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ロケット(東方儚月抄)

ろけっと

東方Projectの書籍作品『東方儚月抄』(小説及び漫画)に登場した打ち上げ式のロケット。
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概要

東方儚月抄において地上から月の都に向かうために建造された三段式のロケット
目的地から「ロケット」、推進力などから「三神式月ロケット」とも。
レミリア・スカーレットの命のもとでパチュリー・ノーレッジが建造を主導し、十六夜咲夜らも携わった。
「住吉月面侵略計画(プロジェクトスミヨシ)」の中核の装置である。

ロケットそのものについては東方永夜抄エンディングにおいてレミリアの要望をうけたパチュリーがやはり月へ行くためのロケットの制作を試みているが、この際は大量の資材の必要性や建造に係る資料の不足などから頓挫している。

しかし儚月抄において、後述のように再度日の目を見ることとなるのである。

「 このロケットでなんとあの月に攻め入るのです! 」(紅魔館パーティにて、レミリア・スカーレット)

建造から完成に至る経緯

本編一月前、月の都への侵攻についての八雲紫の計画に基づく八雲藍による提案を一蹴したレミリアが、
紫らの鼻をあかす意味も込めて自分たちの手でロケットを作り月の都に紫に先んじて侵攻するという計画を立てた。
その際に月まで向かうための移動手段として、パチュリーによって基本躯体が建造されたことにこのロケットは始まる。
構造面に関して資料不足もあり建造は難航していたが、レミリアの命令によって十六夜咲夜が紅魔館外に資料集めに出かけたことで、事態は変化していく。
またその資料集めの延長で、パチュリー曰く「決め手にかけていた」推進力についても可能性の高いものが見出され、作中、話が進むごとにロケットは完成へと向かっていくのである。

外観

三段階のロケットで、円形をしている。基本的に木造りである。
各段階はフラットに接合されているわけではなくずらされている他、それぞれ接地面における床の大きさと天井の大きさが異なっている。見える角度によって様相がかなり変わって見える構造である。
また、各段階の底面には推力を発するための小さな円形の構造が設置されている。

特徴的なのは、ドアである。
外の世界における宇宙船にももちろん入口となるスペースや観測用の窓はあるのだが、このロケットにおいては、少なくとも見た目にはそのような特殊なものではない。
例えばこれが自宅のドア、隣家の窓と言われても何ら違和感のないような、ごくごくありふれたものであるように見える。

ドアはノブがついており、おしゃれなつくり。二重のエアロックではない
窓は観音開きで外側に向かって開放するタイプの窓である。カーテンも付いている
また、突き出した煙突あるいは排気口らしきものも見える。
これらの外観を見たレミリア曰く、「かわいいデザイン」。

後述の推進力の関係からロケット頭頂部にはしめ縄や千社札などの神社の意匠が施され、和風のテイストも含まれている。

ただ確認であるが、これで月に行くのである。

…という懸念がよぎってしまいそうなのも事実である一方、これは外の世界のロケットとは根本的な概念の異なる、いわば魔術的な装置でもある。行程もそうであるが、構造、建材、内装などのどれをとっても外の世界におけるロケットとは(それを模してはいるものの)別の論理体系にあるものなのである。
鈴仙・優曇華院・イナバはこの外観と目的の不釣り合いからこのロケットを嘲笑したが、
八意永琳は真剣に「ほぼ完璧」と評価した。
なお彼女なりの目的もあって、ロケットが月の都に至るための最後のフォローをしたのは永琳である。

発射の際は発射場所に赤道を模した赤絨毯が敷かれ、船体が錠のついた鎖で巻かれた。
いずれも船体を円滑に打ち上げるためのパチュリーによる魔術的な手続きである。
なおこの赤絨毯をレミリアは気に入ったらしく、ごきげんであった。

内装

冷暖房、水道が整備されている他、リビング風のスペースにはソファタンス揺り椅子寝室らしきスペースにはベッド一式、キッチンと思しきスペースにはコンロや調理器具など、内装に限っていけば外の世界における宇宙船というもののイメージとはかけ離れた、生活しやすそうな空間である。
というより、今すぐにでも生活ができそうな快適スペースとなっている。
咲夜曰く「これなら紅茶を淹れることもできるわね」。
ただ、上部に行くにしたがって小さくなる三段式のため、内部も上にいくほど狭くなる。

また後述の推進力の関係で、神棚も設置された。
宇宙船に神棚というのも、実に東方らしい。

なお、宇宙服など特別に装着するものもなく、
打ち上げの際にレミリアが一時的に頭に頭巾のようなものを巻いた程度である。

推進力

住吉三神(航海の神)。
上筒男命(うわつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、底筒男命(そこつつのおのみこと)の三柱であり、合わせて「住吉さん」とも。
このロケットは博麗霊夢による神降ろしによってその力を借りることで推力としている。
そのため霊夢は「神様の宿る器」があればなんでも神社になりうるとしたうえで、このロケットを「空飛ぶ神社」と評している。
なお、漫画版儚月抄の巻番号である「上」「中」「底」もまたこの三柱に由来する。

また、パチュリーによれば「私のロケットは空に写っている月を追いかけるようにできている」とのことであり、「ホーミング弾と同じ原理」としている。
永琳曰くこの方法は、見えている月を追いかけるという意味で、かつて月人が月と地上を行き来していた際の方法と同じである。

容器としてのロケット

ロケットそのものは「地上の呪縛から解き放つ魔力を込める容れ物」(パチュリー)という位置づけである。
先述のようにこのロケットは外の世界のものを参考にしてはいるが、実際はパチュリーらによる魔術的なアイテム・装置である。

人員

搭乗者

  • 紅魔館関係者

レミリア・スカーレット
十六夜咲夜
妖精メイド三名(咲夜や霧雨魔理沙の呼称では、「三匹」)

  • 動力担当
博麗霊夢
  • 動力担当(予備)
霧雨魔理沙

外部ナビゲーター

パチュリー・ノーレッジ
ただし、地上に残ったのにはナビゲーターの他に別の意味合いもあった。

愛称

このロケットについて、レミリアは仮に「リゲル」「ベラトリクス」「タビト」との愛称を考えていたが、その後行われた紅魔館のパーティにて愛称が募集された。
ただし愛称についてパーティに出席していた永琳は、ロケットが住吉三神の加護を受けていることを内偵して知っていたこともあり、霊夢らの前で
下手な名前をつけてしまえば 月に辿り着けないかもしれないというのに」と呟いている。
そこで、永琳による案を受けた魔理沙が愛称を提案し、その案が通ることとなった。
余談だがその名前はオリオン座の中央三星の名前であり、
オリオン計画はアポロ計画の後継として企画され破棄された計画である。
中国の嫦娥計画共々月に関連する名前がキーワードとなっているようである。

進宙

三日月の夜、紅魔館の図書館から打ち上げられた。
その際、パチュリーや妖精メイド達による進宙式(?)が行われた。

住吉三神の力が充填され、図書館の天井が妖精メイド達が引く綱によって開かれると風を巻き上げながらロケットは夜空に打ち上げられていった。
このとき、パチュリーも晴れやかな笑顔を見せている。

こうしてロケットの、月の都に向けた宇宙の旅が始まったのである。

打ち上げ後、月に向かう光は永遠亭からも観測され、
永琳や蓬莱山輝夜ら永遠亭の面々がそれぞれの想いを語っている。
また、藤原妹紅もこのロケット進宙の軌跡を見ており、ある想いから永遠亭に急いでいる。

作中で参考とした実在のロケット

  • サターンVロケット

サターン5型ロケットのこと。
アポロ計画及びスカイラブ計画で使用された、使い捨て方式の多段(三段)式ロケット。
13機が発射され、重大事故もなく運用された。
現在3機が、それぞれジョンソン宇宙センター、ケネディ宇宙センター、合衆国宇宙ロケットセンターに展示されている。

ZUNによるコメント

原作者ZUNは、漫画版東方儚月抄付属CDに関するコメントに
暖炉のついた古臭い内装の木製ロケットで、ゆらゆらゆれながら月を目指します
とのコメントを寄せている。
前後の文脈からして必ずしも本記事にあるロケットを指したものであるというわけではないのだが、
レミリアらの乗ったロケットとその行程は、この一言に凝縮されている。

関連イラスト

東方儚月抄  レミリア
誰でもできるロケットの作り方



関連タグ

東方project
東方儚月抄儚月抄 東方永夜抄永夜抄
 月の都
香霖堂(資料の仕入れ先)

Newton(雑誌。作中、ロケットの資料としてサターンVロケットを特集した刊が登場)
アポロ計画 ロケット

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