概要
三重県に複数あるJリーグ入りを目指すチームの中でも鈴鹿市をホームとするチームである。元々は名張市の実業団チームであったが、ひょんなことからJリーグ入りを目指すクラブチームと化し、その後、鈴鹿市をホームとする鈴鹿クラブを実質吸収する形で鈴鹿市に移転してから本格的にJリーグ入りへ向けた強化を進み始めて今に至る。2024年からは親会社が完全に代わり、名称と愛称も現在のものとなった。
なお、ポイントゲッターズ時代は公式サイトがポイントサイト風の作りになっていて、ここから様々なものを買うことで獲得できるポイントは、クラブの様々なコンテンツを利用するための通貨となっていた。
三重県サッカー界随一のネタクラブ
地域リーグ在籍時から観客を呼び込むために奇抜な行動をよく取っている。
- ユニフォームスポンサーに今やエナジードリンクとして名高い『お嬢様聖水』を採用する
- 2016年度の世界コスプレサミットでもこのお嬢様聖水を通してクラブ宣伝も行っていた。
- 2016年度の地域リーグ在籍時代の三重ダービーでは何故か来場者にお嬢様聖水を1ケースでプレゼントしていた。えぇ...(困惑)
- 鈴鹿がとある事件の解決に貢献しテレビの全国ネットである朝のワイドショー番組に出演した際、このお嬢様聖水のロゴがでかでかと映ったためにSNS上ではかなり話題になっていた。
- 社長を始めとした上層部が自ら体を張ったことも行ったこともあり、取締役の缶バッチを発売したり、スタジアム内で流しそうめんやら、チョコレートファウンテンやら、餅つきやら、スイカ割りやら、マグロ解体ショーやらを行っていた。サッカー観戦ってなんだっけ...?
- 挙句の果てには来場者に現金1000円プレゼントということもやっていた。これもう分かんねぇな...
- グッズまで奇抜なものを採用したことが有り、『漢3点セット』として六尺ふんどし、はちまき、法被のセットを約6000円で物販した。どうしたらそんなものを売る気になるんだ...!?
- FC鈴鹿ランポーレ時代はサポーターも負けじと観客席内で物産展を開催していた。「何しに来てんだコイツら?」などとツッコんではいけない。
- JFL入りが決定した後、盛り上げを兼ねて「女性監督で臨む」というのを掲げて、なんとGoogle検索で探すことに。そして辿りに辿って辿り着いた結果、スペイン男子サッカーリーグ初の女性監督として知られる佐伯夕利子からの紹介を獲た。そして監督に就任したのが、日本男子サッカー全国リーグカテゴリ初の女性監督となったミラグロス・マルティネス・ドミンゲスであった。更に彼女のコーチングライセンスが『UEFA Pro.』であったことも併せて話題となる。そして、その肩書きに恥じない手腕で選手たちからの信頼も瞬く間に集め、鈴鹿をJFLで通用するチームへと作り上げていった。指揮を取った期間は約2年半であった。
- 唐突にクラブ社長総選挙といったことも行っていた。もはや目立つためなら何でもやる感じである。なお、その結果があの名称(迷称?)に変更するということに繋がってしまっている。
- かつて、三浦泰年が監督に就任していた影響もあって、その実弟であり日本サッカー界の生ける伝説、三浦知良選手の獲得まで実現させた。ただし、移籍元の横浜FCの都合もありレンタル移籍としてだった。
「悪名は無名に勝る」を地で行くクラブ
ネタクラブである一方、並行して様々な騒動を引き起こしてきたクラブでもある。
- 2013年、事件はとある練習試合後に起こった。当時のクラブ理事長兼監督である人物が来場していたサポーターを集めてこう言い放った。『先日の試合、負けて日を追う毎に大変な事をしたと感じています。ただあんた達に批判される様な采配はしていない。正直あんた達に挨拶もしたくないし顔も見たくない』。当然、こう言われたサポーターたちは「( ゚д゚)」である。なお、原因は2ちゃんねるなどの匿名掲示板などに書かれた批判を監督が真に受けたしまっていたことだという。原因を知った面々は「スルースキル無さ過ぎる」との結論に至るのであった。しかしこの監督が引き起こした問題はこれだけではなかった。
- 同年のリーグ公式戦、試合終了後に対戦相手の選手が鈴鹿のスタッフに挨拶しに行こうとした際、またもや監督が相手の特手の選手を指して「あいつおかしいだろ」などと文句をつけてその選手を激昂させたということもやらかしていたとのこと。一体どうしたらこんな態度を取ることになるんだろうか...?ちなみにこの監督は2015年にクラブを退団している。
- 2019年末、翌2020年度から愛称を「アンリミテッド」から変更することを発表する。そして出来上がったのが現在の愛称である「ポイントゲッターズ」である。これだけならまだしも、エンブレムも変更することになり、その出来は先進的と見るか前衛的と見るか、とにかく「ぽげえええぇぇぇ!!!」などと阿鼻叫喚してしまう程のものである。お察しください。なお、この名称になった際は他クラブのサポーターも総ツッコミするほどの大議論を巻き起こしてしまい、「生き残るためならそこまでするのかこのクラブは・・・!」と戦慄が走った者も居た模様。
- 2021年度末、クラブの元執行役員だった人物からの脅迫を受ける。しかしその脅迫内容、実はリーグ戦での八百長に関するものであり、更にクラブはその人物から「公表されたくなければ口止め料を払え」というものであった。なお、驚くことにその人物に対しての支払い、実は一度あったということで、またしても全国中に議論を巻き起こす結果となった。この問題はテレビの全国ネットの朝のワイドショー番組で紹介されるなど大手マスコミから何度も報じられているほど。その後JFAの調査と判断によりクラブと該当する人物たちに対して制裁が課せられ、Jリーグ百年構想クラブ資格が「解除条件付き資格停止」となった。その後ガバナンスの改善に至らず、正式に認定は取り消された。
- ちなみに八百長については、当時の監督及び選手たちの反抗よって阻止されていることも明らかとなっている。当該の元執行役員は恐喝容疑で逮捕され、2023年3月に懲役2年6か月の実刑判決を受けた。
- 2022年度末、GM兼監督の三浦泰年にパワーハラスメント疑惑が浮上。その後の調査により事実と認定され、三浦には2023年シーズンに4試合のベンチ入り停止処分が下った。GM職も退任し、2024年シーズン開始前の2月に指導方法で悩みを抱えていたと本人の申し出で辞任した。
ホームスタジアム
石垣池公園陸上競技場。現在はAGFの子会社によるネーミングライツ取得により『AGF鈴鹿陸上競技場』という名称になっている。ちなみに最寄駅は中小私鉄である伊勢鉄道の玉垣駅であり、わずか500mと近い。
ちなみに『三重交通G スポーツの杜 鈴鹿』こと球技専用場である三重県営鈴鹿スポーツガーデンも使用するが、ラグビーユニオンチームの三重ホンダヒートとの兼ね合いもあって、使用頻度は少ない。アクセスも坂の上にあるので、自家用車やレンタカーという手段を持たなければ特定の駅を停留所にしているコミュニティバスに乗って行くしか方法はない。
専用スタジアム建設を巡って
県営である『鈴鹿青少年の森』内に三重県からの許可も取っている上で建設することが決まって居るが、市民団体による訴えもあって一時期ストップした形となったる。この一連の流れは全国のサッカーファンからの議論になっていたが、市民団体の正体が発覚して以降は、市民団体の声に傾けなくなったサッカーファンが多くなり、ついでに当のクラブや自治体もほぼ無視する方向になっている。
マスコット
いない。
かつてはFC鈴鹿ランポーレ時代に、怪人二十面相をモチーフとしたマスコット「カイトくん」が存在していた。
別名・表記ゆれ
- オキツモFCアドミラル - 元々は名張市の塗装メーカーであるオキツモ㈱のサッカー部であった。1980年創設。当時の愛称である『アドミラル』は「海軍の将官・提督・大将」といった意味を持つ。
- W.S.C.名張アドミラル - 2004年隣接地域である伊賀市の建材メーカーの㈱西條によりJリーグ入りを目指すクラブが創設され、中核となるトップチームとしてオキツモからサッカー部であるアドミラルを譲渡される。
- M.I.E.ランポーレFC - 2006年に愛称が『ランポーレ』に変更される。由来は名張市の作家、江戸川乱歩。
- 三重FCランポーレ - 2007年からの名称。(厳密には2006年11月に変更)
- FC鈴鹿ランポーレ - 2009年からの名称。鈴鹿市をホームタウンとする鈴鹿クラブとの合併による移転であり、実態は三重FCランポーレによる鈴鹿クラブの吸収と思われる。
- 鈴鹿アンリミテッドFC - 2016年、『ランポーレ』が商標権上マズイことが発覚し、愛称を『アンリミテッド』に変更した。この愛称と名称の運用期間は僅か4年であった。
- 鈴鹿ポイントゲッターズ - 2020年度からの名称で、前述の通り大議論を巻き起こした。こちらも運用期間は僅か4年であった。
関連タグ
- エムフロ(ポイントサイト運営会社) - スポンサー。有名ポイントサイトの一つ『i2i』を運営する企業でもある。『ポイントゲッターズ』が歴代の愛称の一つになってしまったのはだいたいこの企業のせい。
- ヴィアティン三重/FC伊勢志摩/TSV1973四日市 - 三重県内他の有力チーム(クラブ)。3つ共Jリーグ入りを目指している。
- 水戸ホーリーホック - 鈴鹿がかつてやってた様々な催しが、納涼漢祭りなどのサポーター主導の催しを行っていた昔の水戸に似通っている。
- ロッテオリオンズ - 千葉ロッテマリーンズの前身球団。川崎球場時代に観客が流しそうめんをやったり将棋を指したりしていた。
- 三重ホンダヒート - 同じく鈴鹿市をメインとして三重県全域をホストエリアとしているジャパンラグビーリーグワンに在籍するノンプロラグビーユニオンチーム。本田技研工業の鈴鹿製作所が設立母体だが、現在は本社チームの扱いでもある。
- Honda_Elk - 同じく鈴鹿市をメインのフランチャイズとする、チャレンジ・ディビジョンに在籍する実業団ハンドボールチーム。三重ホンダヒートと同じく本田技研工業の鈴鹿製作所が設立母体であり、現在は本社チームの扱いでもある。