CV:増岡弘
概要
『アクマイザー3』第31話「なぜだ?!地獄からの挑戦状」に登場したゴーゴンに似た隊長怪人。上半身にはとぐろを巻いた蛇のようにチューブが巻き付いており、蛇の飾りが付いたヘッドギアをしている。左腕は大蛇を模した形状をしている。隊長の証の角はない(蛇の飾りが代わりだろうか?)。
一人称は「オイラ」。「殺し屋ゴルゴン」の異名を持ち、自身の部隊を「ダウンワールド一の精鋭部隊」と称している。
声は左腕の大蛇から出る(頭部から出ているような描写もあり)が、実はこの大蛇こそが彼の本体であり、身体が破壊されてもこれが無事な限り、ゴルゴンジューサー(アクマ族のシンボル付き)で作成したフレッシュミックスジュースを飲めば再生してしまう(ガブラはトカゲの尻尾のようなものと珍しく推察していた)。ちなみにジュースの材料は「レモン10個、オレンジ5個、バナナ1房、リンゴ1/2個、みかん1kg、アクマ糖込み」である。
必殺技は左腕の大蛇を伸ばして相手を締め付ける「ゴルゴン大蛇締め」、および大蛇の牙で噛みつく「鎌首殺し」。なおジャンケルは未装備。
彼の部隊の兵士アグマーは槍、投げハンマー(実はアグマーの変身)、砲丸(爆薬入り)、円盤を武器としている。
劇中の活躍
東都タイムズに近くのビルの屋上から電話をかけ、「特ダネの提供」と称してアクマイザー3の全滅を宣言する。応対に出た一平が自分の話を信じない事に痺れを切らして、窓の外を見るように促し、挨拶代わりとしてアグマーに一平目掛けて槍を投げるよう指示し、彼の困った顔を見ると撤退する。しかし、ギャリバーAでザビタンが現れ、彼の魔法力で乗っていた車から落ちてしまう。槍部隊の攻撃でザビタンの動きを封じ、ゴルゴン大蛇締めで苦しめるが、イビルとガブラが乱入した事でザビタンは自由になってしまう。逃走を図るも、アクマイザー3のスリーキックを胴体に受けて爆散する。
しかし、左腕の本体は破壊を免れており、アグマーの補佐で青果店を訪問し、自分の発声に驚いた店主が気絶した隙に(無論代金も払わずに)店の果物でジュースを作成し、再生してしまう。東都タイムズにこの一連の行動の目撃談が寄せられた(秋田編集長は一蹴したが)事で、パトロールを開始したアクマイザー3だったが、ガブラはサボってしまい、その隙を突いてゴルゴンが急襲する。ガブラッチョに変身した彼をアグマーの槍で取り囲み、大蛇締めを繰り出す(この時、直前に光彦とダルニアからつまみ食いしたたいやきが口から出た)ものの、ザビタンとイビルが駆け付けてしまい、仕方なく退散する。
ザビタンは情報収集のため新聞社に出向きつつ、イビルとガブラにザイダベック号での待機を指示する。雲隠れしたアクマイザー3を捜索すべく、アグマーを(変装もさせずに)都内に派遣するゴルゴンだったが、空振りに終わった。しかし、缶詰め状態に嫌気が差したイビルが野原で射撃訓練に出掛け、その隙を突いて彼を生け捕りにする。東都タイムズの夕刊に無断で「アクマイザーに、死刑宣告!」という記事を載せて、ザビタンとガブラを処刑場に誘い出す。現れた二人を砲丸で吹っ飛ばすものの、それは魔法力で変形したたいやきであった。イビルを解放して3人揃ったアクマイザー3にやぶれかぶれに挑むものの、魔法陣ドリルアタックを左腕の大蛇に受けてしまい、今度こそ爆死するのだった。
余談
ゴーゴンはギリシャ神話に登場する三姉妹の総称であるが、今回は男性として登場した。なお長女ステンノと次女エウリュアレは不死身であり、今回登場したゴルゴンが(条件付きとはいえ)不死身なのはここに由来すると思われる。
ちなみに第22話には三女メドゥーサをモチーフにしたミツメドーサが登場したが、彼との関連は不明(そしてこちらも男性である)。
本話の脚本は円谷プロ作品で有名な田口成光氏が執筆した。なお田口氏は東映特撮では『ぐるぐるメダマン』最終話、『快傑ズバット』第12話も手掛けている。
今回は時事ネタが多く、当時の流行ソングだった『およげ!たいやきくん』にあやかってかたいやきが随所で登場した他、一平が「ピーナッツ事件」を新聞記事にしようとした(「ピーナッツ」とは賄賂の隠語であり、当時明るみに出た「ロッキード事件」が由来である)。
声を担当した増岡氏は総師団長ゲベルの声も担当した。
関連タグ
たいやき:敗因
サーペントアンデッド:同じくたいやきが原因で敗北した蛇の怪人。ただし、たいやきそのものでなく、たいやきを作る装甲服を纏った人物の用意したたいやきの熱々鉄板が原因で敗北した。ちなみに彼女を封印したヒーローの裏モチーフはザビタンである。