「Would see my mask?」
概要
本名はジョナサン・クレーン(Jonathan Crane)。
カカシ(scarecrow)を模したコスチュームを纏った犯罪者。
子供の頃同級生からいじめを受けていた(卒業前に復讐を果たした)彼は恐怖を克服するため心理学を学び、後にゴッサムシティ大学の心理学教授となった。
しかし学生達に死の恐怖を体感させるといった行き過ぎた人体実験をした為に解雇され、その逆恨みで犯罪者となってしまった。
武器は幻覚による恐怖を誘発させる特殊ガスで、吸い込んだ人間は自分自身が最も恐怖を抱いている物を幻覚で見て発狂させる。他にも、ピッチフォークや大鎌といった、農夫や死神を想起させる武器も戦闘で使用する。
当人は鳥恐怖症なのだが、英語でカカシを意味する名を冠しているだけあってカラスだけは例外となっており、「ナイトメア」と名付けたカラスをペットにして飼っている。
扱いは基本的にB級ヴィランだが、頭脳面に関してはA級ヴィラン以上と学歴相応に優秀。可能な限りバットマンとの肉弾戦を避けたり、恐怖ガスを積極的に改良する等、自分自身の弱点や長所を十二分に自覚しており、何よりも恐怖を武器にする者という厄介極まりない共通点から、警察やバットマンにとっては十分過ぎるほど難敵の一人と言える。
実際、『ダークナイト・トリロジー』でバットマンに勝利した最初の悪党は彼であるし、現在も恐怖ガスはバットマンや彼のファミリー達を苦しめる武器として活用されている。
ゲーム『アーカム・シリーズ』の最終作である『アーカム・ナイト』でも、シリーズを通しての黒幕であったラーズ・アル・グールを差し置いてそのポジションに君臨し、スポットライトさえ当たればご期待通りと言わんばかりの大活躍を見せてくれている(実際、そのストーリーでは、スケアクロウの最終目的は達成されてしまっており、スケアクロウ本人は逮捕されたが、勝負に関しては実質的に「勝利」と言える結末を迎えた。なお、ラーズ・アル・グールの方はDLCのみでの登場と、扱いは今一つ悪い)。
近年、敵対しているマフィアの首魁達を皆殺しにしてその傘下を取り込む事を目論んだペンギンの策略によって、スケアビーストというカカシのモンスターに変貌。自力で恐怖ガスを発生させる上に化け物染みた怪力まで発揮するという厄介な存在となったが、バットマンが精神安定剤を注入した事で元に戻っている。
しかし、その後も自らの意思に関係なくスケアビーストに変貌しては、暴れまわっているという展開が何度か起きている。
ちなみに、ペンギンに協力してスケアビーストに変貌させた張本人である女科学者のリンダ・フリータワーは、後にフライトという名(英語で「畏怖」)のヴィランとなっている。
他のアメコミ
MARVELの作品である「ゴーストライダー」や「スパイダーマン」にも同名のヴィランが存在する。見た目も帽子を被っていない以外はそっくりだが、こちらは高い身体能力とカラスを操る能力を持つ。シリーズを通して幾度も命を落とすがその度に新たな力を手にして復活する、転んでもタダでは起きないヴィラン。
DCとマーベルの大規模クロスオーバーでは、当然のように共演していた。
また、「ジャッジ・ドレッド」とバットマンのクロスオーバーにも、バットマン側のヴィランとして登場。死体安置所に助手とともに訪れ、死体の脳から脳髄液を取り出し、自身の恐怖ガスの材料にしていた。
その際、異世界転移でゴッサムに来た「ジャッジ・デス(犯罪撲滅のため、全人類抹殺を企むヴィラン)」と出会う。肉体を持たないデスから「究極の恐怖を見せてやる」と聞き、死体を毒で腐らせデスの依代を作り出す。その依代によってデスは蘇るも、裏切られ襲われてしまった。
助手は殺されるが、彼自身は逆にデスへ恐怖ガスを浴びせて恐怖させ、自分の支配下に置いてしまった。そのまま彼の言う「究極の恐怖」を記録しようと、ヘビメタバンドのコンサート会場に赴き、大量虐殺する様を撮影するが、駆けつけたバットマンとジャッジ・ドレッドにより捕まった。
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Scarecrow(表記ゆれ)