概要
CV:野中藍(NEXON〜)
セルリアンからフレンズへと進化を果たした(後述)イレギュラーな存在であり、厳密な生物学上だとフレンズでもセルリアンでもない、あらゆる意味で特殊な存在でもある。
本シリーズにおける重要人物でもあり、直接姿を見せていない作品でも裏設定レベルで存在を仄めかせている事がある。
容姿に関してはNEXONアプリの時点で既に2種類の形態が確認されており、さらに後続のシリーズ等でもフォルムが異なる(後述)。
容姿
セルリアン(当初)
サーバルがスライム娘になったような見た目。
肌は緑色、猫耳に相当する部分が虹色で、左足と尻尾の先にオレンジ色のグラデーションが入っている。
ゲーム中の立ち絵としては棒立ちであり、表情に乏しい。
それでもサーバル一行と接するうちに段々と感情豊かになっていった。
フレンズ化後
緑色の肌はそのままに、よりサーバルに近い姿に進化。
額にはサーバルと同じ「M」っぽいラインが白く入り、猫耳は翼のような形状に。
立ち絵もサーバルに似た、楽しげなものになり、笑顔も見せるように。
けものフレンズぱびりおん
よく見ると髪や服の色は緑色のままだが、露出している肌色の部分が薄橙色になっており、NEXON時代のどこかモンスター然とした容姿と比べると人型に近いものに変わっている。
第5フォルム
5体目のデザインなのかけものフレンズが5周年目の記念なのかは不明。
2019年4月に新宿マルイアネックスで期間限定の「けものフレンズショップ」が開催され、フレンズのアクリルキーホルダー化で100人目として初登場。
上記のぱびりおんの姿に加えて頭部の羽が垂れ下がり鳥のフレンズの様なデザインになった。
飛行できるかは現時点では不明。なお、この姿はルーラーセルの第2形態に酷似しており、一時期はルーラーと一つになる事でこの姿になるものと思われていた。
NEXONアプリ版
「トモダチは、みんな、にっきをかいてる。だから、セーバルもにっきを、かくよ。にっきがあれば、セーバルが、いなくなっても セーバルが、おもったことが、のこるんだよ。すごいよね」
「セーバル、楽しくなってきた」
チュートリアルで敵キャラクターとして対峙するのが初出。
当初は偽サーバルと言われていたが、サーバルによりセーバルと名付けられる。
他のセルリアンと違い、片言ながら会話ができる。
ゲーム中では体色が緑色で目は赤だが、ストーリー上ではサーバルと全く見分けがつかずアプリ版サーバルの親友であるカラカルもサーバルとセーバルの違いが分からなかった。
これは人間と動物では色を感じる視神経の細胞数が違うことが原因と考えられる。あるいはプレイヤーに見分けられるための配慮で、本当に酷似している可能性もある。
立場からサーバルやミライ達と敵対しつつも自我のようなものがあるため、女王の影響力が薄い場合はサーバルらと同行し仲良く温泉を楽しんだり映画を撮影したりしたこともあった。いつしか彼女の中でサーバルと戦いたくないという気持ちを強めていく。
しかし女王からの指令からは逆らえず、道中の大型セルリアンを活性化させつつ、女王の元へ向かおうとする。
最終章では女王に取り込まれてしまうもサーバルの決死の覚悟によって「輝き」を産みだし主人公とサーバル達の仲間となる。
仲間になった時点で女王の支配から解き放たれて、フレンズへと進化した。
その後の裏ストーリーでは事実上の主人公に。皆がセーバルばかりを構って相手にされないと、サーバルが家出をしてしまう。
そんなこんなで今度はセーバルがサーバルを追いかける事に。
最後は親友カラカルを失った・・・という悪夢から目覚めたサーバルに「いっしょに ジャパまん食べよう」と誘い、皆で食べたようだ。
サーバルの日記には、「セーバルやカラカルと友情を深められて良かった」とある。2人はずっと、トモダチ。
ゲーム内では上記の通り、メインストーリー最終章における5話をクリアすると仲間になる。
性能はサーバルの相互互換で、ステータスもほぼ同じで所属グループも同じくにゃんにゃんファミリー。区分はツチノコ等と同じUMA。
所有スキルの「セーバルがんばるボンバー」も、サーバルの「烈風のサバンナクロー」と同じ効果で先頭の敵1体に攻撃力5倍のダメージを与えるというもので、どこまでも徹底した共通ぶりとなっている。
ただし、属性はクールとなっており(サーバルの属性はパッション)、攻撃方法も引っ掻きではなくパンチなど、よく見ると細かい違いがある。
けものフレンズぱびりおん
ゲーム本編に直接登場こそしなかったが、OPムービーの最後辺りにほんの一瞬だけ彼女に非常によく似た姿をした何かが映し出される。
さらに彼女(と思しき個体)が映し出された直後、かつてフレンズ達が力を合わせて倒したはずの女王の姿が……
けものフレンズ3
アプリ版
ゲーム配信開始からしばらくは存在を示唆する描写しかなかったが、「アライさん隊長日誌」完結後に実装された新たなサブシナリオ「セーバルぶらり旅」にてメインキャラクターとしてようやく姿を見せる。
前述のぱびりおんで一瞬だけ姿を見せてはいたが、最初で最後の直接的な出演だったNEXONアプリ版以降に他タイトルで元気な姿を直接見せたのはリアルタイムでおよそ5年ぶりである。
女王事件解決後、研究所でカコの研究の手伝いをしつつセントラルで暮らしていたセーバル。
しかし、その特異な出自故かフレンズでも分かる最低限の常識すら分からない彼女は、予想の斜め上を超える行動ばかり起こしてはカラカルからお説教を食らう日々を送っていた。
そんなある日、うっかりカラカルが楽しみに置いていた限定マンジューを食べてしまったお詫びに新たな限定マンジューを手に入れるためにルルやヒツジと冒険をする事になったのを機に、未だセルリアンで溢れるセントラルの外へ強い興味を抱き始め……
後にメインシナリオにもシーズン2・0章より登場。
ルーラーセルの撃破に成功して研究所に戻ってきていたが、映像記録に倒したはずのルーラーの姿が映っており、2人の再会を予感させた。
コラボキャラのアリサ・サザンクロスのフレンズストーリーにも登場。
人間になる事を望むアリサに喰われそうになるが、セーバルは彼女と友達になる事を提案。
そしてお互いを知るために共に行動する事になる。
初登場は一部クエストで一時的にパーティーに加入するのみで入手は不可能だったが、後にメインシナリオシーズン2・0章公開と同時に実装された2021年3月中旬の1.5周年すてっぷあっぷしょうたいにて入手可能になった。
初期けも級は☆4(※)。属性はマイペース。
とくせい | セーバルはにんきもの | くらくら、ズキンズキン耐性(高)増加+フレンズ戦で与ダメージ&攻撃命中率15%増加・セルリアン戦で被ダメージ13%減少&少しだけ狙われやすくなる |
---|---|---|
キセキとくせい | トモダチのために | 与ダメージ18%増加&与ダメージの5%分のたいりょく回復&コチョコチョ発生率20%増加(※コチョコチョマスターの効果は重複しない) |
たいきスキル | セーバリアー | マイペース属性の味方の攻撃命中率減少状態解除&自身の与ダメージ10%増加+フレンズ戦で受けたダメージを30%ではねかえし・セルリアン戦で被ダメージ30%減少(2ターン)発動率100%、発動回数2回 |
とくいわざ | ヤラナクテハ! | 敵単体に120%のダメージ&中確率でかいひ増加状態解除 |
けものミラクル | セーバルちょーがんばるボンバー | 相手単体に112%×4と140%×1のダメージ+対象が状態異常にかかっている場合、追加で126%のダメージ |
※NPCの初期けも級は☆1。
アーケード版
サービス終了までにユニット実装はされず、スキルカードにも描かれる事はなかった。
ちょこっとアニメ
22話に登場。
カラカルからの依頼でシャチが集めていた大量のフォトを見せてもらっており、その中の加帕里夜市で撮影した一枚に興味を示し、サーバルが元気になったらシャチも連れて4人で行こうとカラカルと約束をしている。
その後、フォトを眺めている内に人知れず「イカナクテハ」と呟き……?
余談
吉崎観音コンセプトデザイン展におけるセーバルのその後
NEXONアプリ版の後セルリアン大噴火事件が発生し、ヒトがジャパリパークから退去。フレンズ達も危機に陥った。
その時セーバルはビャッコ・スザク・ゲンブ・セイリュウの四神と共に、生きるための力である「技」を合わせアンチ・セルリウムフィルターを形成。ジャパリパークとフレンズ達を守る。
だがその代償にセーバルはアンチセルリウムの結晶となって火口中心(アニメでの山から吹きだすサンドスターの大結晶の中に、別の何かが入っている様に見えるシーンがある)にとどまり、四神はフレンズの姿を保てず元の像へと戻り、ゲンブが小破、ビャッコが中破、スザクが大破するという事態に陥る。
※しかしセイリュウには目立った破損は見受けられなかった。
1期アニメのサンドスターは、セーバルと四神がフィルタリングした残骸である。つまりかばんちゃんが生まれたのはセーバルと四神が命を賭けてジャパリパークを守ろうとした事が繋がっているとも言える。
ただし…
上記の設定は(一応、火山の設定はたつき監督と田辺氏の案を元にしているらしいが)あくまでコンセプトデザインであり、アニメ1期にそのまま採用されているとは限らず(たとえばアニメ1期では四神の像の代わりに四神のエンブレムを刻んだ板が登場している)、ツチノコが劇中で語っていた「例の異変」の詳細も、この大噴火だけを指しているとは限らない。
タグに関して
元々「セーバル」という名前のキャラクターはけものフレンズのキャラクターとしてのセーバルしか存在せず、タグに関しても他のキャラクターのように「○○(けものフレンズ)」と付けなくても特に問題はなく、独占状態を長らく保っていた。
しかし、近年まったく別の作品において同名のキャラクターが登場した事により、タグの使用に注意が必要となり始めている。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
ギギル:マクロス7に登場するプロトデビルンという「スピリチア」というフレンズ達でいう「輝き」に相当するエネルギーを自己生産できないが故に他者から搾取しなければ生存できない種族の一人。敵ではあるのだが紆余曲折あって主人公達と共に行動するようになり、最終的に自らスピリチアを生み出せる種に最初に進化するなど共通点が多い。