注意
この項目では『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の神物について説明します。ケルト神話に登場する方についてはゴヴニュを参照。
概要
CV:津田英三
【ゴブニュ・ファミリア】の主神。
細身だが引き締まった身体をした、ドワーフを思わせる老神。
本編では、ファミリアの名前こそ出たものの本人は登場していないが、外伝『ソード・オラトリア』にて登場する。
神物像
オラリオでは【ヘファイストス・ファミリア】に次ぐ多くの鍛冶師(スミス)を抱える鍛冶師系ファミリアの主神で、娯楽を愛する神の中では珍しく口数が少なく気難しい職人気質な性格。
多くの上級冒険者の顧客から依頼を受けており、【ロキ・ファミリア】の第一級冒険者達も愛用し、同じ鍛冶神であるヘファイストスも彼の作る武器を高く評価している。アイズがLv.1の時に与えられた専用武器《ソード・エール》を作ったのも彼であり、子供に武器を作ったのは初めてだと語る。現在もアイズに目をかけており、彼女からの依頼は必ず自分を通すように団員に言っているが、よく武器を壊してくる事に関しては難色を示している(アイズに限らず、『メモリア・フレーゼ』では【ロキ・ファミリア】全体にも苦言している)。
弱小と蔑まれている小人族(パルゥム)に一目置いており、『ダンメモ』で彼らに武器製造を依頼された時は、必ず小人族の英雄・フィアナ騎士団が眠る『エランの森』でしか採れない『勇鉄』と『誓樹』を素材に使っていると語っている。
劇中の様相
本編では、【ヘスティア・ファミリア】の新しい本拠『竈火の館』の改修を、団員と共に行っていた。
第二次クノッソス攻略戦では、地上で暴れまわる食人花(ヴィオラス)打倒のために、自身のファミリアが作り上げた武器を冒険者達に提供し、助力する。
『学区』がオラリオに来訪した際、『派閥体験(インターン)』でファミリアを訪れた『鍛冶学科』の生徒達が入団を目指していたが、彼らが打つ『機構武装』(『学区』が開発した『機構』付き武器のことで、使い手の魔力を吸って射程や威力を底上げする作用がある)に対して『失格』とだけ告げ、その理由を教えずにいた。
失格の理由が分からない鍛冶学科の生徒達がヒントを求めて『戦技学科』に尋ねに来た際、兎人(ヒュームバニー)のラピ・フレミッシュ(正体は変装したベル・クラネル)から「機構を取り付ける構造の所為で耐久力が普通の武器より落ちているのでは?」と指摘されると、たしかに落ちていることを認めるが、僅かな差だと主張する。だが、ラピの「迷宮(ダンジョン)に潜る冒険者にとってその僅かな差が怖い」という現役冒険者視点からの指摘を受け、連戦が多く補給や手入れが限られるダンジョンで武器を失うのは半身を失うのと同義であり、そのため長く戦える武器を冒険者は好み、僅かでも耐久性が劣る機構武装は手に取りにくいという欠点を判明する。ヒントを得た鍛冶学科の生徒達はラピに感謝し、その改善に取り組んだ。
余談
『ダンメモ』では、ベルがオラリオに訪れたばかりの頃、彼が入団を希望しに現れた時に対面したが、探索系ファミリアではなく鍛冶師系ファミリアのため、冒険者を目指す彼とは合わず断り、焦るベルを諭して励ました。地味に、ベルがオラリオで最初に会った神でもある。
小説版『アストレア・レコード』では、【ヘファイストス・ファミリア】の本拠地でヘファイストスと各派閥への武器供給の増減について話し合っている最中に『大抗争』が勃発したことで、都市北西部にある【ゴブニュ・ファミリア】の本拠地兼鍛冶場に戻るのは一苦労だと判断して待機を選び、ヘファイストスが面倒に振り回されている間は、冒険者たちを支える武器が足りなくなることを予測して、【ヘファイストス・ファミリア】の炉を借りて武器を量産し続ける。
そして、自身が使える炉が満杯でなくなったことで、損傷した『英雄橋』と三十一体の英雄の彫像を修繕し続けて、その音を聞いて駆け付けたラウル・ノールドとアナキティ・オータムに、この状況で『英雄橋』と英雄の彫像を修繕する理由を「この橋が落ちれば、おまえたち冒険者はもう立ち上がれまい」と告げて二人を感涙させ、同じく音を聞いて襲撃してきた闇派閥(イヴィルス)の雑兵たちの相手をラウルたちに任せて、修繕を続けた。
『ナイツ・オブ・フィアナ』では、彼の分身と思われる精霊「フィネガス」が登場。
フィアナと契約し、小人族の隠れ里がある『エランの森』を守護する祭司(ドルイド)として里を守っていた。
エランの里と初代フィアナ騎士団がコーマック王達によって滅ぼされ、フィアナが戦死した後、青いたてがみの黒馬の姿で生き残りのディムの目の前に現れ、復讐に燃えるディムと『誓約(ゲッシュ)』を結び、彼の力となる。なお、鮭が大好物で、よくディムに鮭をせがみ、用意出来ないとへそを曲げて乗せてくれなかった。
最終的にはディムを認め、彼とともに死地で活躍した。