トランスフォーマーG2
1995年に『トランスフォーマーG2』のラインナップとしてハズブロより発売(日本未発売)。接地させた状態で走行させるとタイヤと連動した内部のギアにより半自動的にトランスフォームしていくギミックが特徴。後部のスイッチを左右に切り替えることでロボットモード⇔ビークルモードへの変形が反転し、スイッチを真ん中に入れると連動変形は解除される。更にロボットモードの右腕にはスプリング仕掛けによるミサイル発射ギミックもあり、後頭部から光を当てると目が光るようになっている。
ラインナップはダンプカーに変形するダートバグとホイールローダーに変形するロードブロックの2種で、当初はジェネラルオプティマスプライム(ダートバグの同型品)とサージェントハウンド(ロードブロックの同型品)、そしてF/A-18に変形するタイプと装甲車に変形するタイプが企画されていたが、諸般の事情によりいずれも未発売となった。
ビーストウォーズⅡ
デストロン機甲軍団に雇われた傭兵集団。サイバトロン側に付いた傭兵集団のインセクトロンとは因縁がある。初登場時はプロトフォームの様な姿をした戦闘員の状態だったが、惑星ガイアの遺跡に残されていたマザーコンピューターを使用してかつてガイアで使用されていた乗り物を工作機械としてスキャンした。
各施設の工作活動が主な任務だが、傭兵なだけあって戦闘も得意で肉弾戦を強みとしている。アンゴルモアエネルギーを採取・管理する施設の建設も得意で、他のデストロンからは地味な任務や雑務を押し付けられている立場だが、スクーバから「デストロンで一番恐ろしいのはオートローラーズ」と言わしめた。
一方でイデオロギーからではなくあくまで報酬目当てで戦う傭兵由来の割り切りの良さもしばしば見せ、共通の危機に際してはサイバトロンと息を合わせる1幕もある。ゆえにかライオコンボイも「敵にしておくには惜しい」と漏らしたことも。
最終的には惑星ガイアに残留したが、『ビーストウォーズネオ』最終回にてギガストームやコンバットロン達と共にセイバートロン星の復興に尽力しているのが確認できる。
メンバー
親衛隊長オートスティンガー
CV:宮澤正
オートローラーズのリーダーで、ダンプカーに変形する。処刑寸前だった所をガルバトロンに助けられて忠誠を誓ったとされているが、一方で「いずれ手柄を立てて出世を夢見ている」とも発言している。
左手のスティンガーペンチはスタンガンとしての機能があり、右手にはスティンガーミサイル(玩具では2連装オートミサイルという名称)が装填されている。ダンプカーの荷台にはミサイルや他のデストロンを乗せる事も可能。
惑星ドロスの戦いでインセクトロンのビッグモスと戦った際、ビッグモスが同じ傭兵であることを知って止めを刺さず見逃したという借りを作っており、彼からは「スティンガー」と呼ばれている。その縁を利用してサイバトロンと打ち解けつつあった彼らを引き込もうとしたが、葛藤の末今生きていく場所を守ることを決めたビッグモスにサイバトロンからの攻撃から守られたことで借りを帳消しにされた。
陸上親衛隊オートクラッシャー
CV:上別府仁資
頑丈な装甲とパワーが自慢の戦士。黄緑色のホイールローダーに変形する。左手のスピンソーと呼ばれるチェーンソー(ビークルモードでも展開させて木の伐採が可能)と右手のミサイルが武器。パワーハッグと因縁がある。
航空親衛隊オートジェッター
CV:小和田貢平
F/A-18に変形する非情に凶暴で好戦的な戦士だが、一方でアンゴルモアエネルギーが噴出しそうになった際自分だけは飛んで逃げられるにもかかわらず、最後まで残って食い止めようとした仲間思いな面もある。
武器は両腕の3連装ミサイル「ジェッターロケット」と戦闘機形態で発射する光線「ジェノサイドビーム」。また、胸からはワイヤーを発射し、ビークルモードでもワイヤーを下ろして仲間を牽引できる。
突撃親衛隊オートランチャー
CV:岩崎征実
目立ちたがりな性格。赤色の装甲車に変形する。二丁拳銃と胸部から放たれるディスク型ミサイル「デッドランチャー」が武器。
玩具
前述の『トランスフォーマーG2』にて発売されたダートバグとロードブロックのカラーリングを変更し、未発売に終わった2種のタイプは改めて本作で日の目を見ることになったが、オートローラーズ発売前のカタログに掲載されていたこの2種の試作品は製品版とは配色が異なっており、オートジェッターは緑、オートランチャーは青を基調としたものとなっていた。