概要
てんとう虫コミックス21巻及び、藤子・F・不二雄大全集10巻に収録「ミニハウスでさわやかな夏」に登場。
少ないエネルギーで過ごすこのできる小さな家。自分も小さくなって入居すれば快適に過ごせる。
ストーリー
のび太は自分ちで一緒に宿題をやろうと、しずかを誘ったが、そこにスネ夫がやって来て、うちにはクーラーやアイスクリームがあると言い、しずかを連れて行ってしまった。その後のび太は泣きながらママに引っ越したいとせがむが、悔しさのあまり内容がごちゃ混ぜになていて全く伝わらなかったため、ドラえもんが止めに入って落ち着くよう促した。
それから訳を聞いたドラえもんは引っ越すことにすんなりと賛成し、のび太に目隠しをさせトンネルをくぐらせた。そしてのび太が目隠しを取ると目の前には立派な建物があり、中に入ってみると、広い庭や本物のプールがついていて、のび太からお金をもらうとドラえもんは巨大なアイスクリームも持ってきてくれた。
これによりのび太は、自分達がガリバートンネルで小さくなっていたことに気付き、ドラえもんからこの家もひみつ道具の「ミニハウス」であったことを種明かしされた。一方その頃しずかはスネ夫の家で一緒に宿題をしていたものの、クーラーが壊れていて、庭に出てもひどい砂埃だったため、勉強にならないと帰ってしまった。
のび太はそんなしずかをミニハウスに誘いドラえもんとも一緒になって楽しい時間を過ごすが、これを羨ましく思ったスネ夫がジャイアンと協力して発煙筒を使いドラえもん達を脅かし、ミニハウスを奪って行ってしまった。その後2人はこれをジャイアンんちに設置するが、プールで遊んでいる最中にゴキブリがやって来たため、慌ててガリバートンネルに非難した。だが出入口を間違えて更に小さくなってしまったため、ドラえもん達は虫眼鏡で2人を探すこととなった
アニメにおける原作との主な相違点
大山版は1980年10月14日放送に、水田版は2014年8月29日にそれぞれ放送している。
1980年版
- のび太はミニハウス内の冷蔵庫を開けてアイスクリームがないことに気付いた。
- スネ夫はしずかが変える時、こんど来るときまでにクーラーを修理しておくと伝えている。
- のび太はドラえもんが持ってきたジュースにストローと間違えて鉛筆をさし飲もうとしてしまい、ドラえもんとしずかに笑われている
- ジャイアンとスネ夫にいぶり出された後のび太たちは消火をしようと水を持ってきている。
- 本編終了後のショートアニメはドラえもんがガリバートンネルを滑ってこの中に入り、元の大きさになって出て来るというもの。
2014年版
- サブタイトルが「ミニハウスでのりきる夏」に変更。
- スネ夫がしずかを家に誘った際はジャイアンも一緒にいた。
- ドラえもんが例に出した地球の資源の中にウラニウムは入っていなかった。また、部屋を暖めるのも灯油ではなくクーラーやテレビと同じく乾電池一本でOKになっている。
- クーラーが壊れたことで、スネ夫はジャイアンから「すぐ治す!」と言われたり、アイスクリームを催促されている。
- しずかはミニハウスに招かれた際、のび太からプールやアイスを勧められているが「その前にお勉強です!」と断っている。また、プールでのび太がうまく泳げなかったので、ドラえもんは必死に笑いをこらえている。
- しずかはのび太とテレビを見た後、音楽室でバイオリンを演奏している。
- ラストでミニハウスに侵入してきたのは蟻の大群で、ジャイアンは服にアイスがこぼれたことで蟻に追われた。また、ドラえもんは普通の虫眼鏡をひみつ道具っぽくだしたため、のび太から「これはどんなひみつ道具?」と聞かれるが、「いや、ただの虫眼鏡」と答えたので、のび太としずかはずっこけている。