CV:藤原啓治
概要
ギャラクシーカーレースに参加したお金持ちの男性で、冷静沈着な性格をしている。ケツアゴが特徴。
レース用の車を確認出来る限り最低4台(白、青、オレンジ、緑)所有しており、ベストを尽くせる様レースまで厳選していた。
その内の一台の青い車をスネ夫達に貸した事で、スネ夫やジャイアンから(特にスネ夫は同じお金持ちなのも有って)信頼しており、ジャイアンからは「心の友」と親友扱いされた。2ndステージの岩だらけの惑星のショートカットルートを案内したり、レース開始前にのび太達にも車を貸そうとする(その後ゴンスケがドラえもん達のマシン「アヒル号」を持って来た事でお流れとなったが)など、気前が良い性格をしている。
作中での動向
だが5thステージの未開の惑星ではジャイアン達に通信を入れ、「今、猫耳ロボットに攻撃されている!デポンだ!証拠のビデオをデータでそっちに送った!委員会に知らせ…うわぁああ!!」と言い残して消息を絶つ。
その後、復讐に燃えるジャイアンはデポンを攻撃した結果、ジャイアン達のチームは走行妨害で失格となり、デポンはマシンを破壊され、リタイアとなり、事故現場にて残ったチームによるゴタゴタが起きる。
ドラえもんは「デポンはそんな事はしない」と弁解し、一先ずビデオを調べてみようとするも、突如王蟲型の謎の巨大ワームによって残されたチームは食べられてしまう。
そしてワームの体内に飲み込まれたチームのマシンは分かいドライバーでバラバラに破壊されており、ジャイアン達の車にはデポンが…と思いきや声が違い…?
「フゥ…やれやれ見つかったか…委員会にビデオを持ってくれるだけで良かったのにまさか失格になるとは…態々データを回収する羽目になったじゃないか」
なんと事件を起こしていた猫耳ロボットの正体は他ならぬベンガル本人だった。
実は4thステージの放棄された宇宙ステーションでチャンク・フトキチのマシンを背後から突き落としたり、デポンのマシンに細工をしたり濡れ衣を着せようとしたのも、全てデポンの頭の形をしたヘルメットを被ったベンガル本人であり、ドラえもん達をレースに誘ったのは偶然では無く、ドラえもんとデポンのいざこざの様子を車から見て、デポンを陥れる目的として(デポンのようなネコ耳がないというドラえもんの複雑な思いを含め)利用しようと考えていただけであった。
その目的は優勝して親から結婚を反対されているギャラクシーカーレース主催者の娘カレンとの結婚を認めさせる事(理由は不明だが恐らく彼の本性を見抜いたからと思われる)。
その為に自身の財力で未開の星を購入し、そこに棲む全ての虫達は自身の思い通りに動くように作り上げ、そこをカレンのコネを利用して5thステージにしたのだった。
その後、半年位閉じ込めるようにワームに指示するなど、気の良い紳士な所か勝つためには手段を選ばず、他の選手の命も考えないなど卑劣であくどい人物である。(ある意味、主催者の目は正しかった)
自身はファイナルコースの軌道ハイウェイものの、ドラえもん達のアヒル号をバラバラにし忘れていたと言うミスをやらかした上、ジャイアンの歌でワームがメンバーを吐き出した事で、閉じ込められていたチーム全員が脱出される。
そしてハッスルねじを巻き上げた事でスピードを強化したドラえもん達に追いつかれるも、「や、やあ君達凄いじゃないか…お兄さんと取引しよう。欲しい物は何でも幾らでも好きなだけ買ってあげる。だから僕に優勝させてくれないか?」と、苦し紛れに八百長を持ち掛けようとするも当然拒否される。
その結果今までの紳士的な態度を180°変えて「こ、この庶民のお子様がぁ…!指導!」と性悪な本性を表し、ドラえもん達のアヒル号を突き飛ばし、更にカレンがハイウェイをパージして排除しようとするもアヒル号の機能で復帰され失敗。ベンガルも車のブースト機能で一気に加速し遂にラストランとなる。
しかしそれでもカレンが花火を使って妨害するも自分達の計画がバレた為拘束される。
そしてカレンはそのまま拘束され、最終的に自身は乱心してレーザー砲でアヒル号を攻撃し、ドラえもんとのび太の友情を踏み潰し、一緒にリタイアさせようとする…が、突如アヒル号が飛行(と言うより吹き飛ばされて翼である扉で滑空しているだけ。しかし実況MCのマイク(cv:マーク・大喜多)曰く、「アヒル…いや、白鳥が飛んでる!!」)した上、最終的に翼がもげて墜落したアヒル号が自身の車に激突して大破する。
最後はドラえもんがその身で転がりながらゴールする事で、優勝者はドラえもんとのび太のチームとなる。
そしてレース終了後は悪事がバレたことでカレン共々逮捕され、文字通り二人仲良く手錠で永遠に結ばれ、何故か新婚旅行へ向かう様に空き缶が付いたパトカーで連行されて行った。
カレン
CV:ならはしみき
ギャラクシーカーレース主催者の娘でインチキ外国人のような話し方が特徴。ベンガルとは相思相愛だが、上記のことから父親から結婚を反対されている。
親にベンガルとの結婚を認めさせるためにレースで彼と手を組み、主催者の娘という立場を利用して様々な妨害工作を仕掛け、更にはデポンを陥れる目的としてデポンのようなネコ耳がないというドラえもんの複雑な思いを利用し、特別枠でレースに誘うなど良識のある父親とは違い、狡猾な人物である。
その後、ベンガルとデッドヒートをするドラえもんとのび太のコンビを妨害したが、結婚がしたいが為に我を忘れて周囲の前で本性を露わにし、妨害する所を見せるという失態を犯し、最後はベンガル共々逮捕された。父の主催者は捕まった娘達の愚かさに涙を流していた。
余談
演じた藤原氏は本作がわさドラ版としては初の出演(過去に大山ドラ版ではエキストラで出演済み)となったが、放送から約9年後に癌で死去したため最初で最後の出演となった。