概要
てんとう虫コミックス第35巻、藤子・F・不二雄大全集13に収録。
山びこ山が2回目の登場を果たした回であり、大山版と水田版の両方でアニメ化されている。
放送日は前者が1985年5月25日、後者が2023年4月22日。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版
- タイトルは「山びこ山」。
- 山びこ山の特徴を確かめた後、ドラえもんはのび太に宿題をやるよう促すが、のび太は聞き入れず道具でドラえもんをからかった。
- ドラのびが来るまでスネ夫は空地でラジコンで遊んでおり、ドラのびは最初道具を使ってスネ夫をからかっていた。また、空地にはスネ夫としずかの他、男子と女子が一人ずついた。
- 道具の説明をした後、のび太が皆にどんな風に道具を使ってみたいか聞き、スネ夫は「勉強に疲れた時に」、しずかは「目覚まし時計の代わりに」それぞれ使いたいと答えている。
- ジャイアンがドラえもん達の仲に入ってきた理由は単に楽しそうだったから。
- 原作にあった「台風が荒れ狂うような、恐怖の三時間が過ぎた」のセリフはカットされている。そして、ジャイアンが道具を持ち去っていくところをドラのびも見ており、ふらふらになりながら遅くに帰宅したドラのびをママが叱り飛ばしている。
- ラストにはのび太が「これに懲りてジャイアン歌を辞めるんじゃないかな?」と聞き、ドラえもんが「君の宿題嫌いと同じで直らないんじゃない?」と答え、のび太がずっこけている。
水田版
- 最初、部屋でドラえもんの声がした時、のび太は押し入れだけでなく、ポスト型の貯金箱の中も覗きドラえもんを探している。
- ドラえもんがのび太に山びこ山の説明をする際、これにセットした反響時間は0.5時間後
- 原作と大山版では発想のみだったが、今回スネ夫は実際に山びこ山を勉強のアリバイ作りに使っている。しかし、チルルが山びこ山をいじくったことで母親に気付かれ、彼女から激しくお仕置きを食らうはめとなった。
- 「台風が荒れ狂うような、恐怖の三時間が過ぎた」は単に「恐怖の三時間が過ぎた」になっており、のび太とスネ夫が言っている。そしてこの後、ジャイアンが「夢のような三時間が過ぎた」と返している。