概要
【破壊力:C / スピード:B / 射程距離:A / 持続力:A / 精密動作性:D / 成長性:D】
タロット大アルカナ2番目のカード「女教皇」の暗示を持つスタンド。本体はミドラー。
スタンドの造形は人間の頭部に2本の腕が生えたような不気味な外見。
あらゆる鉱物に化ける能力を持つ。いったん化けてしまうと、スタープラチナの目でも見分けることは困難である。
鉱物であれば機械類やコーヒーカップやカミソリや石油製品、果ては海底までと、かなり多くの物に化けることが可能。ゲームでは車や電ノコなど、さらに多彩に化けてくる。
かなり遠距離まで行動可能で、本体との距離によってパワーが増減する特殊なタイプのスタンド。
本体と離れている時は人間の頭くらいの大きさだが、鋭い爪の攻撃は脅威であり、ジョセフの義手を吹っ飛ばしたり潜水艦に穴をあけたりした描写があることから、鋼鉄を容易く切断する程度の威力はある模様。
数mの距離まで近づくと人間数人を丸ごと飲み込めるほどの巨体になり、自称ダイヤモンド並みに硬いという歯で押しつぶしてくる。しかしスタープラチナのオラオラのラッシュの前にはひとたまりもなかった。
歯をへし折った承太郎曰く「ちとカルシウム不足のダイヤモンドだったようだな」。
そのダメージは本体のミドラーに跳ね返り、歯をことごとく砕かれたミドラーは再起不能に。砂浜に倒れている彼女の素顔を拝見しにいったポルナレフ曰く「ダメだ、これじゃブスか美女かわからねーっ!」という有様になっていた。
なおダイヤモンド並に硬いと言われている歯についてだが、実はダイヤモンドは意外と脆く、割れやすい。また、同じく水晶並みに堅いと言われる普通の人間の歯も、衝撃によって普通に割れたりする。と言うのも、ダイヤモンドや水晶、人間の歯が硬いと言われる水準は「モース硬度」と言い、物質同士を擦り合わせた際の傷の付きにくさを指し、割れにくさ(靭性=しなやかさ)を示すものではないのだ。イメージがつきにくい人は、柳の枝は柔らかいが折れにくいということを想像しよう。
実のところ、彼女の敗因はダイヤモンドの硬度と靭性を履き違えていたことではないかとも考えられる。
それに加え、スタープラチナの最強クラスの破壊力を見れば現実ならオーバーキルに等しい攻撃である。ぶっちゃけカルシウム不足以前の問題であり、歯をぶち抜かれただけで再起不能になるのも至極当然と言えるだろう。
TVアニメ版では前半かつタロット編の事実上のラスボスという事もあってか、スタープラチナ以外にも、ハイエロファントグリーンのエメラルドスプラッシュを至近距離でかわして反撃したり、マジシャンズレッドの火炎放射を避け、続くシルバーチャリオッツの剣での攻撃を鉱物に化ける要領で自身を硬くさせて防御した他、水中銃に変身した際にはエメラルドスプラッシュを潜り抜け、シルバーチャリオッツと激しい剣戟を繰り広げ、歯で圧殺されそうな承太郎を救出しようとする一行を舌で妨害しようとするもマジシャンズレッドの体当たりで返り討ちにされる等、大幅に戦闘シーンが追加されて原作以上に激しい戦いを繰り広げた。
後年カプコンの対戦ゲーム『ジョジョの奇妙な冒険』によりミドラーの姿が明らかに。
ピクシブ内でイラスト検索する際にはキーワード『ミドラー』で検索。