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注意・誘導編集

ラースとは『鋼の錬金術師』における「憤怒」を冠するホムンクルス


●原作及びアニメ二期(FA版)→ラース(鋼の錬金術師)/キング・ブラッドレイ 【CV :柴田秀勝

金格·布拉德雷(拉斯)


●アニメ一期版→ラース(旧鋼) 【CV :水樹奈々

お前の身体 全部頂戴



概要編集

CV:水樹奈々


荒川弘原作の漫画『鋼の錬金術師』、およびそれを題材とする同名のアニメ作品に登場するキャラクター。作中に登場する人造人間ホムンクルス”と呼ばれる存在のうちの一個体であり、名前も他の個体同様に「七つの大罪」の一つ“憤怒(wrath)”を由来とする。


なお本項では、原作と世界観が大幅に異なる2003年にTV放送されたアニメ版(旧鋼)に登場したアニメオリジナルキャラクターについて解説する。


2003年度版オリジナルキャラクターで、「憤怒」の名を持つホムンクルス

色白(ただし右腕と左足はエドのものなのでやや色が濃い)の少年のような姿をしている。

ベースはイズミ・カーティスシグ・カーティス夫妻の流産した息子。イズミの人体錬成によって生まれた後は真理の扉の向こうに送られ、その中で成長していた。右足の裏にウロボロスの紋章を持つ。


真理の扉(作中では「門」と表記)の中でエドが持っていかれた手足を発見して融合し、それにより人の形を手に入れ扉から脱出する。基本的にホムンクルスは錬金術を使えないが、エドの手足と融合した結果、ラースのみ錬金術を扱える。基本的には「自身の肉体にしか作用しない」とされており、自身の身体を銃火器刃物と融合させたり、錬成陣の描かれた地面と融合することで錬金術を発動させたりする。

しかし、本人の身体能力は高いものの、他のホムンクルスたちよりも戦闘経験が浅い(年齢ならスロウスの方が下だが、実質的にホムンクルスとなった期間は他の6人より短い)ため、作中で他のホムンクルスと戦闘になった時は圧倒される描写が多い。


他のホムンクルス同様再生能力を持ち、頭や胸を貫かれても即再生する。しかし、右腕には過去にエドがに噛まれた傷跡が残っている。

パラレル設定であるUSJでの短編映画「七大ホムンクルス対国家錬金術師軍団」ではマスタングに全身を丸焼きにされても五体満足で再生していた。


なお、ラースは生まれて間もない死んだ赤子そのものを材料として造られたため、弱点となる「遺物」を持たない。しかし、かつて母親に捨てられたトラウマから、赤ん坊の泣き声を聞くと錯乱する。


作中での活躍編集

イズミによりダブリスへと連れてこられたエルリック兄弟が、「再修業」としてかつて一ヶ月のサバイバル生活を送ったヨック島を訪れた際、偶然にも「門」から脱出していたラースと遭遇する。


「門」脱出後は記憶がなく、イズミの家に保護され、彼女やエドたちと共に生活する。

当初は純真無垢な普通の子供のような性格であったが、同じホムンクルスであるエンヴィーから紅い石(賢者の石の不完全品であり、ホムンクルスたちの命の源)を与えられ、自身の存在や出生の真実を思い出し変貌。ホムンクルスとして覚醒し、これまで実母のように慕っていたイズミやエドたちにも牙を向き、他のホムンクルスと同じくダンテに従うこととなる。



ホムンクルスに覚醒後は子供らしさを残しつつも、荒々しい性格になった。

イズミをその生い立ちから怨んでいるが、与えられなかった母性を求めており、スロウス(本作ではエルリック兄弟の母トリシャの姿)の液状化した体内に匿われたことをきっかけに、彼女を「ママ」と慕うようになる(ただし、ホムンクルスとしての年齢は彼のほうがスロウスよりも上)。

また、エドの残る身体を奪い取って人間になることを目論んでおり、その憤怒の感情をダンテに利用されることとなる。


終盤で、スロウスの封印に手を貸したラストと戦い、対スロウス用に描かれていた「封印の錬成陣」を利用し勝利するが、彼女が最期に遺した「人間になって死にたかった」という言葉に、自分の人間になりたいという願いに対し「完全な人間とは何か」と疑問を持ち始める。

そしてスロウスは自分のミスが原因でエドに封印されてしまい、さらに深い孤独感に陥る。その後、スロウスを賢者の石で蘇らせようとしてダンテの怒りを買い、ダンテの開いた「門」によりエドの手足をもぎ取られ、錬金術を使えなくされる。「紅い石」を与えられたホムンクルスとはいえ、「門」により失った右手と左足は再生することがなかった。

最終回の後日譚では、ウィンリィがエドのために造った機械鎧を付けてもらい、姿を消した。


WRATH

劇場版『シャンバラを征く者』では、先の戦いでダンテによりただ悪食を続ける化物に変貌したグラトニーと戦い、アルの錬成によって「門」を開くための材料になり、「門」の向こうの世界(我々が暮らす現実世界)からエドを連れ戻す手助けをした。彼自身は「門」が開いた先にいたイズミ(本作では既に故人)に抱きしめられながら消えていった。

1期ラース合同誌「イノセント」2015.11.8


その他編集

原作におけるラースことキング・ブラッドレイは、本作では"プライド(傲慢)"として位置づけられ、加えてセリムは何も知らない普通の人間となっている。


また、本項のラースの声を担当した水樹奈々は、アニメ放送直後に発売されたゲーム『翔べない天使』のヒロインのアルモニ・エイゼルシュタインを、原作準拠のストーリーが展開された2009年放送の『FULLMETAL ALCHEMIST』においてはシン国の皇子リン・ヤオの従者ランファンを演じている。


余談ではあるが彼の設定画に全裸のものもあり、しっかりとアレも描かれている。


関連イラスト編集

10年後の今のきみは息抜き


関連タグ編集

鋼の錬金術師 ホムンクルス

アニメオリジナル

胎内回帰 マザコン 哀しき悪役


まりあ(ウィッチブレイド):中の人&ホムンクルス繋がり。こちらも病的に母性を求める人物である。

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