概要
2002年8月23日放送「根も葉もあるウワサ」に登場。
ピンク色のイモのような機械。マイク部分にウワサを吹き込むと、この「根」から芽が出て花が咲き、タンポポの綿毛のようなものができる。その綿毛が「ウワサの種」を飛ばし、人を信じさせる。取り消しボタンを押すとすぐに取り消すことができる。
成長が遅いときは、液体肥料を1滴たらす。肥料を与えすぎると、ウワサの種に尾ひれが付いて、ウワサが拡大解釈されて広まってしまう上、取り消しボタンでも取り消すことができなくなるので注意。「人の噂も七十五日」ということわざの通り、75日経過するとどんなウワサも消滅するが、逆に言えば尾ひれの付いたウワサは75日経つまで決して消えない事になる。
ストーリー
のび太が飼育小屋でウサギにニンジンをあげていると女子たちが怒ってやって来た。のび太がウサギのニンジンを持ち出してドラえもんに食べさせているという噂を聞いたかららしく、発信源はジャイアンとスネ夫だという。というのも、ジャイアンは母ちゃんに尻たたきされたことを、スネ夫は授業中におならしたことをそれぞれ言いふらされたので、それの復讐として言いふらしていた。
しずかにまで疑われてしまい、のび太は窮地に陥るが騒ぎを聞いて先生がやって来て「根拠のない噂を簡単に信じてはいかんぞ」と女子たちに言って聞かせたため、疑いは晴れたが、悔しい思いをしたのび太。
そこでのび太は帰って事情を話すとドラえもんも同じく憤慨し、ジャイアンとスネ夫を懲らしめるためウワサの根を取り出した。さっそくこれで噂を流すとママが「最近ドラえもんが公園でゴミ拾いをしている」という噂を聞いてご褒美にどら焼きを持ってきてくれた。
効果を知ったのび太はこれを持ち出し「ジャイアンに尻尾が生えている」という噂を流し広める。そしてこれに怒ったジャイアンは翌日、朝礼を利用して朝礼台に立ち、根も葉もない噂だと主張すると共に、証拠にズボンを脱いでパンツを見せるが、マイクが倒れてパンツも脱げてしまい、全校生徒の前で恥をかき、のび太の復讐は成功する。続いてスネ夫にもクラスの大柄な女子と両想いであるという噂を広めて、同じく復讐に成功する。
しかししずかはまだ、のび太のウサギの噂が信じきれないようで、のび太は「自分が動物に優しい」という噂を広めようとしたが、調子が悪いので肥料を与えすぎてしまう。すると大量の猫がのび太になついて押し寄せてくる。そして助けに来たドラえもんから「のび太はどんな動物にでも好きなだけ食べ物をくれる」という尾ひれがついた噂が広まっている事実を聞かされる。そこでのび太はリセットボタンを押したが、噂のレベルが75日経たないと消えなくなっておりすでに手遅れだった。
そして家の中はゴキブリやネズミが大量発生し、ママとドラえもんは失神し、家の外にもたくさんの犬や猫が押し寄せ、パパはその光景に啞然としてしまい、のび太は部屋で「もう噂はやだ~!」と嘆くのだった。