルー
第5世界に渡った際の後輩
アララ・クラン
かつての恋敵で、幾度と無く好みの男を命懸けで奪い合った。
自由なる風の人
アルカランド時代の養母だったが、やはり男の奪い合いで殺害。
彼女の未来
式神世界の遥か未来を舞台にした絢爛舞踏祭に、未来の彼女ニャメ=ナナ=ニャンコポンと息子のヘイハチロー=ノギが登場する。
ヘイハチローの父親である『最初の夫』に関する情報を仄めかしていたが、
本人から「クソ真面目な性格をしていた」と語られて居る事から彼女に好意を寄せていた金大正の可能性が高い。
しかしそれでも玖珂光太郎の事は諦めて居ないらしく、絢爛舞踏祭より未来と思われる西暦3002年では再びふみこに戻って光太郎を夫にしようと歴史改変を画策。
時間警察の重役と云う地位を悪用し、部下の霧島零香に光太郎と小夜の過ちを阻止する様指示・・・したものの、様々な外的要因で任務は最終的に失敗して居る。
その他
シスターズロワイヤルのDLCとし「OZ」(オーゼット)の名前て登場。ゲーム中ではアイマスクこそ付けているが、実はゲーム中に登場する「OZ」はふみこ本人ではなく、ふみこが別の世界に送った「ドール」であり、ふみこ本人が元の世界から遠隔操作しているという設定になっている。なお本物のふみこはEDで登場しており、アイマスクの替わりに何時もの眼鏡を掛けている。
PS4版の初回特典の小冊子でも「このキャラの正体まんま」とコメントされており、式神の城と同様に作中でもアレな性格だが、シスロワ本編の登場人物の方が更に輪を掛けてアナーキー過ぎる故に、逆に常識人に見えるというのが皮肉になっている。