データ
別名 | 天敵怪獣 |
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身長 | 58m |
体重 | 7万5千t |
出身地 | 宇宙 |
概要
第51話「カオスの敵」に登場。
蓋のように開くことが出来るキノコのような頭に鳥のような嘴を持った宇宙怪獣。
体内にカオスヘッダーを消化する酵素「カオスキメラ」を持っている為カオスヘッダーに憑依されることはなく、逆に頭の口でカオスヘッダーを喰ってしまう。この口はカオスヘッダーだけでなく相手が発射した光線をも吸収する事が出来る。また口からは空中で拡散する光弾を吐く。
球体のような形態に変形して空を飛び、カオスヘッダーがいない時は地底に潜っている。
カオスヘッダーを追って地球に襲来し、その能力からカオスヘッダーへの対抗手段としてEYESによって捕獲作戦が行われる。しかし、上記の能力で捕獲に苦戦した上に、カオスヘッダーに陽動され統合防衛軍の弾薬庫に近づいてしまったため攻撃対象とみなされ(※)、「怪獣殲滅兵器ダビデス909」を打ち込まれカオスキメラが消滅。カオスヘッダーに憑依されカオスマザルガスになってしまった。この時に食われたカオスヘッダーが一度体内から飛び出し、本体に還ってから再憑依している(マザルガスのデータをコピーしていたのであろうか?)。
ウルトラマンコスモスによってカオスヘッダーを追い出され元のマザルガスに戻ったが、その直後に力尽き死亡。亡骸はコスモスによって宇宙へと運ばれた。
ダビデス909は怪獣の細胞核を破壊し細胞レベルで瞬時に死に至らしめる兵器であり、カオスヘッダーに取り憑かれた時点でマザルガスは既に生ける屍も同然と化していたのである。
しかしこの一件から、成分を人工的に合成した人工カオスキメラが開発される事となる。ただしそれは、怪獣に取りついたカオスヘッダーの分離には使用できない(怪獣諸共死亡させてしまうリスクがある)、純然たる対カオスヘッダー用殲滅兵器であり…
※この回においては防衛軍もカオスヘッダーに対抗できる手段として、マザルガスの捕獲に(被害を最小限に食い止めるという条件付きで)賛成していたが、タカ派の西条武官だけが被害が出ることも許容した捕獲に断固反対していた(もっとも、ダビデス909の開発者であるハズミ教授曰く、ダビデス909を早く試したいのもあったらしい)。
防衛軍の弾薬庫が破壊されれば周辺が火の海になる危険性があったとはいえ、ウルトラマンコスモスが暴れるマザルガスを止めようと現れたにも拘わらず、西条はダビデス909の使用を強行した。
この件について視聴者から「先見性がなさ過ぎる」「タカ派とは言えそれはないだろ」という批判が噴出しているが、この時マザルガスはカオスヘッダーの誘導で、もう弾薬庫のすぐ傍であり、現れたウルトラマンコスモスは一瞬で吹き飛ばされ、マザルガスが弾薬庫に突き進もうとするところでの発射であることは明示しておきたい。コスモスもマザルガスが撃たれ倒れた後でようやく手を伸ばすような状態であり、防衛軍が撃たなければ、或いは撃つのが遅れれば、生きた、或いは死亡しながらもマザルガスの手により弾薬庫が破壊されていた可能性が高かったという、撃つのもやむなしな状況に追い込まれてしまっていたのである。
この時、マザルガス捕獲に賛成だった佐原司令官は、マザルガスがこのまま暴れた時の被害を考えて西条の行動を止めなかったものの、マザルガス死亡後はハズミ教授が防衛軍から離脱するのを止めなかった(ヒウラが西条を殴り飛ばした事には驚き咎めたがヒウラにもその後処罰が下った様子は無い)。
カオスヘッダーもまた、このような人間同士の対立を利用してマザルガスを倒させた狡猾さが垣間見える。
派生作品
『ウルトラマン超闘士激伝新章』では子供の個体が登場。
エンペラ星人の居城「皇帝空間」に迷い込んでしまい、闘士ウルトラマンコスモスに保護される。危機感が無くかなり腕白であり、闘士ウルトラマンエースに悪戯を行っていたが、コスモスに一喝され反省。最後はコスモスにより仲間のもとに帰ることが出来た。
余談
マザルガスの頭部の口は、特技監督の佐川和夫からの提案により取り入れられた。