ルキウス・ロンギヌス(Fate)
るきうすろんぎぬす
『Fate/Requiem』に登場するランサークラスのサーヴァント。
頬に十字傷のある無精髭を生やした男性で、軍神マルスを象徴する真紅のマントを纏った戦士。
宇津見エリセの祖母である真鶴チトセのサーヴァントで相棒とも言うべき存在。かつての世界規模で巻起こった聖杯戦争を生き残り、聖杯を手にしたという覇者。
戦後となった現在でも引き続きチトセの傍にいる。
かの救世主を貫いた聖槍の持ち主であるローマ帝国の百人隊長、「ルキウス・ロンギヌス」。
「ルキウス」と言う名は後からつけられたもので、わかりやすい通り名は「聖ロンギヌス」。
かつては盲目だったが、救世主の返り血が目に入った事で視力が回復するという奇跡を目の当たりにし、洗礼を受けてキリスト教徒になったとされる。後世では聖人として信仰を集めた。
穏やかな口調で話す鷹揚な男性。かつては幼いエリセの面倒も見てくれていたという、彼女が尊敬する憧れの人で、戦い方を教授した師匠でもある。軍人らしい堅固な鉄の信念のもと、厳しく戦闘技術を教え込んでくれたらしい。戦闘時には羽兜を被った鎧の戦士といった風貌だが、平時はソフト帽を被ったオシャレな現代風の服装をしている。
チトセとは長年の付き合いであり、軽口を叩いたり行動を諌めたりできる信頼関係にある様子。
一方でサーヴァントという立場には従順であるらしく、本心にそぐわない命令にもノーコメントや恭順を貫いている。劇中でプラン少年を処分するように命じられた際も素直に従っていたが、第三者が横槍を入れて止めてくれた事に内心では感謝していた。
救世主の血の色か、軍神の象徴たる赤を思わせるカラーリングの長槍と大楯が武器。
その槍の一撃はあらゆる護りを貫くという。世界中を巻き込んだ聖杯戦争の勝利者であり、モザイク市のサーヴァントと異なり弱体化していない模様。ンザンビによって操られた多数の暴走サーヴァントに包囲されても、一方的に掃討できるほどの実力を持つ。
有事の際、都市管理AIから彼の武器やマントの色に由来する「コード・クリムゾン(真紅の招集)」が発せられるとチトセと共に出動し、外敵を殲滅する。
生前
とある宗教の開祖たる救世主。
彼を突き刺し血を浴びたことにより盲目から解放された為、改宗してキリシタンとなった。
彼もかつて『Fate』シリーズに登場する予定だったが、敵に当たる存在に差し替えられている。
聖杯に選ばれた円卓の騎士。
彼も同じ聖槍に選ばれたという逸話から、同じ槍を宝具として有している。
彼の死後に聖槍を使った騎士。
しかし、資格無いまま聖具を使用した為に、生き埋めとなってしまう。
Fate/Requiem
契約したマスター。長年連れ添った相棒のような存在。
マスターの孫で教え子。年頃になったエリセから「さん」付けで呼ばれているため、かつてのようにルキウスと呼んでほしいらしい。
同作の登場人物で、上記パーシヴァルの同僚。彼も別の聖遺物を武器としている。
ロンギヌスは救世主を貫いた聖槍を持つと言う伝承から、型月ファンの間でグランドランサー候補と見なされたり、登場が以前から期待されていたサーヴァントだったが、本作に満を持して登場する事となった。
ただし現状、グランドランサーの資格保有者に当たるかどうかは謎である。