カードテキスト
効果モンスター
星7/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守1000
(1):1ターンに1度、100の倍数のLPを払って発動できる。
このカード以外のフィールドの表側表示モンスターの攻撃力は、
この効果を発動するために払ったLPの数値分ダウンする。
(2):1ターンに1度、このカードの攻撃力以下の攻撃力を持つ
フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
(3):このカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動する。
フィールドの全ての表側表示モンスターの攻撃力は1000ダウンする。
概要
遊戯王20周年記念の劇場版作品「THE DARKSIDE OF DIMENSIONS」にて海馬が使用したドラゴン族の最上級モンスター。
ウイルスカードや高レベルドラゴン族による豪快且つパワフルな戦術を好む海馬らしさを1枚に凝縮したようなカード。「パンデミック」の名に恥じない恐るべき効果でフィールドを蹂躙し、時には自軍さえもその脅威に晒すなかなかにリスキーなモンスター。体から非常に長い触手か触角のような器官が6本伸びており、それによって正面からのシルエットがまるでバイオハザードのシンボルのように見えるという秀逸なデザイン。
効果を簡単にまとめると、自分のライフをコストにしたフィールド全域に及ぶ弱体化、自分より攻撃力の低いモンスター1体の破壊、そして自身が破壊されたと同時に発動する無差別的な弱体化という3つ。
第一の効果は対象を取らず、細菌感染が効かない機械族などが相手でも全く問題なし。相手の妨害や自分のライフに問題が無ければ、そのまま自身の効果なり戦闘破壊なりで大概のモンスターを秒殺、もとい病殺できる。
第二の効果は攻撃力さえ勝っていれば毎ターンノーコストでモンスターを効果破壊できる。第一の効果で弱体化できれば、自分より格上のモンスターも破壊可能。その気になれば自軍のモンスターも破壊できる汎用性や応用性の高さも強み。
このような性質上、運用時は基本的には第一の効果で全体を弱化し、第二の効果で敵1体を除去、そしてバトルフェイズで追撃という流れがメインになる。
欠点としては第三の効果が非常に扱いにくい点。破壊されると自動的に効果が発揮されてしまうため、場合によっては自分の首だけを絞める結果になる(実際、劇中ではこの効果の暴発によりタッグを組んでいた遊戯まで甚大な損害を受け、一気にピンチに陥る事態となってしまった)。その効果自体は一番「パンデミック」らしいのだが、その分制御と対処の難しさもまさしく生物災害級である。最上級モンスターとしては決して戦闘力が高いとは言えない数値なので、一瞬の油断から暴発しかねない。
破壊されなければ効果の暴発は起こらないため、何らかの形で「墓地に送る」罠カードなどを仕込んでおくと良い。十分に活躍させたなら適当なタイミングでシンクロ召喚やリンク召喚などに活用して退場させるのも一考。
ちなみにこのカードは闇属性且つ攻撃力2500なので、魔・闇・悪のウイルスカードの媒体にできる。また、自軍のモンスターを弱体化することができるため、それを利用して死のデッキ破壊ウイルスの媒体を能動的に生み出すことも可能。ただし敵陣も弱化させてしまうため、死のデッキ破壊ウイルスとはいささか相性が悪い部分もある。
関連項目
デッキ破壊ウイルス デス・ウイルス・ドラゴン 同族感染ウィルス