曖昧さ回避
概要
『ドラゴンクエストⅣ』に登場したキャラクター。砂漠の宿屋の一人息子で、名馬パトリシアを飼っていて、砂漠越えできる馬車も所有している。職業というか肩書きは「宿屋の息子」。
以前は明るい性格であったが、東にある「裏切りの洞窟」に行ったとき「うらぎりこぞう」に騙されて、親友に裏切られたと思い込んでしまって以来、人間不信に陥ってしまった。勇者たちが尽力して手に入れた「しんじるこころ」を見て、元の明るい性格に戻り、勇者たちと旅に出る。
その後、南の大陸のミントスの町にいる「商売の神様」ことヒルタン老人のもとで、宿屋経営の修行に励むようになり、勇者たち一行とはここで別れるのであった。
当初は一人称が「俺」で、主人公たちにもタメ口で話しかけているが、加入後は「私」に変わり、敬語で話すようになる。
リメイク版
まさかの大出世を遂げる。
ファミリーコンピュータ版のホフマンは、ミントスで別れてから以降ずっとミントスの宿屋の受付で仕事に励んでいて、ゲームの最後までそのまま。しかし、リメイク版ではなんと独立して、「移民の町」を興すようになるのだ。何もない砂漠のオアシス(以前はそこでバザーが開かれていたが、ホフマンが来たころには終了していてただの空き地である)に一から町を開拓し、かなりの大都会に仕立て上げる。
勇者たちが移民を勧誘するなど協力したこともあるが、それにしても町をひとつ作り上げてしまうとは只者ではない。本人の日記にも書いてあるが、砂漠の宿屋で引きこもりをしていたころとはえらい変わりようである。この大出世ぶりにマーニャが「仲間のうちにツバつけとけばよかった…」と後悔している。
町の最終形態によって彼の反応も大きく変わり、元商人の息子というだけあって「プレミアムバザー」では大喜び、「グランドスラム」ではカツアゲに遭い、「ミステリータワー」だと露骨にがっかりし、「レディースタウン」では女性たちに追い掛け回されるハーレムでウハウハな毎日を送っているらしい。けしからん。
ちなみにPlayStation版では件の裏切った親友と会うこともできる。「ローエル」という名前が付けられており、ホフマンに謝りたいとのことで移民の町に連れてくることができる。ただしNintendoDS版では移民の町のシステムが変わったこともあり、ローエルの存在は削除されてしまっている。
ステータスなど
魔法は使えない、純粋な戦士型である。勇者たちのパーティがまだ3人の頃に仲間に加わるので、戦える旅の味方が増えて心強い。また、攻撃力では同じNPCキャラクターのオーリンに劣るものの、リメイク版では会心率が15%(※あるきかたの調査によるもの)と、レベル40位のアリーナに匹敵するぐらい出す。そのため「ちからため」との相乗効果でてつのやりで3ケタのダメージを叩き出すこともザラに。
ただし、その「ちからため」のせいで、早く攻撃しろとイライラさせられることも多い。NPCは勝手に行動するため、ファミリーコンピュータ版では連続で「ちからため」をするといった無意味な行動をすることもある。
派生作品
ドラゴンクエスト モンスター物語
こちらでは裏切った親友の名前がルロイとなっており、うらぎりこぞうの策略で仲間割れするまでの様子が描かれている。
ゲームブック版『ドラゴンクエストⅣ』
ゲームと同じく「しんじるこころ」を見せることで馬車を入手できるのだが、選択肢の中にはマーニャが彼に夜這いをかけることで骨抜きにし明るい性格を取り戻すというとんでもないものがある。
子ども向けのゲームブックであるため当然ぼかされてはいるが、それにしてもぶっとんだ展開にしたものである。
余談
『ドラゴンクエストⅥ』のリメイク版ではデスコッドで「ちかいみらいの夢」を選ぶと、「宿屋の息子」なのに何故か酒場を経営している。ちなみに「とおいみらいの夢」では「宿屋の娘」であるビアンカが宿屋を経営している。