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「孤独(ひとり)でいる事と自由でいる事って、違うんだよね。

 初めのうちは楽しくてたまらなかった一人暮らしも……

 気がつくと、いつも来るはずのない誰かを待っててさ…

 勝手気ままが好きなくせに、

 誰にもかまってもらえないと寂しくて…

 

 ネコよね、まるで。」

概要

「人類ネコ科」とはみず谷なおき作の漫画であり、ファンの誰もが認める代表作。

『週刊少年サンデー増刊号』(小学館)にて、1985年2月号から1986年10月号まで連載された。全21話。

単行本全3巻、ワイド版全2巻。

とあるアパート南山荘、だが住人に女子大生が集うコトから…人はにゃんにゃん荘と呼ぶ。

ただ一人の男の住人である高校生七瀬北斗女嫌い。彼を一途に慕うヒロイン谷山舞奈は学園のアイドル

そんな二人を取り巻く一癖も二癖もある面々が繰り広げるラブコメディ

登場人物

市立西湘高校

  • 谷山舞奈(扉絵の人物)

ヒロイン。高校受験の日、北斗の取った行動を偶然目にした事から…秘かに思いを寄せ、バレンタインデーに告白する。

ネーミングは谷山浩子から付けられた様だが『谷山さんがマイナーな歌手…だと言う語呂であわせでは、けっしてありません!』と、みず谷先生は弁明している。

良く言えば素直純情。悪く言えば頑固で融通がきかなくて、思い込みの激しい世間知らずのあっぱらぱーで…冗談を受付けぬ鉄壁の女子!

しかし、同じく北斗を慕う瑞穂が絡んだ場合、呪いのワラ人形を作ろうとしたり、学生鞄を振り上げて戦いを挑むなど…かなり愉快な一面も持っている。

  • 七瀬北斗(挿絵左)

主人公。南山荘では『ホクちゃん』と呼ばれ、周囲の女子大生達からは全く男として認識されていない。

女嫌いと言っても彼女たちの日頃のダラしない生活から、女の実体を嫌という程思い知らされたがゆえで…嗜好はノーマル

両親はオーストラリアに赴任中だが、やや身長(159cm)にコンプレックスが有り「外人は――みんな背が高いっ!!」と一人日本に残った。

校内にファンクラブが存在するほどの美少女である舞奈から告白され…紆余曲折の末、彼氏に納まる。

しかし、嫉妬に駆られた他の男子生徒から迫害を受け、生傷の絶えない日々を過ごすコトに……

  • 守山修一郎(挿絵右)

北斗の幼馴染名古屋出身で名古屋弁で話す。カラオケの持ち歌は金太の大冒険。恐ろしく喧嘩が強く、人呼んで『西のランボー

しかも、バイクで横転し腕を骨折しながら、そのままバイクに乗って一人で病院まで行ってしまう非常識な体力の持ち主。

しかし、惚れた弱みから亜津美には全く頭があがらない。

  • 中島亜津美

舞奈の親友にして校内における保護者。守山を一撃で沈黙させる強力なラリアットを得意技としている。

北斗と舞奈の関係をフォーカスしようと企てる由美子を察知する洞察力と、買収する交渉力の持主。

しかし、自身の胸の発育に悩んでいる

  • 錦瑞穂

北斗の幼馴染であり、守山のいとこ。中学の時のある事件を切っ掛けに北斗に思いを寄せており、舞奈の恋のライバル

他校のスケ番のとして登場したが、『普通の転校生』として一学年下で西湘高校へ編入する。幼い頃、病弱で休学しておりレギュラー陣と同い年。

しかし、瑞穂の姉御肌な性格は…やたら年下の女の子にモテてしまう

  • 荒井由美子

北斗たちのクラスメイト。前部長の弱腰で廃部になった新聞部を西湘高校内のスキャンダルを報道する『ふぉーかす倶楽部』として建直し初代部長を勤める。

合言葉は「我らはンコにたかるハエだ!!」。北斗と舞奈の交際を察し、スクープしようと画策する。

その…無ければデッチ上げてまで読者ウケのみを追求する報道姿勢は、時に北斗を窮地に追詰めるが、舞奈の方は全く気にしていない。

しかし、前述の様に部長自ら買収に弱く…買収された以上情報を漏らす事はない。

南山荘

  • 兵藤真琴(挿絵中央)

女子大生のリーダー格。サブヒロインを勤める事が多く、冒頭の本作を象徴するセリフは、彼女が北斗に語った。

明るくサバサバした性格だが大酒飲みで、しかも酔うと絡むタイプ。北斗の事を他界した弟と重ね合わせ、常に気に掛けている。

しかし、どう見てもイジメて遊んでいる様にしか見えない……(汗)

  • 樋口京子(挿絵左)

そばかすがチャームポイントだが、外出時は化粧で完全に消すテクニックを持つ。

『この人が(女子大生の中で)いちばんしっかりしている』と、みず谷先生はコメントされており、本来は抑え役として用意されたキャラだったのかもしれない。

しかし、北斗のオーストラリア行きの話が持ち上がった際には、北斗と舞奈の結婚騒動を巻き起こした主犯。

  • 小山麻美(挿絵右)

くわえ煙草がトレードマーク。3人の中で一番背が低く、おそらく所持金も最低。

しかも、一番目立たなかった。(泣)

  • 日比野里美

南山荘で暮らしている短大生なのだが、会うためにはコツとカンとテクニックが必要。 ある意味、出オチキャラ。

しかも、正月休みに北斗が寝込んだエピソードでは…真琴からも存在を忘れられてしまう。

その他の登場人物

  • 七瀬冬美

北斗の母。17〜18歳で北斗を出産しており、舞奈曰く「おねーさんじゃないの?」。何かと人の頬っぺたをつねるクセがある。

自分の子も他人の子も扱いを区別しないという公明正大な性格。

しかし、叱る時なども区別せず…全く手加減しない。

  • 北斗の父

その風貌と押しの強さから、明かにモデルはこの人物。やはりよく喋る。

コアラカンガルーがうじゃうじゃいて、その中をモヒカン刈りの暴走族が走り回るオーストラリアに赴任しており、途中で支店長に昇進を果す。

このまま永住権を取り、外国で一家を構える事が彼の夢であり…その実現のために手段を選ばない。

しかし、冬美が北斗を妊娠した時期を考えれば…おまわりさぁ〜〜ん!!こっちでぇ〜〜す!!

  • 舞奈の父

灰皿からこぼれた吸殻を自分で掃除するマメさと、妻から昔のボーイフレンドとのノロケを聞かされても動じ無い度量…そして正月休みにはフィジーに家族旅行に出掛ける経済力を持つ。

さらに、かつて剣道全国制覇選手(ただし団体戦)という、ある意味では理想の父親像を具現化している人物とも言える。

しかし、愛娘の男女交際には神経質で…車に真剣を忍ばせ娘の交際相手を付け狙う。かつ肝心の相手を勘違いするという愉快な一面は、この父にしてこの娘有り。

  • 椎名門

S&W探偵事務所の調査員。通称シナモン。愛車はサイドカー付のカワサキW1(作中のルビは『ポンコツ』)。

彼が主人公を勤めるシナモン・シリーズは、人類ネコ科のワイド版コミックスに収録されている。本作では舞奈の父から依頼され、娘の交際相手と誤解された守山の素行調査を行う。

しかし、他に探偵らしい仕事をしているところを見た記憶が無い。

人類ネコ科キャラのみず谷作品へのカメオ出演

  • NO MERCY

食事中の主人公たちの背後に北斗と舞奈の二人の姿が…射撃場では守山らしき人物も。

  • サンデー19Show 言い訳コールは悪びれず…

主人公が使用するテレカのイラストは舞奈が描かれている。渋谷駅前のシーンにて守山と亜津美、真琴と京子と麻美の南山荘の3人組も。

ちなみに本作には「パワフル宅配便」のレビン、「男です!」の春日部薫、「ブラッディエンジェルズ」の内海夕紀と高御堂聖の2人。そしてシナモンと…多数のみず谷キャラが登場する。

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