概要
タカシ達が近所に棲息しているというUMA「コロノコ」を探しに行くというもの。
話の流れ
放課後の5-3、タカシ達はユウジが見せた世界の不思議図鑑のUMAのページを目にする。
雪男、ネッシー、人魚のミイラ(どういうわけかリエは「かわいい」との感想)…と見て行くと、「これは謎だメチャ」とメチャワル星人。メチャワルの目線の先には宇宙人の写真が黒板に張ってあり、「謎の宇宙人写真展示会」と称して太郎とジェームズが張っていた。
メチャワル「果たして宇宙人は本当に存在するのかメチャ~?」
そして太郎は写真の宇宙人のような着ぐるみを着て遊ぶ。と、ここできょう子があることに気付き、皆をそのページに注目させる。そこには「幻の生物コロノコ」のことが載っており、それは日本の戸成町…タカシ達の住む町に棲息しているという。とは言え図鑑でも「見つけた方はご一報ください」と結ばれていたことからまだ発見されていないようで、ユタカやユウジはご褒美目当てに発見しようとすることを話す。「そう簡単には見つからないよ」とタカシが口を挟む横でリエは早速コロノコを発見したようで目を輝かせる。…いや、すばしっこいそれはコロノコではなくタロノコで、一同ズッコケる。ともあれ、タカシ達は明日コロノコ探しに出ることに。その横でメチャワルはタカシ達より先に発見して出版社に高く売り込み、地球征服しようと企んでいた…。
そしてコロノコ探し当日。重いカゴを背負うユウジ、食料しか持ってきていないユタカ、カメラを回すリエ、リポーター役のマサミ、地図とにらめっこするタカシ、そのタカシに付き添うきょう子の6人は探検隊として秘境へと赴く。
するとタカシがクワガタムシが飛んでいるのを発見、「すぐ戻って来る」と地図をきょう子に押し付けてクワガタを追う。そして公園の木にとまったクワガタを発見、抜き足で捕まえようとするとクワガタは振り向き、その顔は太郎だった。ズッコケを通り越して石化するタカシに、クワガタ太郎は今被っているノコギリクワガタを始めとする色々な角を紹介する。「どれもいらんわ!」
するとタカシの頭上にフンが落ち、木に登ってみるとジェームズがセミの格好でとまっていた。「だったらミンミン鳴いてみろ」と言うタカシの尻に、ヘラクレスオオカブト太郎の角がカンチョーされる。カンチョーを食らったタカシは木から落ち、「こーなったらとっ捕まえて虫かごに閉じ込めてやる!」と鬼の形相でカブト太郎とセミジェームズに詰め寄るが、咄嗟にカブト太郎がなぜか木にあった警報ボタンを押して半鐘を鳴らす。すると太郎の顔をした虫達が何匹も現れ、タカシを袋叩きに刺しまくるのだった。
虫太郎達に全身を刺されたタカシは探検隊の待つ交差点に戻り落ち込むが、その時ユウジが密林を発見、目の当たりにしたきょう子は劇画タッチで衝撃を受ける。ともあれ探検隊は恐る恐る21世紀の日本の風景とは思えない密林に入って行く…。
突然現れた恐竜に追われ、全速力で逃げ出すタカシ。すると監督の格好をした太郎とカメラを手にするリエが茂みから現れ、恐竜は背中のファスナーを下ろしジェームズに戻る。監督太郎は「襲われ役、いい演技だったよ」と賞賛するが襲われ役のタカシは「本当に死ぬかと思ったわい!!」と怒声を浴びせる。
改めてマサミはリエにカメラを向けてもらい「我々はまだコロノコの存在を示す手がかりすら掴めていません」と語るが、その背後で何やら人影が見えた。皆はついにコロノコ発見かと興奮するが、その人影を見たリエは「メチャワルくんみたいな森の妖精さんかも」と話したため、一同ズッコケる。その時「これ以上奥に進んではいかん!早く帰れ!!」というエコーのような声と素早く動く人影が確認され、探検隊は後を追うことに。太郎とジェームズは「バズーカ山寺杯マラソン日本」の旗を立てて彼らを応援し、タカシも「応援ありがとー!…って、マラソンじゃねーっ!!」と応える。進んで行くうちにユタカとユウジが罠に捕まり、木の枝に逆さ吊りされる。更に彼らを助けようとした女子3人も罠に捕まり、タカシも足に縄が引っかかってふと両端を見ると、太郎とジェームズが軍隊の格好でランチャーを構えており、直後に発砲。「お前らが罠になってどーする!?」
そこへ謎の人影が現れ、ユウジ達が引っかかっていた罠を切断し助ける。果たしてその人物は校長と教頭であり、コロノコ研究の第一人者でもあるとのことで、先程の罠はコロノコ用に彼らが仕掛けたものだったらしい。その上、コロノコと思しき足跡まで発見しており、それはモアイ像の手前で途切れていた。タカシは校長…いや、博士にマサミの背後を通ったかを尋ねると「わしはずっと木の上にいた」と返答。すると今度は足跡…と言うには歪な跡を発見、見るとジェームズが太郎の全身を地面に押し付け、足跡ならぬ全身跡を作っていた。呆れるタカシがモアイ像に腰掛けると、彼らの足元に大穴が開き、一同は真っ逆さまに落ちて行った。
落ちた先には大草原が広がり、地底だと言うのに太陽が。博士曰くここは地球空洞説によって広がる別空間で、コロノコはこの空間から時たま地上に姿を現していると話す。ユウジは「もしかしたら地底人がいるかも」と話し、改めて探検隊はこのまま魔境を探検することに。
ところが、行けども行けども地底人はおろか、虫一匹見当たらない。その時、丘の頂上に着いたユウジがナスカの地上絵のようなものを発見しタカシ達に見せる。探検隊は地底人の存在を示す痕跡を見つけられたと興奮するが、最初に発見された鳥の絵の横にへのへのもへじや相合傘のような地上絵があり、見ると太郎が腕を伸ばしてチョークで地面に描いていた。
改めて今度は岩肌に刻まれたカエルのレリーフを取材するマサミ、博士は「地底人はカエルを神として崇めていたのか」と感動するが、きょう子がレリーフに「ジェームズ参上」の落書きがしてあるのを発見。言われてみればジェームズそっくりのそのレリーフの横では、太郎とジェームズが今度はマッチョな太郎のレリーフを彫っていた。太郎は「タカシのもある」とそれを見せると、既に全裸のタカシのレリーフが出来上がっており、すかさずリエが「私のも彫って」とリクエストすると太郎はタカシレリーフの股間にリエの顔を彫る。
結局、生物の一匹も確認できないまま歩き疲れてしまい、博士は「この世界は生物が絶滅してしまっているのかもしれない。その最後の生き残りがコロノコ」という説を唱える。その時マサミが何かの足跡を発見、博士は「コロノコの子供の足跡だろう。と言うことはこの近くに必ずいるはず」と断言する。探検隊はコロノコ探しの気が再燃しまた歩き出す。
太郎がタロノコとして走り回っているのをよそに、探検隊は草むらを徹底的に探し回る。その時草むらから謎の外国人が現れ、彼もコロノコを探しているようでタロノコと目が合うと逃げるタロノコを追いかける。
タカシは「コロノコが凶暴だったらどうする?」と皆に訊くがユウジは「そんなことあるもんか、さっきの絵だってちっとも怖そうじゃなかったじゃん」と返答。反対側では太郎が何かに怯えているようで、タカシが「なんだ、お前も怖いのか」と笑うが「早く出て」と後ろを向くと背中が携帯電話になっていた。とりあえずタカシは太郎携帯のボタンを押し電話に出ると、「君に有力情報を教えよう」という音声が流れる。続いて「さあ、こっちだ」…その声の主は本物の携帯電話を出して自分で自分にかけている太郎だった。ともあれ太郎はコロノコの巣と思われる穴を指さし、タカシはウキウキして穴を掘り起こす。その時正面の土砂が崩れ、中を見るとUFOラーメン土の中店が開いていた。
改めて太郎は先程食べたのと同じラーメンを地面に置き、その上にざると紐でつながった棒を被せてコロノコ用の罠を作る。タカシ達は「あほらしい」とその場を後にしようとするが、見事に引っかかったようで博士、助手、太郎、ジェームズは「ついにコロノコを捕まえた」と大喜び。ついに罠にコロノコの姿を見ることが出来るとリポーターのマサミは興奮するが、ざるから現れたそれはメチャワル星人だった。
メチャワル「俺もコロノコ捕まえようとお前達尾けてたメチャ。リエに見つかった時はヤバいと思ったメチャが、いきなり穴に落ちた時は驚いたメチャ…(以下解読不能)」
博士はメチャワルを「絶対コロノコに間違いない」と確信、タカシも「そーゆー展開もありか」と妙に納得。そして探検隊は開き直り、「お前がコロノコだったのか!!!!」と一斉にメチャワルを問い質す。自分がコロノコだと言われたメチャワルは「俺様の長ったらしい説明きいてなかったメチャか~っ!?」と悲嘆する間もなくユウジのカゴに入れられ、探検隊はこれをもってコロノコ発見として出版社に報告することに。
メチャワルはライバルであり親友でもある太郎に助けを求めるが、太郎は「コロノコ。カッとなりやすい。虫歯が多く足が臭い」と観察日記をつけるだけだった。とその時、地響きがしてワニともカメともつかない生き物が現れる。
タカシ「もしかしてあれって…?」
ユウジ「ありえないよ、だってコロノコはここ(カゴの中のメチャワルを指す)に~…」
一同「あっちが本物だ――――――ッ!!!!!!」
その生き物が本物のコロノコだとするなら、図鑑に載っていた想像図とは似ても似つかないが、博士曰く「当てずっぽうで描いた」らしい。探検隊は(カゴの中で身動きが出来ないメチャワルを除き)全員後ずさりするが、ここで太郎が腕を伸ばしてメチャワルが入ったカゴを掴んで持ち上げる。メチャワルは「助けてくれた」と上機嫌だったがそのまま投げ飛ばされてしまう。本物のコロノコが探検隊に迫る中、太郎とジェームズは太郎隊とジェームズ隊に変身。両隊は「我々に任せろ」と言ってリングを建てると、その中にタカシとコロノコを入場させる。アカ太郎は弱音を吐くタカシにパワーアップ光線を送ろうとするが小石につまずき、光線がコロノコに注がれてコロノコをパワーアップさせると去ってしまった。ゴングが鳴り、強化コロノコ相手に圧倒的不利のタカシに太郎は腕を伸ばし、指先を尻にカンチョーする。太郎は自分にもカンチョーするようタカシに促すが「できるか!」と返される。しかし不利な状況には代えられないとタカシはついに太郎にカンチョーし、すると2人は融合しタロタカマンに変身。タロタカマンはタロタカビームを出して強化コロノコを攻撃、強化コロノコも強力なビームを出してきてスーパーシールドで防ぐことに。しかしスーパーシールドと言うのは、太郎とタカシに戻って表側になったタカシが敵の攻撃を全て防ぐという不公平極まりないもので、案の定ビームをもろに食らったタカシは黒焦げに。きょう子は「タカシくんが無事でよかった」とタカシに抱き着くがその瞬間服が崩れ全裸になり、巨大ハンマーを食らわせてタカシを吹っ飛ばすと、強化コロノコの鎧が砕け元の姿に戻る。
ユウジ「きょう子ちゃんが戦った方がいいんじゃねーか?」
そのままコロノコはメチャワルを拉致し去って行く。博士も助手も、「ひとりぼっちで仲間が欲しかった」とそれを見届ける。
翌日、テレビの生放送特番で、校長と教頭がコロノコを発見したことが放送される。戸成小のテレビで見ていたタカシ達は「やられた」と落胆するが、直後に太郎も生出演しており、「地底人の写真」と称して黒焦げ全裸のタカシの写真を披露する。きょう子ら5-3の生徒達は大笑い。
先生「コラコラ、タカシが地底人だからって、笑ったりちていいってこたぁないぞ」
タカシはがっくりと肩を落とす。その頃メチャワルも、魔境でコロノコに可愛がられていた…。
コロノコ
頭の角、尻尾、甲羅を持つ幻の生物で、名前の由来はコロコロコミック+ツチノコと思われる。
原作との違い
該当話はコミックス4巻「昆虫採集で大発見!!」だが、原作とアニメでは展開が大幅に異なっており、前半では太郎が夏休みの昆虫採集に来ていたタカシへの悪ふざけが描かれ、後半では偶然通りかかったツルヤマ博士と助手がコロノコを探しているところに出くわし、太郎とタカシに協力を依頼されるというもの。