概要
『仮面ライダー響鬼』二十八之巻「絶えぬ悪意」、二十九之巻「輝く少年」に登場する魔化魍ヨロイツチグモを育てる童子と姫の怪人態。モチーフは蜘蛛。
“邪気を封入した鎧強化用のイガイガの塊”を飲まされた女の黒クグツから生み出された事で、今まであった時間制限も無ければ暴走形態の乱れ童子になる課題をクリアした武者童子と鎧姫の完全態で、人間態である童子と姫から直接この姿になる為、怪童子と妖姫の姿を持たないという特徴を持つ。
ツチグモの怪童子と妖姫が武者童子と鎧姫の姿になったような容姿をしており、その戦闘力と悪意は以前よりも遥かに向上しており、単体でも「音撃管 烈風」の弾丸を弾き返す程の堅い外皮で体が覆われている。
得物が乗る自動車を容易く解体できる程の怪力を有しており、手から蜘蛛の糸を放つ事ができるほか、岩壁を蜘蛛の様に垂直によじ登る事もできる。
武者童子は三叉の槍状の、鎧姫は剣状の武器を唾液から作り出す能力を持っており、戦闘時はこれを駆使して敵に襲いかかる。
劇中、ツチグモを探して辺りを調査していた仮面ライダー鋭鬼の前に現れ彼を圧倒し崖下へと叩き落とす。
さらに応援の為にやって来た仮面ライダー威吹鬼と仮面ライダー轟鬼の両名も上回る戦闘力を見せつけ圧倒し二人を苦しめるが、威吹鬼の「鬼闘術 旋風刃」でダメージを受けた所へ、轟鬼の「音撃斬 雷電激震」で鎧姫は爆散。
残された武者童子はまだ成長途中であったヨロイツチグモ(幼体)を呼び出してその場から撤退する。
その後、成長したヨロイツチグモと共に人里へと向かおうとするが、ヨロイツチグモの地中を掘り進む音で居場所を発見し駆けつけた鬼たちを足止めする為に単独出陣。
威吹鬼と轟鬼を相手に互角の戦いを繰り広げたが、仮面ライダー鋭鬼が合流しヨロイツチグモを一時的とはいえ逃がす事には成功するが、自身は三人の鬼たちの連続攻撃を受けて爆死した。
なお、彼らの敗北を受けた洋館の男女は苦労して確立した童子と妖姫の強化技術があっさりと撃破されことを受け別の方法を模索し始めたのか、これ以降は魔化魍それぞれにあった童子と姫を生み出す方針を改め、全ての魔化魍を育てることの出来る存在の製作に取り掛かったようだ。