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パーフェクトブルー

ぱーふぇくとぶるー

1998年の日本のアニメ映画。国内でのレイティングはR-15指定、その他ほとんどの国では18禁。
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概要編集

『パーフェクトブルー』(PERFECT BLUE)は、1998年公開の長編アニメーション映画今敏の名を世界に知らしめた出世作である。

竹内義和の小説『パーフェクト・ブルー 完全変態』を原案としているが、原作者である竹内が「主人公がB級アイドル」「キモくて変態なストーカーが登場すること」「作風をホラーにすること」以外の要求がなく、設定変更に対して非常に寛容だったため内容は大幅に異なる。


あらすじ編集

主人公「霧越未麻」は、人気アイドルグループ「チャム」を突然脱退し、女優への転身を図る。

かつてのイメージから脱却するため、ドラマで大胆なレイプシーンに挑戦し、ヌード写真集も出版。世間の注目を集めるものの、アイドル時代からは考えられない急激な変化に、ファンマネージャー、そして未麻自身も「本当に自分が望んだことなのだろうか」と疑いを覚える。

やがて、未麻の周囲にストーカーの影が忍び寄り、脚本家やカメラマンが惨殺されていく。

「わたしが殺したの!?」

ドラマで演じる役に浸食されるかのように、自身の二重人格を疑う未麻。そんな彼女の前に、かつて「卒業」したはずの「もうひとりの未麻」が出現する。


登場人物編集

霧越未麻(きりごえ みま)

声 - 岩男潤子

主人公。人気アイドルだったが、事務所の意向で女優へ路線転向する。アイドル時代の愛称は「みまりん」。しかし現状への不満やストーカーへの恐怖などから、精神的に追い詰められていく。

「あなた、誰なの?」


ルミ

声 - 松本梨香

未麻のマネージャー。自らも元アイドルだが、見る影もなく肥満している。

未麻が女優に転身する事には反対しており、前述のシーン撮影では涙を流す一面も。


田所(たどころ)

声 - 辻親八

未麻の所属事務所社長。彼女を積極的に女優として売り出していく。

少々強引な営業でルミと何度か口論するが、根は悪人ではない。


内田守(うちだ まもる)

声 - 大倉正章

屈強なストーカー。未麻に異常なほど執着している。劇中では最後まで名前が明かされなかった。


手嶋(てじま)

声 - 秋元羊介


渋谷(しぶや)

声 - 塩屋翼


桜木(さくらぎ)

声 - 堀秀行


恵理(えり)

声 - 篠原恵美


村野(むらの)

声 - 江原正士


監督

声 - 梁田清之


矢田(やた)

声 - 古澤徹


雪子(ゆきこ)、レイ

声 - 古川恵実子(雪子)、新山志保(レイ)

共に未麻とアイドルグループ『チャム』を組んでいた。


土居正(どい ただし)

声 - 陶山章央

冒頭、『チャム』のライブを妨害した不良チームの一人。内田とは逆にスタッフロールでは役名は出てこないが、劇中の新聞記事に「土居正」という名前が出てくる。


見る際の注意編集

レーティングがR-15なため、性的暴力的な描写が多い。

特に、前半40分ころのレイプシーン(ドラマ撮影)は非常にリアルで、18禁レベルの衝撃度となっている。

これに関しては、のちに「やり過ぎた」と今敏は語っている。


関連イラスト編集

パーフェクトブルー


のちの作家への影響編集

ダーレン・アロノフスキー監督の「ブラック・スワン」(2010年)の構成が、本作に非常に似ていることで有名。

なおアロノフスキー監督自身は2001年今敏と対談を行っており、「レクイエム・フォー・ドリーム」(2000年)は「パーフェクトブルー」へのオマージュだと本人に直接語っている。


外部リンク編集

マッドハウス 公式サイト内 作品紹介


関連タグ編集

大友克洋:企画協力3人のうちの一人

江口寿史:キャラ原案

三間雅文:音響監督

マッドハウス:アニメーション制作

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