データ
登場作品:『ウルトラマンA』
第7話『怪獣対超獣対宇宙人』、第8話『太陽の命 エースの命』登場
別名: | 幻覚宇宙人 |
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身長: | 2.2~50メートル |
体重: | 140キログラム~3万トン |
出身地: | メトロン星 |
概要
突然地中から出現し、地球へと接近する妖星ゴラン破壊目的に建造された大型ミサイル・マリア1号や、その発射基地を破壊した。かつて地球侵略を企み、セブンに敗れたメトロン星人の子供とされている。
その目的はかつて父親が目指した地球侵略というよりは、劇中の行動やTACの竜隊長のセリフから、父親が死地へ赴く元凶となった(はた迷惑ではあるが…)地球の破壊であるようだ。
また、同じくミサイルの破壊を狙っていたドラゴリーは、ヤプールが指令を発している様を地球人が目撃していないことから『ウルトラマンメビウス』ではメトロン星人Jr.がドラゴリーを従えていたことになっている。もっとも、ドラゴリーと激突した際の反応からヤプールと手を組んでいた可能性はある。ドラゴリーに何もされていない辺り、ムルチ(二代目)よりはマシだが…。
何方かというとあまり戦いを好まず、知略に頼った父親とは違い、凶悪かつ好戦的な性格の持ち主のようで、上記のように地球の破壊を企んだほか、格闘を得意としている。それでも知能指数は人間の50倍らしい(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」より)。
また、多彩な能力の持ち主でもあり、両腕からショック光線とも呼ばれる「メトロン光線」を発射できるほか、死体に憑依して活動できる能力や瞬間移動能力、壁をすり抜ける能力を持つ。
そのほか、姿も違っており、顔は発光器官も含めオレンジ、眼も緑色になって、中央にはV字型の切れ込みが入り、両腕の指も五本指になっていて、足にはヒラヒラ状のものが生えている。
ミサイル及び発射基地を破壊後、ミサイルの設計図をも奪い取ろうと企み、TACの山中隊員の婚約者でありTAC通信員でもある・高階マヤを殺害。
その死体に乗り移り体を乗っ取った後、まんまとTAC基地に忍び込むことに成功。
兵器開発部に侵入し設計図を破棄した他、その場に居合わせた警備隊員と通信隊員を殺害し、ついでとばかりにTAC基地を破壊して甚大な被害を与えた。
自分の正体を知った北斗星司を孤立させ、設計図破棄前に建造が始まっていたマリア2号をも破壊しようと企むが、北斗を信じる南夕子の機転で正体が発覚し、TAC隊員にTACガンを撃たれまくった末に巨大化。
ヤプールのサポートで派遣されたドラゴリーを指揮し、さらに突然眼覚めたムルチ(二代目)を利用してエースを次第に追い詰めて行くも、エースバリアで一時封印されてしまった。
しかし、封印された状態で空中を漂っていたところを偶然発見した山中隊員がマヤを殺された復讐を果たさんと先走り、タックスペースで攻撃をしたためバリアが破壊され復活。
タックパンサーとタックスペースを破壊して一時姿を消した後、マリア2号の発射が迫る中、それを阻止せんと三度ドラゴリーとともに現れ、マリア2号を防衛線と立ち塞がるエースと激闘を繰り広げることとなった。
メトロン星人Jr.の最期
エースのストップフラッシュで動きを止められ、足止めされた所をバーチカルギロチンで真っ二つにされ絶命する。
なお、その際に臓器や血液と思しき物体を大量に零れ落とす非常に気味の悪い描写がある。
ただし、エースバリアを使った反動で本調子ではなかったことに加え、ドラゴリーがまだ残っている状況であるにもかかわらずエネルギーを大きく消耗する技を使ってしまったというミスを犯したエースは、この後ドラゴリー相手にピンチに陥ることになる…
なお、M78ワールドの並行世界の話であるが、『ウルトラマンマックス』では父親は真っ二つにされていたのに生きていた。
ちなみに山中隊員は、以降もこの回のことを棚に上げて北斗を非難し続ける。
余談
造形家の品田冬樹はスーツの素材がウルトラマンと同一のものであり胸部の形状などから、ウルトラマンスーツを改造したものと考察している。
鳴き声はブラックキングを加工したもの。